考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

コンビニの功罪

2005-04-13 23:15:22 | 商売
コンビニに寄るのが、習慣化するとなかなか離れられなくなりますよね?
会社帰りのコンビニが当たり前となってましたが、最近は意識的に避けて通るようにして、ようやく“コンビニの誘惑”から逃れられた気がします。
ただ、たまに寄るコンビニがまた財布から小銭を奪っていくんですよね~
(結構、楽しんでます!)
それにしても、コンビニは購買意欲を誘う新商品をドンドン並べますね~
見事なマーケティングに、ネギを背負ったカモのようにやられてしまってます。

みなさん、ハローです。ホディです。
今日はコンビニ好きがコンビニについて、苦言も含めて書きたいと思います。

日経ビジネス今週号(2005.4.11)の「ビジネス世論」というアンケート結果の報告の中に、
コンビニの24時間営業について載っていました。

アンケート結果(調査期間3月15~22日、有効回答数600)によると、

・コンビニの24時間営業を「見直すべき」とする回答が71.3%

その中の最も多い理由が「照明や冷暖房の節電につながる」71.7%
その次に、「騒音が迷惑」、「夜間の強盗などの治安を悪化させる」などの意見が多いようです。

・一方、「見直さなくていい」とする回答が22.7%

その中の最も多い理由が「今の生活スタイルに欠かせないから」75.0%
その次に、「医薬品など緊急時に安心」、「地域の防犯に役立っている」などの意見が多いようです。


また、インターネット調べると、日本フランチャイズチェーン協会(以下、JFAと記載)の同じようなアンケート結果がありました。

そのアンケート結果(2002年8月に実施、有効回答数1000)によると、

・深夜に何らかの形でコンビニを利用したことがある 約90%
※深夜(午後 11 時?午前 5 時)にコンビニエンスストアを利用したことがないと回答した人は、大都市居住者では 7.4%、その他地域居住者では 11.4%
※深夜にコンビニエンスストアをある程度の頻度(たびたび、よく、時々)で利用している人は、大都市居住者では 5 割強、その他地域居住者では 4 割強

コンビニの 24 時間(深夜)営業は便利だと思う 約95%

・深夜営業が防犯に役立っていて安心であると思う 約75%

・深夜の「たまり場」となっていて不安だと思う  約70%

・自動車やバイクが集まり近所迷惑だと思う   約70%


日経ビジネス、JFAのそれぞれの質問も立場も、アンケート対象も異なり、単純には比較できないわけですが、ボクの感想です。
※この手のアンケートの結果は、統計の魔術が仕込まれていることが多く、気をつけないといけません!(一般論ですが・・・)

<質問の仕方の違い>
日経ビジネスの「コンビニエンスストアの24時間営業は見直すべきですか?」
JFAの「コンビニエンスストアの24時間営業は便利だと思いますか?」
それぞれの隠された(?)意図が感じられて面白く感じました。

<結果の見せ方の違い>
日経ビジネスの見出しでは「丑三つ時はコンビニも眠ってほしい 24時間営業見直し賛成、7割」
JFAの調査結果の要約では、
「①コンビニエンスストアの 24 時間・年中無休営業は、すでに消費者の日常生活に定着している。
②利便性、防犯といった点で、コンビニエンスストアの 24 時間・年中無休営業を肯定的に評価する消費者が多く、深夜に取り扱う商品やサービスを拡大してほしいというニーズも強い。」
こちらもそれぞれの隠された(?)意図が感じられて面白く感じました。

<結果についての感想>
日経ビジネスのアンケートの対象は、おそらく日経ビジネス誌の購読層でかつインターネットも良く活用している層であろうと想像していますので、一般的なアンケートとは異なると思いますが、それを勘案しても、「24時間営業は見直すべき」と思っている人はおそらく多いと思います。
※そういうボクも見直すべきと思っています。(もちろん「必要ない」という意味ではありません。)
また、JFAのアンケートでも明らかなように、防犯に役立っていると感じている反面、
深夜のたまり場となり(治安への)不安を感じさせる要因ともなっていると思います。
“防犯上のメリット”、“治安の悪化要因の一つとなっているデメリット”のどちらも実態としてはあるでしょう。
ただ、『防犯のために必要』だとか、『治安を悪化させるので不要』というのは本末転倒な気がしています。
(コンビニ以外でもスーパーなど24時間営業する店も増えていますし、24時間営業のファミリーレストランなどもあるわけですので、24時間営業を完全になくすことは有り得ないと思いますし、一方で全国すべての地域に24時間営業の店を置くことも現実的ではない思います。)

また、日経ビジネスで「(24時間営業の見直しが必要という)背景には、深夜営業が夜型の生活を助長していることへの問題意識がある。」という指摘がありましたが、これももっともだと思います。
しかし、コンビニが深夜に営業しなければ他に流れるだけで、根本的な解決にはならないのでは?と思いますので、夜型の生活の問題も別に議論したほうが良いと思います。

かといって、今はどうすれば良いかの具体案はないですが・・・

結局、深夜に働いている人や、外出しなければならない人も当然にいるわけで・・・
その人たちの生活にはコンビニが不可欠となっている場合も多いでしょう。
そういう意味では24時間営業を完全に否定することはできないと思います。


最後に、24時間営業云々とは別にコンビニについて全般的に思うことですが、

・見直すべきの理由の一つである「節電」は、きっと深夜営業をやめて電灯を消しても大した節電にはならず、それよりも巨大な冷蔵庫や冷凍庫の消費電力の方が大きいと思いますが、どうなんでしょうか?
その場合は、深夜営業をやめても、冷蔵庫や冷凍庫を止めるわけにもいかず、結局のところ節電問題は残りそうな気がします。(そもそもそんな大きな冷蔵庫や冷凍庫をおく必要があるかどうかを見直すべき)

・根本的にコンビニのビジネスモデルの一つである「顧客が求めるものを欠かすことなく提供する」・・・
その顧客の便利さの一方、環境問題のバランスが今後は問題になると思います。
節電もそうですが、弁当などの大量廃棄問題など、キチンと対応していって欲しいものです。

子どものころに見たマンガで『ドカベン』ってあるんですが(伝説の野球マンガ、今も続いていますよね?)
そのマンガの中で山田太郎(太郎のじっちゃんだったか?)が「お米の一粒一粒には神様がいる」って言葉が大人になっても忘れらないんですよね~
古い考えかも知れませんが、食べ物は無駄にしてはいけませんね!

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