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【#朝鮮日報】【コラム】尹美香議員をかばう与党、まさか177議席の自信感?

2020-06-07 20:12:53 | 海外の反応
「私は直接存じ上げないが、まわりの人たちは『優しい人だ』と言っている」
 韓国与党・共に民主党所属で再選したA議員とのティータイムに、尹美香(ユン・ミヒャン)議員についてどう思うか尋ねたところ、このような答えが返ってきた。尹議員が先月29日に釈明会見をする前のことだ。A議員は「市民社会運動を30年間してきた人ではないか。ご本人が(記者会見で)釈明するというのだから、聞いてみよう」と言った。尹美香疑惑に対する反省や慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さんの怒り、そうしたことに対する国民の怒りの解決策を見いだす、という言葉はなかった。「尹議員は誰に対して優しいのか」と聞きたかったが、一瞬言葉に詰まった。「こういうのが身内びいきというか」という気がした。

 A議員は「尹議員の釈明を聞いてみよう」と言ったが、疑惑はかえって膨らんでいる雰囲気だ。尹議員は記者会見で、給料をためて1995年に最初の家を買ったと言ったが、当時の給料は50万ウォン(現在のレートで約4万5000円)だったというインタビュー記事があらためて注目されており、世間では「給料50万ウォンを3年以内に3000万ウォン(約270万円)にする財テクの秘訣(ひけつ)」と冗談のネタにされている。進歩系市民団体や親北朝鮮団体の関係者の子どもたちにだけ支給された「金福童(キム・ボクトン)さん奨学金」の意思決定過程も疑問として残っている。「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)が主催したヨーロッパ行きに尹議員と娘が参加していたことも新たに判明した。

 尹議員は今月1日、何事もなかったかのように(慰安婦被害者を象徴する)チョウのバッジを胸につけて、国会議員会館内の議員事務室に現れた。共に民主党の議員たちは応援メッセージを公に出した。鄭清来(チョン・チョンレ)議員はフェイスブックに「昼食もとれず、どんなにつらいことだろうか? 頑張ってと励まし、話し相手にもなってあげた」と言った。朴範界(パク・ポムゲ)議員はラジオ番組で「少なくとも議員の任期が始まる前に記者会見をしたのは勇気ある行動だ」と褒めそやした。尹議員は事務室のドアの前で待っていた報道陣の質問には答えずに通り過ぎたが、その夜、フェイスブックに長文の釈明文を掲載した。

 共に民主党の「尹美香擁護」は、党指導部がこの事態を進歩系陣営の存在根拠である市民社会運動に結び付けて考えていることに端を発するもののようだ。再選のB議員は尹美香疑惑について「間違いなく党指導部がいろいろ頭を痛めて下した決定ではないだろうか。これは正義連はもちろん、市民社会運動全体の正当性などが懸かっている非常に複雑な問題だ」と言った。李海チャン(イ・ヘチャン)代表は先月27日、ソウル市瑞草区良才洞のホテルで行われた第21代国会議員当選人のワークショップで、「正義連30年の活動が政争の対象となり、悪意を持って蔑視されたり、右派の悪用対象となったりしかねない」と述べた。これは、共に民主党当選人全体に対して(左派と右派の)陣営対決で負けてはならない、と一種の「警告」をしたものだという解釈もある。

 しかし、共に民主党が今回の事態を「陣営保護」の観点からアプローチするなら、状況は深刻だ。今回の尹美香疑惑をめぐっては、経済正義実践市民連合など親与党系市民団体からも尹議員と共に民主党に対し責任を問うている。(左派の)正義党までもが、共に民主党に対して「疑惑が膨らんでいるのに尹議員個人に責任を転嫁し、党が疑惑解消において手をこまねいているのは遺憾だ」とコメントした。

 共に民主党としては、尹美香疑惑が早く収まるだろうと期待している。騒動が大きくなった後にうやむやになるのを望んでいるようにも見える。4月の総選挙で177議席の絶対過半数を占めた自信も根底にあるものと思われる。もしそうならば一層絶望的だ。尹美香疑惑は、検察の捜査が終わるまで、いつまでも共に民主党にとって負担になるだろう。第21代国会は新型コロナウイルス感染症による経済危機の波を越えなければならないという重大な責任を担っている。

 共に民主党は国会内では絶対過半数の力を持っているが、政治というものは国民の支持の上に成り立っている。共に民主党が「尹美香擁護」に没頭する間に、同党と市民社会は乖離(かいり)していくだろう。国民が背を向ければ、思い切った政策を推進する力が弱まるしかない。今からでも遅くはない。共に民主党は強大な力を持つ与党として、より責任ある姿勢を示すよう期待する。

キム・ミョンジ政治チーム長


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