伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

母衣打ち(ほろうち)

2023年04月16日 | 
 ケンケーン。バタバタバタ。
 愛犬の散歩の路上でキジの母衣打ちを聞いた。

 聞こえた方向は草陰。草群が切れるところまで進んでみると、30m程離れた広場にオスのキジがたたずんでいた。
 少し身をかがめてみていたが、愛犬の姿も、私の姿も丸見えのはずだ。しかし、逃げる様子は見えない。じっと立ち止まったまま遠くに視線をやり、時折思い出したように母衣打ちをする。

 その場で5分ほど見ていただろうか。その間、3回ほど母衣打ちをしただろうか。

 首をめいっぱい伸ばしてケンケーンといななき、



羽をばたつかせる。





 そして再びじっとたたずむ。



 連射で写真を撮り、その場を立ち去る。
 当然、立ち上がって離れていくのだが、それでもなおキジはその場にたたずんでいる。
 なかなかキモが座った鳥だ。

 そして、写真を撮った後いつも後悔する。どうして動画に撮らなかったのだろう。
 次の機会は忘れないようにしたい。

 先日は、スギ林の中からバタバタと母衣打ちが聞こえてきた。鳴き声がない母衣打ちはヤマドリだ。
 ヤマドリは愛犬の散歩を始めてから・・つまり飼い始めた頃から存在に気がついていた。

 最初は母衣打ちとウィ、ウー、ウィなどと酔っ払い親父がうめくような低い声が遠ざかっていくのが聞こえたが、その姿を見ることはなかった。
 そんなことが何度かあって、ある時、スタコラスタコラ遠ざかっていく姿が見えた。変な声も聞こえた。赤っぽい羽。ヤマドリに違いないと確信した瞬間だった。

 それから10数年、母衣打ちと変な声を聞きながら、姿を写真におさめることは出来なかった。
 ところがだ、この日杉林から母衣打ちが聞こえ、20m程離れた倒木の上に立つヤマドリの姿を見かけた。
 ややして倒木から降り歩き出した。草や葉っぱがまだ少なかったので追いかけることができた。




 あまり写りは良くない。次こそはしっかりと写真におさめたいものだ。


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