何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』(DVD)

2005年09月24日 02時49分53秒 | 映画
2年前、この映画(一作目)に出逢い、少し人生が変わりました。
DVDが届き、このシリーズも終わったんだなぁと再び感慨にふけりつつ・・・。
ヤンが殉職して一ヶ月、正当防衛が認められ、再び警察官として現場に戻ったラウ。
密かに潜入しているサムの手下を探し出して始末し、精神的に追い詰められる日々を送っていた。
そんな彼の前に、エリート警官ヨンが現れる・・・。

このどうしようも無く救いの無い映画に、何故こんなに惹かれてしまうんだろう。

「善人になりたい」と繰り返し云いながら、自らの罪から目を逸らし、都合の悪い存在を消す事ばかり考えるラウ。
見苦しい迄に変わっていく彼に周りは気づき始めても、誰も彼の暴走は止められない。
きっと人一倍愛を求めていた筈なのに、誰も愛せなかったラウ。

「善人でいたい」と潜入捜査官の道を選んで、張り詰めた日々を送っていたヤン。
だけど、心の拠り所を見つけ、自分を理解してくれる存在が居た。
でも、もう少し・・・あともう少しの所で、突然人生が終わってしまったヤン。

ラウを「自業自得だ」と責める事も、ヤンに「幸せな時もあったんだね」と微笑む事も出来ません。
人との関わりによって、人生がどんどん変わって行く。
それが運命であり、縁であり、業なのだろうと、幸せな物語なら前向きな思いで受け入れられる。
とても単純に。それを求めて観たい映画も沢山あります。
でも、この映画では答えが出せない。
だからこそ、もがき苦しむ彼らの中に救いを探すように、私は繰り返しこの映画を観るんだと思います。

香港版DVDも買って(時系列はパス)、日本版(サントラ付きはパス)も買い、
11月だかにトリロジーBOXも出るんですよね・・・また買ってしまうのでしょうか。
映像特典、別モノですよね・・・

映像特典を観てると、4月の来日キャンペーンの思い出が沸々と甦ります。
幸運にもジャパンプレミアも舞台挨拶も観る事が出来て、ホントに幸せでした
アンディ君の優しさを感じ、初めて観た生トニーにもドキドキ
アンドリュー・ラウ監督も素敵だな~と・・・すっかり暴走した3日間でございました
そういえば、スコセッシ&ディカプリオでの話題がよく上りますが、この映画のリメイク話のその後が?です
余り期待していないけど、やっぱり気になります。
リメイクって事ではなくトニー&アンディで観てみたい映画は『蒲田行進曲』です
「ヤス!上がって来い!」って、泣きながら階段の上から手を差し伸べるアンディに
「ギンちゃん格好いいっ!」って、ボロボロになりながら叫ぶトニー・・・。勿論小夏はマギー・チャン。
あくまでも個人的妄想ですから

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