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【#朝鮮日報】尹美香氏記者会見に慰安婦被害者「1万ウォン札1枚握らせたことないくせにずうずうしい」

2020-05-31 04:12:39 | 海外の反応
 慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の前理事長で、与党「共に民主党」に所属する尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員が29日、国会で記者会見を開き、現在取りざたされている自身と正義連をめぐるさまざまな疑惑について全面否定した。尹美香氏は約40分間にわたる記者会見で、複数の疑惑に対して「事実ではない」と反論した。しかし、「寄付金を流用したことはない」と言いながらも、疑惑を晴らすだけの具体的証拠として個人名義口座の明細などは公開せず、一部の発言は釈明と事実が違っていた。記者会見を見た慰安婦被害者たちは「1万ウォン(約870円)札1枚握らせたこともないくせにずうずうしい」と言った。高麗大学経営学科のイ・ハンサン教授はフェイスブックに「今回の記者会見を2文で要約すると、『過ちは犯していない』『(国会議員当選を)辞退する考えはない』だ」と書いた。

■「2014年から個人口座で募金」と釈明も虚偽の疑い

 尹美香氏は同日、A4用紙33枚分の見解文を読み上げた。これまで、野党は「尹美香氏は個人名義の口座で寄付金を集めてマンションを購入するなど、私的に使用していた」と言ってきたが、尹美香氏は「4つの個人口座で募金が行われた事業は9件で、2億8000万ウォン(約2400万円)が集まり、2億3000万ウォン(約2000万円)は事業に使い、残りは挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会、正義連の前身)事業に使用した」と釈明した。そして、「個人名義で(募金)したのは明らかに私の間違いだ」「口座振替の明細をあらためてみると、おろそかな部分があった」と述べた。だが、その一方で「個人口座と挺対協の口座が混用されたのは2014年以降のこと」「現在のマンションを競売で取得したのは2012年のことだ。支援金を流用したという主張は正しくない」と言った。しかし、本紙の取材によると、尹美香氏がマンションの代金を支払う2カ月前の2012年3月8日から「アフリカ・コンゴ性暴力被害者支援」を名目に自身の口座で支援金を募ったという記録がインターネット・メディア「統一ニュース」に今も残っている。野党・未来統合党は「2013年にも大阪の朝鮮学校支援を求めて個人名義の口座を使用した」と明らかにした。

 これに対して、尹美香氏は競売で2012年5月に取得した京畿道水原市内のマンション購入資金の出どころについて、これまで2回、違う説明をしていたが、この会見では「預金、家族から借りたお金」と3回目の説明をした。同氏はこれまで2回にわたり、(1)家を売って得た金 (2)積立金を解約した金、と別々の説明をしていた。そう言いながらも、「検察の捜査を控えているので、細かい内容をすべてお話しできないことをご了承いただきたい」と、口座の取引明細開示要求を事実上、拒否した。尹美香氏は現金で5回も購入した不動産代金や、1億ウォン(約870万円)を上回る娘の米国留学費の財源について、「足りないお金は私のお金や家族のお金で充当した。私は給与をもらったら貯蓄する習慣が長年ある」と語った。

■「北朝鮮に戻るよう勧めていない」との釈明にも「ウソだ」と反論の声

 尹美香氏はまた、「挺対協が京畿道安城市内で購入した慰安婦被害者のための休養施設で、中国・寧波市にあった北朝鮮レストラン『柳京食堂』元従業員で、2016年に脱北した女性たちに北朝鮮に戻るよう勧めた」という報道について、「『民主社会のための弁護士会』(民弁)チャン・ギョンウク弁護士から(慰安婦被害者と元従業員の)面会の提案があり、(慰安婦被害者)吉元玉(キル・ウォンオク)さんも快諾した。関連報道は事実ではなく虚偽だ」と主張した。しかし、これに対して、柳京食堂の元支配人で元従業員らと共に脱北したホ・ガンイル氏は本紙インタビューで、「すべてウソだ」と反論した。ホ・ガンイル氏は「吉元玉さんは認知症で、誰が誰かも分からず、金福童(キム・ボクトン)さんも認知症で分かっていなかった」「尹美香氏が1人で質問し、1人で答えていた」と語った。尹美香氏は安城市内に慰安婦被害者たちのための休養施設を用意するとして、建物を高値で買い、安値で売ったという疑惑についても、「明らかに事実ではない」「住宅を買いたいと希望する人がいなかったので、価値が下落した」と説明した。市民団体「参与連帯」出身で、現在は「経済民主主義21」代表のキム・ギョンユル氏(公認会計士)は「全国の住宅価格と地価の上昇額を考えると、尹美香氏の釈明は理解しがたい」と言った。

■慰安婦被害者・遺族は「激怒」

 尹美香氏の記者会見を見た慰安婦被害者や遺族たちは激怒した。今月初めに同氏をめぐる疑惑を提起した李容洙(イ・ヨンス)さんはこの日、大邱市内で記者らに「だらだら書いてやっているが、それが何だというのか。ちゃんとしなくては」と言った。尹美香氏が記者会見で李容洙さんに謝罪の意を明らかにしたと伝えると、「私が何の謝罪を受けるというのか。私ではない。そういうことはない」とも言った。慰安婦被害者Aさんは「自分(尹美香氏)はおばあさん(慰安婦被害者)たちの手に1万ウォン札1枚握らせたこともないのに、(自分のことではなく)ほかのことにお金を使った、とあれほどずうずうしく言えるものなのか」と批判した。「尹美香氏は(国会議員当選を)辞退すべきか」という記者の質問には、「当然だ。自分がおばあさんたちの代表として国会に入ると言ったが、今までおばあさんたちのために何をしてきたというのか」と言った。別の慰安婦被害者Bさんの実の娘は「おばあさんたちを前面に押し出してとてつもないお金を集めてきたのに、おばあさんたちに渡さなかったという事実だけを見ても、国会に入ってはならない」と語った。

キム・ミョンソン記者


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