伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

雨が降る林、咲き始めたコウヤボウキ

2021年10月13日 | 
 空は曇り空。見上げるヤマザクラノ葉っぱは、紅葉し・・あまりきれいに紅葉していないのだが、もう落葉を始めており、秋の季節感を醸し出していた。



 散歩が林幹部にさしかかった。



 すると、ポツポツと滴が落ちてくる。
 「あれ、雨。」

 ポタン、ポタン

 葉っぱに水滴が当たる音もした。

 でも、強まる様子はない。構わず道を進むと林がきれる。そこで雨は降っていない。注意を傾けると道端の木立から、時折、カサッとか、ポタンとか、水滴が落ちる音がした。木立の中では雨が降っている。
 「あれれ・・何で。」

 少し考えて、分かったような気がする。

 雨上がり、木々の木の葉に水滴が残っているだろう。また、秋の朝、晴れていれば、草や木が露をまとっていることが多い。植物と空気の温度差が原因なのだろうか。より温かい植物と冷たい空気。この温度差によって、空気中の水分が凝結しているのかもしれない。この日も曇っているとはいえ、雨は上がっている。同様のことが、葉っぱの表面などでおきているかもしれない。雨上がりだから、空気中の水分もたっぷりあるだろう。

 雨が残した水滴と、凝結する水分。これが集まって、葉っぱや木の枝が支えきれなくなった水滴が、ポタンポタンと落ちてきているのかもしれない。

 木や草が集水機の役割を果たしている。こう考えると、林の中だけに降る滴の雨が理解できるような気がした。何か、すごいな。

 空気が温む時を待って、コセンダングサの花の上でヤマトシジミが翅を休めていた。



 雨に洗われたアキノキリンソウも、美しいだろ、と自己主張をしている。



 あれ、コウヤボウキが花をつけた。



 切ったリボンを束ねたような花。名前は、高野山では、このよくしなる枝を切ってまとめ、ほうきとして使ったことに由来すると、何かで読んだ記憶がある。林の中でユラユラ揺れるコウヤボウキ。この花、すきだな。



 落ちる滴を雨と勘違いして、途中で散歩を切り上げなくて良かった。この花を見つけられたのだから。

 そして今日、市議会で、全国市議会議長会の在職15年の表彰状をいただいた。昨年、落選したものの、任期3年の補欠選挙も含めて、ちょうど15年市議会議員に在職していた。ただ、これでいっちょ上がりというわけではないのだが・・。



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