伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

昨日に続き自宅前の庭木の手入れ

2020年10月02日 | 
 木の伐採は、当然にチェーンソーで行う。刃が45㎝程の小型のチェーンソーであるが、これで伐採をするのだ。

 のこぎりを使って手でやるよりも、はるかに効率が良い。あっという間に処理が終わる。そして今日、正しいエンジンスタートの仕方を覚えた。これを使った作業は数回しかしていないが、以前は、エンジンがなかなかかからなくて、四苦八苦していた。

 今日、あらためて説明を読んでみると、チョークの使い方を間違っていたようだ。

 チョークを開放し、エンジンスターターを引き、1度エンジンをボコんと爆発させる。その後、チョークを絞って今度はエンジンがかかるまでスターターを引く。これでエンジンがスムーズにかかることが分かったのだ。ちょっと鼻高々な気分を味わい、チェーンソーを使って作業を進めた。これで畑廻が若干すっきりした感がある。


 さて、朝の散歩は、秋は被写体になるものが少ない。コジュケイのファミリーがたまに近くにいたり、シジュウカラやヤマガラ、エナガなどの群れと遭遇したり、そうそう、「ギャー」と声は悪いが、この時期によく木陰に見かけるカケスなどを枝の陰に見たりするのだが、うまく写真を撮れる場所に来てくれない。

 そんな時、朱色の虫を見つけた。熟したアカメガシワの実の部分は枯れた色をしている。その一つがやけに鮮やかな色をしていた。見逃すところだったが、その鮮やかさにひかれて目を凝らしてみると、そこに朱色の大きめの虫が十匹程がかっていた。調べてみると、これがアカギカメムシという名であることはすぐに分かった。





 初めて見た虫だ。名前の通りカメムシの仲間。説明には南方の暖かいところに生息し、日本では沖縄から八重山に見られ、八重山の方がよくみられるとされていた。そんな虫がなぜ、本州の北より、この東北地方にいるのだろうか。不思議な気分だった。

 初めて見かけたのが9月26日のこと。それからしばらくは、その付近にとどまり、少数ながら、現在も個体を見ることができる。



 アカギカメムシについて検索してみると、生息域を広げているらしいことが分かる。今では四国地方に定着おり、関東でも姿が確認されているという記載gが見える。また、佐渡島で死骸が見つかったとか、北海道の函館周辺でも集団が見られたとの報道が見られる。

 であるならば、関東地区に接する本市にいてもおかしくはない。温暖化の進行によって、どんどん生息域を拡大していると考えて良いようだ。

 温暖化の進行を示すのは、アカギカメムシばかりではない。モンキアゲハもアオスジアゲハも温かい地方に生息していたものが、だんだん生息域を北上させており、本市でも普通に見られるようになっているのは、その例となるのだろう。

 また、このカメムシはアカスジキンカメムシと近い種のようだ。

 アカスジキンカメムシも美しい体色を持っている。



 幼虫は白黒で、私は見つけた当初は“パンダカメムシ“と呼んでいた。このパンダカメムシがアカスジキンカメムシの幼生である事実を知ったのは、ずいぶん後のことだった。

 アカギカメムシのこの鮮やかな姿は美しいものではあるが、でもカメムシはカメムシ。きっと刺激すると強烈な匂いで攻撃してくるのだろう。少し離れたところから観察しているにとどめることが無難そうだ。







 温暖化の進行は気象や災害、植生の変化など様々な面から考えても大きな問題だが、こうした珍しい種にお目にかかり、出会いがなければ広がらなかった自分の見識を考えると、その効能を是とする気分もわいてくるから不思議なものだ。

 でも、体験によらず見識を広げることは可能。本を読んだり、様々なものを使って調べたり。やりようによってはどこまでも見識を広げることは可能だ。ようは学ぶ気持ちを持ち続ける。そのことが大事なのだろう。その気持ちを忘れないようにしたいものだ。


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