伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

今日で市議会議員の任期を終了しました

2020年09月30日 | 政治
 市議会といわき市からいただいた感謝状は、長年の功績に感謝するというもの。私が市政に議員として関わったのは、4期15年(補欠選挙が最初だったため、一般的な年数・・すなわち4年×4期に1年足りない)だったが、実際は、議員となる前から共産党市議団の事務局として12年間市政との関わりがあり、都合、27年間、いわき市政に向き合ってきた。

 共産党議員団が週間で発行する議員だよりの作成は、議員団事務局の仕事だった。事務局に就任したのが32歳の頃。最初の号が1000号に若干かけていたので、現在の「日本共産党・市民共同」となった会派による2299号まで、実に1300号程の発効に関わってきたことになります。事務局時代も含めてその多くの原稿を執筆、あるいは大幅修正を含めた作成にかかわってきたので、新聞記者ではないにしろ、良く書いてきたなと自分を褒めたい気分になります。

 事務局時代は、市政を揺るがす市民運動等が続きました。

サイクルパーク構想=競輪場を小名浜金成地区の山林に移転し公園整備をする計画。総費用500億円と言われた。
小野町一般廃棄物最終処分場建設=夏井川上流に関東を中心とした一般ごみの最終処分場を建設。
南部清掃センター受注談合疑惑=同規模の他形式の焼却炉の2倍程度の落札になった問題。
山一商事産廃処分場建設=内郷秋山地区といわき市21世紀の森の間の谷間に産廃処分場が計画された。
廃プラスチック発電所設置計画=好間工業団地に一般ごみの廃プラRDFによる発電所が計画された。
いわき市文化芸術館=アリオスの規模の問題=吹奏楽などの団体から2000席以上の施設を求められた。

 こういった事業の時々の問題点を取材し、議員だよりの記事にしながら市民のみなさんに伝え、市民運動の高揚に一定程度貢献することができたと自負している。サイクルパークは、現在地での建て替え計画に変更され、事業費も大幅に圧縮した。南部清掃センター談合疑惑は、公正取引委員会が談合を認定した。山市商事の産廃処分場も、廃プラスチック発電所も計画が断念された。私の書いた記事がどれほどの影響力を持ったかは分からない。しかし、どこかでは運動の役に立っていたのだろうと考えている。

 ちなみにこれらの問題は、「しんぶん赤旗」に投稿し、ほぼ全てが東北版の紙面に掲載された。サイクルパークに関する記事が1面及び社会面に掲載されたこともある。それもこれも、市政のウォッチャーとして継続的に、いわき市の問題に関わっていることができたからだったのだろう。

 でも、でも、今の市の若い職員はこれらの問題を知らないケースもあるようだ。それはそうか、27年前からの話だものな・・。ちょっと寂しいかも。

 こうした歴史を抱えた会派だったがために、というよりは私のこだわりもあると思うのだが、サイクルパーク問題で収集した資料など大量に残していたりした。でも、会派を閉じるという冷静な目で見ると、これらの資料は、今現在の視点から見ると、次の市政につながる重要な資料とは言えない。あの時代の市長、あるいは市政の、あの問題を解決するために必要だった資料ということが分かる。何かまとまった記録文を書く予定があるなら別だが、日常活動においては役に立たない。

 こうした資料も含めて保管されたいた資料、あるいは使わなくなった物品が廃棄される事になったのだから、請負契約で議会棟の清掃に入っている方は大変だ。大量の廃棄物を管理し、適正に廃棄せねばならないのだから。ご面倒をおかけした。心から礼を言いたい。

 それはともかく、いわき市政に関わった27年間は今日で途切れることになる。共産党の新たな議員を支える立場もない。市民運動としても、何らかの運動に接点があるわけでもない。ただ、自分個人の見解をブログ等に掲載する関わりになっていくのだろう。

 明日は10月1日。27年ぶりに市政と関わりがない形での日々のスタートラインに立つことになる。でも、在野の市民の1人として政治のあり方を今後とも考え、多くの人と共有できることができれば良いな。心からそう思う。

 おそらく政治は、政党のものでも、政治家のものでも、特定の政治志向を持つ個人のものでもないのだ。純粋に市民・住民のためにあるものだろう。こうした政治を求めることができるよう、経験を活かしていくことができれば幸いだ。

 ブログを呼んでくださっているみなさんに、4期15年のご支援に感謝したい。
 そして、これからもご支援・ご指導お願いします。


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-10-02 13:11:45
 おそらく政治は、政党のものでも、政治家のものでも、特定の政治志向を持つ個人のものでもないのだ。純粋に市民・住民のためにあるものだろう。こうした政治を求めることができるよう、経験を活かしていくことができれば幸いだ。

 ↑↑↑

この姿勢が、結局のことろ「是々非々」となって表れてきたわけで。
この姿勢、尊敬します。

そして、それを認めなかった人たちは、これからの4年間、期待できないのかもしれませんね。
「なんでも反対」にまた戻ってしまうのでしょうか。
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地方議会に対する2人の考え方次第かな (伊藤浩之)
2020-10-02 13:49:04
共産党が、結局2人の候補者しか擁立できず、しかも、本来地区の組織は市町村の議会活動に責任を持つにもかかわらず、ほとんど関わりを持とうとしなかった方々。

その方々が、議会に対してどのような見識を持って、当選してきたかが問題でしょう。

この間の地区党の指導部のあり方を見ると、指導するのは党勢拡大(赤旗増やせ、党員増やせ)だけで、地方政治面では関わることが全くなかった状況でした。その一員の2人ということになるので、さてどういう認識を持って市議会に臨むのか。

共産党の組織拡大のためだけでなく、政治面でも、共産党に期待される役割を発揮できるよう、期待したいものです。
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