今週の議員だよりは、昨年のうちに12月定例会の結果を記事にすることにして、すでに記事も書き、ブログには先んじて掲載していましたが、昨日の議員団の会議で、市長の年頭所感が話題にのぼり、これについて記事にしてみようということになりました。
執筆は私ということで、結局、ほぼ今朝からの作業で、午前10時20分頃、やっと原稿が完成し版下作業に回しました。校正がでてきた時点までに、しんぶん赤旗に掲載された西郷隆盛さんの記事を読み、その中で紹介された言葉が議員だよりの記事に生きることに気づいたので修正。完成したのが以下の原稿です。
なお、議員だよりには、紙幅の関係で図等を掲載することができませんでした。
新年を迎え、年初めの祝賀行事が続いています。5日には中央卸売市場の初市式、6日には市消防団の出初式、7日には成人式が市内13会場でいっせいに催されました。5日に、結婚式場「いわや」で開かれた新春市民交換会では、清水敏男市長が主催者を代表して同日発表した年頭所感にふれながらあいさつしました。年末の動きから年始の所感までに、どんな市政運営をめざされようとしているのか展望してみます。
「『明るく元気ないわき市』を目指して~魅力あふれる“ひと・まち・しごと”の実現」
表題にこのようにつづられた所感では、昨年は小名浜マリンブリッジの完成や天皇杯でいわきFCがJ1・北海道コンサレード札幌に勝利したことなど「明るい話題や市民のみな様に勇気と希望を与える様々な出来事がありました」として、今年度の市政運営は、①力強い復興の実現、②魅力あふれる“ひと・まち・しごと”の実現によるいわきの創生の二本柱ですすめるとしています。
具体的事業は、復興で、津波防災公園や総延長53キロメートルに及ぶサイクリングロードの整備、原子力防災の冊子の作成や県内原発の廃炉方針の早期決定等について、引き続き強く求めていくとしています。
創生では、子育て支援の充実やいわきアカデミアなど教育先進都市の実現、お年寄りの新たな会食事業である「つどいの場」の創設、農業分野の六次化支援や水産物の常磐もののブランド化、バッテリー産業の集積と利活用などを掲げています。
一方、所感に直接盛り込まれていない事業も含め、ハコモノ事業が次々と動き出していることが気がかりです。
所感には、3月を目途に平並木通り地区市街地再開発事業の都市計画決定をめざすことが盛り込まれました。この他に、昨年の市長選挙で市長が公約に盛り込んだ磐城平城・城跡公園に櫓(やぐら)を設置する構想、またサッカースタジアムを中心にしたまちづくりの可能性調査を含む本市の地域未来投資促進法に関わる基本計画が国に認可されました。
城跡公園に櫓が作られることになれば市の財源が投入されることになります。
市内の再開発事業では、これまで補助金以外に市の公共施設を導入することで建設にこぎつけた事例が相次ぎました。
平の一丁目再開発事業では、再開発ビル内に2フロアを使って市の生涯学習プラザを導入しています。また、駅前再開発事業では、やはり2フロアを使って総合型図書館を導入しています。
今回の事業の整備方針を見れば、マンションが主で、商業等事業系のフロア面積は抑えられているように見えます。しかし、地域にこれだけの事業用フロアの需要が見込めるのか、しっかり見定めていくことが大切になりそうです。
また、サッカースタジアム構想は、規模や設備によって建設費は大きく異なるようです。調べると、2万人収容のユアテック仙台で約130億円、4万人収容の新潟ビックスワンで300億円、同じく大分ビックアイで250億円、同じくガンバ新スタジアムは破格の140億円という金額が出てきます。
全国的には公設民営などの例もあり、今後の計画の進捗いかんで、本市に多額の財政需要が発生しかねない内容を持っていることに注意が必要です。
これらの事業は、城跡公園の櫓の建設も含めて市民的合意をどう図るのかが課題になると考えます。
清水市長の就任後は、震災からの復旧・復興の仕上げ時期にあたり、震災直後からの本市の取り組みが次々に実を結んでいきました。そして、市政50周年という時期にあたったこともありますが、イベント等の関連事業に次々と財源が投入されており、今後、サモア独立国とのホストタウン交流事業に基づき、これに使用される総合体育館の改修が優先して進められるようになってきそうです。
こうした状況から、これまでのイベント事業が目立つ市政運営が発展して、以前のようなハコモノ行政に立ち戻ってしまわないかという懸念で本年がスタートすることになりました。
NHK大河ドラマ「西郷どん」が始まりました。初回視聴率は芳しくなかったようですが、主人公の西郷隆盛は「租税を薄くして民を裕(ゆたか)にするは、即ち国力を養成する也」と言ったそうです。この精神に学ぶことが大切です。
日本共産党市議団は、くらし・福祉、営業が市政の中心課題に座るよう、今年もしっかりと市政に働きかけていきたいと思います。
読者のみな様のご支援を心からお願いします。
執筆は私ということで、結局、ほぼ今朝からの作業で、午前10時20分頃、やっと原稿が完成し版下作業に回しました。校正がでてきた時点までに、しんぶん赤旗に掲載された西郷隆盛さんの記事を読み、その中で紹介された言葉が議員だよりの記事に生きることに気づいたので修正。完成したのが以下の原稿です。
なお、議員だよりには、紙幅の関係で図等を掲載することができませんでした。
イベント事業から大型ハコモノに展開するのか
今後の市政を展望する
今後の市政を展望する
新年を迎え、年初めの祝賀行事が続いています。5日には中央卸売市場の初市式、6日には市消防団の出初式、7日には成人式が市内13会場でいっせいに催されました。5日に、結婚式場「いわや」で開かれた新春市民交換会では、清水敏男市長が主催者を代表して同日発表した年頭所感にふれながらあいさつしました。年末の動きから年始の所感までに、どんな市政運営をめざされようとしているのか展望してみます。
【伊藤浩之】
「『明るく元気ないわき市』を目指して~魅力あふれる“ひと・まち・しごと”の実現」
表題にこのようにつづられた所感では、昨年は小名浜マリンブリッジの完成や天皇杯でいわきFCがJ1・北海道コンサレード札幌に勝利したことなど「明るい話題や市民のみな様に勇気と希望を与える様々な出来事がありました」として、今年度の市政運営は、①力強い復興の実現、②魅力あふれる“ひと・まち・しごと”の実現によるいわきの創生の二本柱ですすめるとしています。
具体的事業は、復興で、津波防災公園や総延長53キロメートルに及ぶサイクリングロードの整備、原子力防災の冊子の作成や県内原発の廃炉方針の早期決定等について、引き続き強く求めていくとしています。
創生では、子育て支援の充実やいわきアカデミアなど教育先進都市の実現、お年寄りの新たな会食事業である「つどいの場」の創設、農業分野の六次化支援や水産物の常磐もののブランド化、バッテリー産業の集積と利活用などを掲げています。
一方、所感に直接盛り込まれていない事業も含め、ハコモノ事業が次々と動き出していることが気がかりです。
所感には、3月を目途に平並木通り地区市街地再開発事業の都市計画決定をめざすことが盛り込まれました。この他に、昨年の市長選挙で市長が公約に盛り込んだ磐城平城・城跡公園に櫓(やぐら)を設置する構想、またサッカースタジアムを中心にしたまちづくりの可能性調査を含む本市の地域未来投資促進法に関わる基本計画が国に認可されました。
城跡公園に櫓が作られることになれば市の財源が投入されることになります。
市内の再開発事業では、これまで補助金以外に市の公共施設を導入することで建設にこぎつけた事例が相次ぎました。
平の一丁目再開発事業では、再開発ビル内に2フロアを使って市の生涯学習プラザを導入しています。また、駅前再開発事業では、やはり2フロアを使って総合型図書館を導入しています。
今回の事業の整備方針を見れば、マンションが主で、商業等事業系のフロア面積は抑えられているように見えます。しかし、地域にこれだけの事業用フロアの需要が見込めるのか、しっかり見定めていくことが大切になりそうです。
また、サッカースタジアム構想は、規模や設備によって建設費は大きく異なるようです。調べると、2万人収容のユアテック仙台で約130億円、4万人収容の新潟ビックスワンで300億円、同じく大分ビックアイで250億円、同じくガンバ新スタジアムは破格の140億円という金額が出てきます。
全国的には公設民営などの例もあり、今後の計画の進捗いかんで、本市に多額の財政需要が発生しかねない内容を持っていることに注意が必要です。
これらの事業は、城跡公園の櫓の建設も含めて市民的合意をどう図るのかが課題になると考えます。
清水市長の就任後は、震災からの復旧・復興の仕上げ時期にあたり、震災直後からの本市の取り組みが次々に実を結んでいきました。そして、市政50周年という時期にあたったこともありますが、イベント等の関連事業に次々と財源が投入されており、今後、サモア独立国とのホストタウン交流事業に基づき、これに使用される総合体育館の改修が優先して進められるようになってきそうです。
こうした状況から、これまでのイベント事業が目立つ市政運営が発展して、以前のようなハコモノ行政に立ち戻ってしまわないかという懸念で本年がスタートすることになりました。
NHK大河ドラマ「西郷どん」が始まりました。初回視聴率は芳しくなかったようですが、主人公の西郷隆盛は「租税を薄くして民を裕(ゆたか)にするは、即ち国力を養成する也」と言ったそうです。この精神に学ぶことが大切です。
日本共産党市議団は、くらし・福祉、営業が市政の中心課題に座るよう、今年もしっかりと市政に働きかけていきたいと思います。
読者のみな様のご支援を心からお願いします。
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