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【#朝鮮日報】【コラム】大韓民国のニュー・ノーマル…奇妙に回る世の中

2020-06-22 03:19:23 | 海外の反応
チョ・グク、黄雲夏、崔康旭、尹美香、金南局、ユ・ジェス、韓明淑…今回の選挙の勝者たち
 今回の選挙が残したものは、単なる民主党の圧勝だけではない。チョ・グク、黄雲夏(ファン・ウンハ)、金南局(キム・ナムグク)、崔康旭(チェ・ガンウク)、尹美香(ユン・ミヒャン)、ユ・ジェス、韓明淑(ハン・ミョンスク)に対し、勝利をもたらした選挙となった。彼らの勝利により、大韓民国の社会では何が正しく正しくないかに対する判断基準が変わってしまったように感じる。チョ・グク一家などは「ネロナムブル(同じ失敗をしても、自分に甘く他人に厳しいの意)」、破廉恥、違法容疑の百科事典と同じだ。これまでの韓国社会では、このような問題が発生した場合は選挙で報復してきた。しかし、「チョ・グクのどこが悪いのか」と主張する側が勝利した。民主党の若手議員などは「誰でもやっていることなのに、なぜチョ・グクだけが問題となるのか」といった具合だ。筆者が知っている韓国社会では「誰もがやっている違法行為を働いたからといってそれがどうした」という言葉は即刻批判の対象となった。ところが逆に勝利したのだ。選挙後にチョ・グクの妻は解放された。

 黄雲夏議員は、野党の市長候補が公認を受ける日にその事務所を家宅捜査させ、泥水を浴びせた。これにより大統領の親友を当選させることに大きく貢献した。検察は、黄議員を選挙に介入した容疑で起訴した。まだ裁判の結果は出ていない。しかし、あまりにも多くの疑惑が浮上している。われわれが知っている大韓民国では、このような事件は国民から罰せられた。ところが逆に勝利して国会議員となったのだ。

 崔康旭議員は、チョ・グクの息子のインターンに使用する、偽の証明書を発給した容疑で起訴されている。偽の証明書を書いた見返りとして大統領府秘書官になったのではないか、という疑惑も持ち上がっている。最初は2枚とも書いたと証言していたが、今では1枚だけ書いたと言っている。少し前まで韓国社会では、崔康旭のような人物は政党の公認すらも受けられなかった。しかし、公認を受けただけでなく、当選までも果たした。金南局議員は性的な話題で盛り上がるユーチューブの放送に何度も出演した。このような人物がなぜ、よりによって国会議員になると言い出したのか理解できない。しかし、何事もなかったかのように当選した。

 尹美香の不正疑惑は選挙後に暴露された。しかし、慰安婦運動がなぜ特定の政党とまるで一体であるかのようになっているのか、慰安婦運動を踏み台にしてその党の国会議員になることが正しいのか、市民団体がこんなことをしてもいいのか、については納得できなかった。しかし、これ見よがしに当選した。このような尹議員に対し、ある人は「きれいだ」という。われわれが知っていた大韓民国で醜かったことが、今ではきれいになったのだ。

 われわれが知っている裁判所は、公職者の賄賂については厳しく処罰してきた。ユ・ジェス氏が公職にありながら業者から露骨に受け取った金や施しは、法律に対する知識がない者でも舌打ちするほどだ。しかし、大統領府はこうした人物を懲戒するどころか出世させた。監察も中断させた。これまでの韓国社会では、こうした政権は選挙で国民からひどい目に遭わされてきた。ところが逆に圧勝したのだ。ユ・ジェス氏は選挙が終わった後、執行猶予で釈放された。選挙前の大韓民国では賄賂を受け取った公職者は刑務所に送られた。それも今では解放される。民主党が圧勝したことで、韓明淑元首相を無罪にしようとする動きがある。これが成功すれば、現在刑務所に収監されている人は全員釈放されなければならない。筆者が知っている大韓民国では、このようなことは不可能だったが、今は正直分からない。

 選挙前の大韓民国では、慰安婦被害者のイ・ヨンスさんが「やられるだけやられ、だまされるだけだまされた」と言ったなら、正義記憶連帯(正義連)と尹美香氏は深く謝罪して辞退しなければならなかった。選挙後の大韓民国では、イ・ヨンスさんが「土着倭寇」「親日派」と後ろ指を差されている。以前は選挙というゲームのルールである選挙法を幾つかの政党が作成し強制的に変えてしまったり、国家刑事司法体系を勝手に改めたりするやり方(高位公職者犯罪捜査処〈公捜処〉)は挫折するか審判された。ところが今では逆に大勝する。「チョ・グクと公捜処だけは困る」と発言した琴泰燮(クム・テソプ)元議員の発言は、筆者が知っていた大韓民国では国民から評価される信念に基づく発言だったが、今では党内予備選挙で敗れ、それでも足りず党の懲戒まで受けてしまう。

 韓国社会は、政権の無能さと傲慢(ごうまん)さに対しては票でムチを打ってきた。ところが今では、経済の平地風波(わざと争いを起こすこと)で雇用悪化を引き起こした「所得主導成長論(所主成)」と国家的自害の道を行く脱原発がむしろ勝利した。もはや大韓民国は、大統領が自分の違法容疑を捜査する検事たちを人事虐殺で空中分解させることができる国となってしまった。自分の息子は外国語高校に送り、他人の子どもは容認できず、他人は偽装転入できないが私は可能で、他人はレスの偽装工作はできないが私は可能で、他人はテレビ局を掌握してはならないが私は可能で、他人は不動産投機してはならないが私は可能となるなど、限りない「ネロナムブル」が勝利した。今となっては韓国社会における「ネロナムブル」は恥ずべきものではなく、「それがどうした」程度に追いやられてしまった。

 崔康旭議員は「世の中が変わったことを知らせたい」と述べた。裁判の途中であるにもかかわらず、判事に対し「他のことがあるからもうやめよう」と言った。こうした行動も、世論調査を行えば賛否がどのように出るか分からない。正しいことが正しくないことになり、正しくないことが正しいことになったため、世の中は変わった。ユ・ジェス氏の監察中断を経験した大統領府の職員は「世の中が奇妙な方向に動いているのを感じた」と語った。この「奇妙な世の中」を望んで票を入れた人は多くないかもしれない。「故郷」のため、あるいは「野党が憎くて」投票した結果、こうなったのかもしれない。しかし、選挙は結果だけが残る。もはや大韓民国のニュー・ノーマル(New Normal)は、是非の判断基準が変わった「奇妙な世界」なのだ。

楊相勲(ヤン・サンフン)主筆


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