華厳の地論には果分不可説と述べ、法華の止観には秘教不能伝と談ず。空論にはすなわち第一義の中に言説なしと述べ、有宗にはすなわち真諦の廃詮談旨を配す。かみ、応化の経より、下、論章疏にいたるまで自証を韞んで説かず。
(空海)
不可説の絶対者を言いあらわそうとする場合、その言語表現は否定的表現、もしくは矛盾的、逆説的表現、または象徴的表現をとらざるをえない。
(宮坂宥勝)
自分が合掌したままの姿勢で立っているのであるが、すべてがモウロウとしてしまって、自分が今いったい何をしているのか自分自身で判らなくなってしまう瞬間である。
(下山徳爾)
われわれを完全に導くもっとも早い道は苦悩である。
(トマス・ア・ケンピス)
本能が活発に働くとも、内的視野の中に、強度の情動的エネルギーに充たされたファンタジ-像が現出する。それは人格のすべてに働き魂を特定の方向へ衝き動かす。
(フォン・フランツ)
長い間の身を入れた労作の後、魂の中に突然、恰も光が閃くように火が点ぜられ、それから独りで燃えて行く。
(ルター)
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