近年では新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、世界的に大きな不況に陥ったり、オリンピックの開催が延期になるなど、2020年は大きな出来事があった年とも言えるでしょう。IT業界に携わっている人の中には、今後や将来は一体どうなるのだろうと心配になる人も多いかもしれません。
現在のIT業界の現状としては、前年度から2.9%増しと、IT投資に対する前向きな流れは、今後も続くことが予想されます。デジタルを活用した企業やビジネスに対し、新しい価値をもたらすことができるデジタルトランスフォーメーションへの取り組みが進行していることが、この背景にあると言われています。今後もit市場規模は大きな広がりを見せていくことが予想されます。
IT人材数はなんと2010年からの5年間で7.5万人も増加しているといえます。たとえこのようなコロナ不況のような時代でも、2030年までの増加が見込まれると言われていたのです。市場全体も比較的堅調に推移していて、マイナンバーの導入、金融機関のシステム更新など、適応型の案件の需要が伸びていて、IT業界はかなり成長傾向にあると言えます。景気が良くなってしばらくすると需要が増えることも予想され、景気の動向に左右される側面も持ち合わせていると言えるでしょう。このような中でこの中においての影響は堅調に推移していると言えますが、今後影響が及ぶ可能性も考えておかなければなりません。
IT業界の今後のトレンドとしては、何と言っても新型コロナウイルスの影響や課題が大きくなってきていると言えるでしょう。影響を強く受けた業界トップ3としてIT通信が1位にランクインしているのです。IT業界は景気変動が比較的遅れてくる業界であり、本格的な影響はこれから来るのではないかという予想があります。現在では業績を確保出来ておりまだまだ影響が少ないと言えますが、少しずつIT業界でも影響が広がっていくことが予想されます。このような中で自分が携わっている仕事に対し不安を抱えている人も多いかもしれません。
今後需要が高まる職種としては、まず第一にクラウドエンジニアが挙げられます。クラウドエンジニアとはどのような仕事なのかと言うと、クラウドインフラの設計や構築、保障や運用などを専門にするIT技術者のことを指しています。企業の中で情報システムを保有したり運用しているオンプレミスの状態から、パブリッククラウドに移行するケースが非常に増えていて、それに伴ってクラウドエンジニアの需要が非常に高まっているのです。
とはいえ世界的に流行しているコロナウイルス感染症により、現代ではリモートワークが当たり前の時代になっています。何かしらの不具合が発生した場合には、オンプレミスサーバーを復旧しに出社しなければならないエンジニアがいるのが現状といえます。クラウドを活用することに抵抗感を示して、オンプレミスにこだわるような担当者がいるのが一つの原因と言えるでしょう。
何かしらの不具合が生じた場合に出社を余儀なくされるようなエンジニアを減らした上で、例えリモートであったとしても社員がスムーズに働くことができる環境を整えることは、クラウドを活用する上で企業がコロナという社会情勢に適しているITインフラを構築することが求められているとも言えます。二つ目に挙げられるものが情報セキュリティマネジメントスペシャリストと呼ばれるものです。
近年では世界的にコロナウイルスの影響により働き方が急速に変わってきていると言えます。企業の全ての活動がオンラインに移行したりする中で、情報セキュリティマネジメントスペシャリストと呼ばれる職種に注目が集まっているのです。情報セキュリティ担当と呼ばれることもありますが、企業や組織の情報セキュリティを確保するために、組織的、体系的に取り組むスペシャリストのことを指しています。全てオンライン化されたことによって、今後は一層サイバー攻撃からのリスクへの対応や回避策などの重要性が高まることが予想されます。科学捜査分野などを中心とし、サイバーセキュリティの専門家が活躍するような時代が今後行ってくることが予想されるのです。
そして三つ目にあげられるものがAIエンジニアと呼ばれるものです。コロナと共に生活をすること余儀なくされる中で、非接触や接客を行う上で密にならないようなスタイルが求められるようになってきています。このようなことからAI技術への需要は大きく高まってきていると言えるでしょう。
非接触で決済することができたり、非接触でチェックインする事などは、インバウンド需要の復活にあたり重要な項目の一つとなっています。カメラで写した映像を分析した上で、公共スペースの人口密度を解析するなど、現在においても新しい生活スタイルにAI技術が取り入れられてきていると言えます。
業務を効率よく行うためにAIを活用することも、近年では進んできていています。今後もAI技術を取り入れたシステムには大きな需要が高まることが予想されるのです。