日付 :2010年11月27日(土)
天気 :晴れ
コース:海ノ口登山口→三叉峰→日の岳→ビパーグ地
1日目前編。
三叉峰からの稜線歩きが始まる。
赤岳と横岳の間の稜線は岩と氷と雪とがミックスするルート。
細心の注意が必要な場所だ。
足跡が残っており、先ほどの登山者のものであろう。
二人の足跡がなかったら、稜線までたどり着くことはできなかっただろう。
そんなことを考えながら歩いた。
赤岳に向かう。
「今日は行者小屋まで」などと考えていたが、甘かった。
日も暮れそうだし、途中までだな。
風のよけられそうな平坦な場所を探しながらゆっくり慎重に歩いた。
日差しが眩しい。
暖かくて、気持ちがいい。
最近さぼっていた山登り。
鈍った身体に、杣添尾根は辛かった(苦笑)
「ここの岩場は左から回り込む。」
「そのあとは下って鎖のあるところをトラバース。」・・・。
頭には浮かんでくるが、足取りが重く、なかなか進まない。
岩と雪の下り。
神経を使ってゆっくり下りていく。
標高を下げてしまうのがもったいない。
今度は登っていく。
「もう嫌じゃ!」
そんなことを思っても、岩場の道は続いていく。
っふぅ~。
「ここを登れば、ツクモグサの咲く場所だ。」
「ここの斜面の裏にテントを張ろう。」
もうギリギリの状態だった。
少しうろうろして、岩の陰のビパーグ地を選んだ。
横岳は複雑な岩の形をしていることで、どちらから風が吹くのかは想像がつかない場所だ。
風のないことをいいことに、よく吟味したわけではないところにテントを張ってしまう。
横岳が夕日に照らされる。
阿弥陀岳の頂上付近に日が落ちていった。
赤岳もアーベンロートに染まっていった。
富士山も赤く輝いていた。
今日最後の光を浴びながら、いつまでも眺めていた。
赤く光る横岳。
「山の中にいる自分やテントなんて小さいもんだ。」
念のため、張り綱はしっかり固定しておいた。
ジリジリと沈んでいく。
日が暮れても残光に輝く赤岳がきれいに見えていた。
さらに暗くなっていく。
寒かったが、移りゆく姿をいつまでも眺めていた。
テントに戻り、ご飯を食べて眠りに入った。
その後、21時を過ぎたあたりから、風が強まっていった。
もうどうしようもないほどの風で、今からヘッドランプをして下山しようとも本気で考えたほど。
「どうしよう?」
諦めと開き直りの境地。
運を天に任せ、明るくなってからの行動をすることにして、また眠りに入っていった。
続きはこちら。
天気 :晴れ
コース:海ノ口登山口→三叉峰→日の岳→ビパーグ地
1日目前編。
三叉峰からの稜線歩きが始まる。
赤岳と横岳の間の稜線は岩と氷と雪とがミックスするルート。
細心の注意が必要な場所だ。
足跡が残っており、先ほどの登山者のものであろう。
二人の足跡がなかったら、稜線までたどり着くことはできなかっただろう。
そんなことを考えながら歩いた。
赤岳に向かう。
「今日は行者小屋まで」などと考えていたが、甘かった。
日も暮れそうだし、途中までだな。
風のよけられそうな平坦な場所を探しながらゆっくり慎重に歩いた。
日差しが眩しい。
暖かくて、気持ちがいい。
最近さぼっていた山登り。
鈍った身体に、杣添尾根は辛かった(苦笑)
「ここの岩場は左から回り込む。」
「そのあとは下って鎖のあるところをトラバース。」・・・。
頭には浮かんでくるが、足取りが重く、なかなか進まない。
岩と雪の下り。
神経を使ってゆっくり下りていく。
標高を下げてしまうのがもったいない。
今度は登っていく。
「もう嫌じゃ!」
そんなことを思っても、岩場の道は続いていく。
っふぅ~。
「ここを登れば、ツクモグサの咲く場所だ。」
「ここの斜面の裏にテントを張ろう。」
もうギリギリの状態だった。
少しうろうろして、岩の陰のビパーグ地を選んだ。
横岳は複雑な岩の形をしていることで、どちらから風が吹くのかは想像がつかない場所だ。
風のないことをいいことに、よく吟味したわけではないところにテントを張ってしまう。
横岳が夕日に照らされる。
阿弥陀岳の頂上付近に日が落ちていった。
赤岳もアーベンロートに染まっていった。
富士山も赤く輝いていた。
今日最後の光を浴びながら、いつまでも眺めていた。
赤く光る横岳。
「山の中にいる自分やテントなんて小さいもんだ。」
念のため、張り綱はしっかり固定しておいた。
ジリジリと沈んでいく。
日が暮れても残光に輝く赤岳がきれいに見えていた。
さらに暗くなっていく。
寒かったが、移りゆく姿をいつまでも眺めていた。
テントに戻り、ご飯を食べて眠りに入った。
その後、21時を過ぎたあたりから、風が強まっていった。
もうどうしようもないほどの風で、今からヘッドランプをして下山しようとも本気で考えたほど。
「どうしよう?」
諦めと開き直りの境地。
運を天に任せ、明るくなってからの行動をすることにして、また眠りに入っていった。
続きはこちら。