北軽井沢 レンタルコテージ・ラーチの四季~売別荘・中古別荘/貸別荘~

四季折々に美しい北軽井沢のレンタルコテージ・チロル風の赤い屋根の売/貸別荘及び東京都内の賃貸アパートやマンションのご紹介

北軽井沢・南木山物語 ミナ 透明な愛2

2016年02月21日 | 北軽井沢のチロル風の赤い三角屋根の別荘

ミナの朝日国三郎に対する愛は苦しみのあまりだんだんと透明になっていった

「子供たちは可愛いし、農産物の成長を見ながら育てるのも楽しい

これらは私に神が与えてくれた天命なのでしょう。」

(ベニバナイチヤクソウ)

ミナはその透明な顔に微笑みを絶やさなかった

その顔は浅間高原の澄んだ青空のように爽やかだった。

(北軽井沢レンタルコテージ・ラーチ)

この透明な愛はミナがこの世を去って何十年後

この南木山別荘地内で不思議な巡り合いをした二人の

男女に現れてくるのだった。

つづく


北軽井沢・南木山物語 ミナ 透明な愛1

2016年02月21日 | 北軽井沢の貸別荘レンタルコテージ・ラーチ

明治から昭和にかけて日本では国策として富岡製糸場を

造っていたので 蚕が作る繭が大量に必要だった。

朝日国三郎は東奔西走して繭の買い占めをしていた。

(桑の実 蚕は葉を食べます)

朝日国三郎は言った

「この北軽井沢周辺には蚕が食べる良い桑の葉がいっぱいあるからな

「ほんに」国三郎の妾サチがうなずいた。

「仕事にいくにはこの家が一番便利だ」

(初夏になると桑の実がいっぱいなります)

ミナの住む本宅は林業と農業をするために奥まった山中にあった。

ミナの国三郎への愛は苦しみのあまりにだんだんと透明になっていった。

つずく