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考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

人事方針

2006-06-15 22:29:13 | 徒然なるままに

隊長の評価は、膂力の強さや弓矢の術で決まるのではない。新たに加わった他氏族の者をどれだけ上手くとり入れたかどうかで決める。できない者は、誰であれ平隊員に落とす。

「これは、生涯変わらぬテムジン=チンギス・ハンの人事方針」なのだそうです。
日経朝刊、堺屋さんの「世界を創った男」に今朝、載っていた話です。
http://www.nikkei.co.jp/novel/index2_1_1.html

今(?)のテムジンが指揮する部隊は、「100人隊」という二つの大きな隊があり、その隊はさらに「10人隊」として10人ずつの小部隊に分かれています。大きな戦いに勝利し、テムジンは自分の組織を大きくしたんですけど、次なる戦いに向けて、その「10人隊」の進化を求めたようです。
その内容は、「10人隊」から一人ずつ、体力気力に優れた者を選んで親衛隊に引き抜き、その穴埋めには捕虜にした他氏族の少年や隷属民出身者を入れるという「人事」をしたということです。小部隊の隊長からすれば、最良の兵士を取られる。未知の戦力の兵士が入ってくる。しかも同族ではなく、「昨日の敵」のような人が入ってくる。大変ですよね。

そこで、いろいろな反対意見が出てきたときのテムジンの答えが冒頭の話です。

みなさん、ハローです。ホディです。

ジャイアンツが連敗を脱出しました。8連敗まで続いた長いトンネルでした。
そんなジャイアンツもチームが進化していく過渡期なのでしょうか。今日も多くの移籍・新人選手が顔を並べていました。ここでは監督(隊長)の評価云々ではなく、チーム(隊)として異質の選手(兵士)をとり入れることで競争心を生み出し、新たな選手の成長に期待する。そして、新加入の選手から優秀な選手を探し出す。
そんなチームの進化の過程にいるのだと信じたいと思っています。

また、日本の会社の中途採用は相変わらず活発なようですね。
会社の中の「100人隊」「10人隊」の構成はどうですかね?
多くの隊長にとって、自分の隊の中の最良の人を引き抜かれるのは歓迎できないものでしょうし、異質な人を組み込まれるのも不安でしょう。しかも「成果主義」の名の下に、最近は短期間での成果が求められることも多いです。
それだけに、会社は人だと分かっていながら、育成に注力できる人は少ないですよね・・・

でも、歴史は知っている。
生涯変わらぬテムジンの人事方針は正解だった。
でも、ボクらも知っている。
同じ事をしたからといって、世界が創れるわけではない。

だから人事は難しい。
だからジーコ監督も、原監督も、みなさんの会社の社長も・・・多くの隊長が悩む。
でも、結局、答えはない。
中途半端に終わってスミマセン。

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