伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

子どもたちが元気に競う――入遠野中体育祭

2015年05月09日 | 学校教育
 きょうは朝から入遠野中学校で体育祭が催され、開会式に出席させていただきました。



 69回を数える体育祭です。今年が戦後70周年ですから、終戦の2年目から営々と歴史を積み重ねてきた運動会なんですね。戦後生まれの私もそうですが、今の子ども達も戦争を知らない世代です。69という数字を聞いてもその長い歴史にピンと来ませんでした。

 戦争が終わって平和な社会づくりが始まってから、これまで営々と続けられてきた運動会。戦前はどうだったのだろうか。気になったので調べてみました。

 戦前の体育は、明治以降に西欧文明に影響を受けた体育(当時は体術といったようです)からスタートしたようです。その体育はやがて戦争の背景にしながら軍事色の強い体育に塗り替えられていったようです。

 具体的には分からないのですが、頭に浮かぶのは、行進や手榴弾に見立てたものを遠くまで投げたり、銃剣を模したものや竹槍などを振り回す訓練――そう軍事教練が頭に浮かんできます。実際にはどんなことがされたのでしょうね・・。

 そんな時代を過去のものとし、子どもたちの生きる力を育むものとしての戦後の体育が行われ、その祭典として学校での体育祭が行われた。その歴史を踏まえて69という数字がある、そこには長い歴史が刻まれていると考えると、深い感慨を覚えます。

 その入遠野中は、古くは40人学級で4クラスあったと先輩たちがいいますが、現在では全校生でも60人程度の小規模校です。回海式は少し寂しい感じですが、それはそれ。小規模ならではのアットホームな雰囲気は心地よさを感じさせてくれます。

 競技は女子の120m走、男子の150m走と続き、それぞれ精一杯、また楽しみながら走っている姿が印象的でした。また障害物競走である「おいしい食事をする前に」では、バットを中心にグルグル回り、目が回ったところでぶら下げられたスナック菓子の「うまい棒」を口にくわえてゴールするという、ハードな競技です。フラフラになったり、揺らめく菓子をうまくくわえられなかったり、ハプニングが笑いを誘っていました。





 生徒のみなさん、本当にご苦労様でした。

 さて時折、雨粒が落ちるような天気でした。4月になって以降は雨がまったく降らず、カラカラの大地にとって恵みの雨粒ですが、何もよりによって体育祭当日に雨粒を落とさないでよ、というタイミングの天気でした。励ましのあいさつを求められていましたが、そのあいさつは辞退し、同僚の議員に代表して話していただくようお願いしました。

 あいさつで話したわけではないですが、こんなことで生徒たちを激励をしようとしていたということで、次に頭に浮かべていたあいさつの内容を紹介します。



入遠野中学校体育祭

 おはようございます。
 今朝の新聞を見ていて、ふっとこんなことが頭に浮かびました。

 オリンピックが平和の祭典であるのなら、学校の体育祭は、平和が続く社会の担い手を、身体的にも、精神的にも育てていく大切な学校行事なのだろうということでした。

 一人ひとりの育ちのためにも、準備でも、競技でも精一杯がんばっていただき、楽しい運動会にしていただきたいと思います。

 また、保護者のみな様には、子どもたちの成長の記録を刻む1ページとしていただきたいと思います。

 体育祭開催おめでとうございます。


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