何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

『君に届け』

2010年10月03日 21時41分56秒 | 映画
アニメがきっかけで、原作も後から姪っ子に借りて一度だけ読んだ事があり(10巻以降は買ってます)…
観に行こうかと迷っていたんですが、何だか急に観たくなって♪

大晦日に生まれた黒沼爽子。ある事から「貞子」と呼ばれるようになる。
高校の入学式の日、道に迷っていた風早に「こっちですよ」と声を掛けた時から物語は始まる。

何だか自分でもよく解らないまま、前半はずっとウルウルしてました。
みんなから不気味がられる理由も解らないまま…ひたすら健気な爽子。
漫画ではサラッと(時々引っ掛かりつつ)読んだけど、同級生の態度はイジメに近い。
先生まで「(他の生徒が)目を三秒以上合わせたら呪われるって云ってたぞ」って本人に云っちゃうし。
肝試しで幽霊役をやらせたのがきっかけで爽子は千鶴とあやねと親しくなる。
もしも自分だったら、いじけてしまっていただろう。

一歩踏み出さないと見えてこない事がある。話さないと伝わらない事がある。
伝えてるつもりでも、届いているとは限らない。
歳を取れば取る程、それを確かめるのが怖くなっていく。
一歩踏み出せなかった後悔も数知れず…。

だけど、憧れやときめきは今も変わらず心を一杯にしてしまう。


原作が愛される程、映像化はやっぱり難しい。
三浦春馬くん演じる風早は、ホントに爽やかから出来ててピッタリ☆
(爽子の手を引いた時の苛立ち方にはちょっとドキッとしました)
でも爽子はどうかな…それで観るのを迷っていたんだけれど、私的には結構オッケーだった。
笑われるかもしれないけど、自分が爽子目線で風早を観てたし(笑)
千鶴やあやね、そして胡桃(沢)も良かった。
期待してなかった(ゴメン)龍が、思いがけず良くて、
ジョーとかピン(解り易い役のARATAさんって初めて観た)もいい感じに3D化されてた。



ラストシーンを観て「本当の始まりはこれからだね」って思ってしまう所が哀れなオトナだけど…
ちょっと甘くてほんわかと幸せな気持ちに包まれて。

恋がしたく…してるのかなぁ…(笑)

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