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【#ハンギョレ】ファイザーのワクチン、米欧日などが8割契約…その他の国はどうする

2020-11-13 04:31:39 | 海外の反応
EU、米国より低い価格で3億本確保 
アムネスティ「中低所得国がアクセス可能であるべき」
 米製薬会社ファイザーとドイツの製薬会社バイオエンテックが共同開発する「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン」の供給契約が、既に80%以上締結されていることが分かった。ファイザーと契約を結んだのは主に米国、日本、欧州などの先進諸国で、疎外された中低所得国の苦悩は深まっている。

 BBCなどは11日、欧州連合(EU)がファイザーと最大3億回分のCOVID-19ワクチンの供給を受ける契約を結んだと伝えた。ファイザーのワクチンは1人が2回打つ方式のため、合計1億5000万人分となる。

 供給価格は、先に米国が契約した19.5ドル(約2万2000ウォン)より安い。欧州投資銀行(EIB)とドイツ政府がバイオエンテックに4億7500万ユーロ(約6232億ウォン)のワクチン研究開発資金を援助したことなどが考慮された。バイオエンテックはドイツの製薬会社で、2008年にトルコからの移民2世のドイツ人夫婦が設立した。

 ファイザーは、今年中に最大5000万回分のCOVID-19ワクチンを生産でき、来年は最大13億回分を生産できると明らかにしているが、すでにおよそ11億回分の持ち主が決まっている。欧州連合が3億回分を確保し、米国も今年7月にファイザーから1億回分の供給を受け、さらに追加で5億回分を購入できる契約を結んでいる。米国と欧州が全生産量の3分の2をあらかじめ確保しているのだ。この他、イギリス(4000万回分)、日本(1億2000万回分)、カナダ(2000万回分)、ニュージーランド(1500万回分)などがファイザーとワクチン契約を締結している。韓国はまだ締結していない。

 ファイザーのワクチンは超低温の保管施設が必要なため、中低所得国には適切ではないという指摘もある。パキスタンの科学者アタ・ラフマン教授は「ファイザーのワクチンはマイナス80度以下で保管しなければならず、(冷凍施設が不足する)発展途上国には適切ではない。時期尚早だ」と述べた。『ニューデリー・タイムズ』が報じた。

 資本が少なく基盤施設も不足している中低所得国は、ワクチン争奪戦に直接参戦できず、共同購買に乗り出している。今年7月、ワクチンの共同購入や公正な配布などを目的として、世界保健機関(WHO)やGAVIワクチンアライアンスなどが中心となって「COVAX(コバックス)ファシリティ」が結成され、現在までに7億回分ほどのワクチンが確保されている。コバックスには約150カ国が参加している。韓国政府は12日、コバックスによって1000万人分、製薬会社との個別契約によって1000万人分のワクチンを購入する計画を立てていると発表した。

 英国のリサーチ会社エアフィニティによると現在、英アストラゼネカ、米ノババックス、米ジョンソン・エンド・ジョンソン、仏サノフィの4つの製薬会社が中低所得国に供給することで合意しているワクチンは、全部で30億回分に達するという。いずれもワクチン開発の先頭グループだが、まだ速度と効果の面でファイザーにはやや及ばない。

 アムネスティ・インターナショナルは今月9日、ファイザーのワクチンに高い効果が認められるとのニュースについて、「すごいニュースだが、すでに富裕国との間で10億回分以上のワクチンが契約され、4分の1も残っていない」とし、「こうした取引は科学的な革新の潜在的利益を損なう危険性がある。ファイザーは、中低所得国がワクチンに最大限アクセスしうる方法を明確にしなければならない」と指摘した。全世界のCOVID-19ワクチンの需要は、世界人口の60%に当たる46億人分にのぼると推定される。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/969652.html


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