不定期人生作業日報(仮)

ある時は医薬品卸商(正確には物流子会社)社員、ある時は通信制大学生、そしてある時は中途半端ヲタな、筆者の備忘録です。

【加筆しました】「京阪ちはやふるラッピング電車」に乗ってきました。

2012年07月30日 22時20分47秒 | コミック版「ちはやふる」(原作)関連
※この記事は特に画像が多く掲載されてますので、通信環境によっては見づらいかもしれません。



関東での本放送が終了するのと前後して、活動を始められたびわこ大津観光協会さんを中心に構成された、
「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会さん。
看板を設置して、パンフレットに聖地巡礼特集を差し込むだけでは、やはりアクションは終わりませんでした。
先週末に近江神宮等にて開催された、競技かるた高校選手権の開催に間に合わせる形で、
映画「けいおん」ので高いクオリティに定評がある、京阪電鉄大津鉄道部さんが、
「ちはやふる」のラッピング電車を運行させるというニュースが飛び込み、
高校選手権の観戦と、あとの記事でご紹介します「名人・クイーンに聞くかるたの魅力」トークショー
参加させていただくことと兼ねて、実際この目で見に行ってきました。

朝8時過ぎに浜大津駅向かいの公共駐車場に車を置き、浜大津駅で湖都古都おおつ1dayきっぷ1日駐車券を購入。
とりあえずふつうの京阪色の編成にて近江神宮前まで行ってから、石山寺行ラッピング電車を迎えます。
程なくしてやってきました。これは出色の出来です。

通勤通学時間帯で混雑してて中の乗客も平然としてる中、終点に着くまでちょっと興奮ぎみで見回したり凝視したりしてました。

で石山寺折り返し準備に入ってる間に、早速撮影開始です。







ベースとなってる車両は京阪石山坂本線専用の、600型の617・618編成。
石山寺方の618は、寒色系の色彩がベースでまとめられてます。
「ちはやふる」はBELOVEの看板作品の一つですので、巻頭・表紙・冒頭カラーで用いられたきれいなイラストが、
たくさん存在しています。それらをうまくアレンジして使って下さってます。
もう一つの617と共に今回のラッピング電車のために描き下ろされたイラストは、たぶんないはずだと思います。
そして坂本方の617です。こちらは暖色系の色彩をベースにしています。





この次の運用から「近江神宮前」止まりの運行が始まるということで、
どうしても「近江神宮前」と表示幕を出してる状態でのカットは絶対押えときたかったのですw

次近江神宮前に到着するまでの20分強、他のお客様のお邪魔にならない間に、
車内の装飾の撮影もしておくことにしました。
両車とも違いはないのですが、撮影したのは坂本方617の様子です。







運転台側と連結部の妻面、そして左右計4枚あるドアと、ドア上部を除いた広告枠、
そして同じくドア周辺部のを除いた58本の吊革に、「ちはやふる」をテーマにしたデコレーションが施されています。


京阪600型は1編成2両で、吊革の合計は優に100本を超えるわけですが、
今回付けられた吊革の装飾には百人一首全てが網羅されてるわけではありません。
周りに不思議な目で見られながらも、メモを取って確認してきました。
実際は100首中以下の31首が、617も618も同じ内容で、車体の中央くらいを境に
3首を除いて2回づつ使われています。
~ふ、あわぢ、いに、きり、あらし、あまつ、しの、ちは、あきの、かさ、ゆら、せ、ひとは、
あさぼらけあ、む、はるす、す、よを、あきか、なつ、おほえ、これ、さ、かぜそ、はなの、
め、おく、ほ、しら※、こぬ※、きみがためを※ ※印は一回だけ~

原作読まれた方には登場人物を想起させる歌とかが選ばれていることに気づかれるでしょう。
また広告枠に描かれてるのは、「ちはやと覚える百人一首」での内容を引用したものと思われる、
大津市ゆかりの短歌を中心に紹介したイラストが展示されてました。
そして内容は同じですが、石山寺方618の様子もご紹介します。




ドア下部のイラストは、千早・太一・新・かなちゃん&肉まん&机君と、公平な扱いですw






吊革の歌の並べ方も「ちは」=千早と「しの」=若宮詩暢が隣り合わせという、にくい意図がこめられていたりして、
特にここは乗車時の定位置になりそうですw
※13/01/14追記
車内上方の広告枠には、つり革同様に大津市ゆかりの歌を中心に百人一首の意味と
「ちはやふる」作中で関係ある場面を選んだイラストが掲示されています。
内訳は、

1:あきの(近江神宮)

2:はるす

5:おく

6:かさ

9:はなの(蝉丸神社小野塚)

10:これ(関蝉丸神社)

12:あまつ

17:ちは

22:ふ

31:あさぼらけあ

35:ひとは(紀貫之卿墳墓)

40:しの

46:ゆら

50:きみがためを

57:め(石山寺)

60:おほえ

61:いに

62:よを(慈眼堂)

69:あらし

77:せ

97:こぬ(安楽律院)

98:かぜそ
以上計22首の短歌が紹介されています(617・618とも同じ内容です)。








あと一部サイトでは少し触れられていたのですが、車内のラッピングに出てくる
ダディベアとスノー丸をカウントして標記のサイトに携帯でアクセス・回答すると、
限定の壁紙がダウンロードできるようです。自分は挑戦してませんけど、皆さんの中に
もう正解を当てられた方はいらっしゃいますでしょうか?
あと「車内」だけですよね?車体にも何個か描かれてますから・・・。

近江神宮前に到着してから、下手なりに撮影にも本腰が入ります。













編成の山側は617:春&618:夏がテーマ、湖側が617:秋&618:冬がテーマとなってるようです。

ここでいったん撮影を中座し、勧学館で試合を観戦させて頂いたり、
昼食をはさんでびわこ大津館でのトークショーに参加したりしてから、
再度近江神宮前駅にて、当駅終着~折り返しとなるちはやラッピング電車を待ちました。





前面に攻める千早の姿が描かれてますが、実際の電車は最高時速も70kmと比較的ゆっくりなスピード運転されてます。







近江神宮止まりの列車はいったん北側の錦織車庫付近まで進んでから、
上下線の後続列車等の合間を縫って石山寺行の線路に入換して再度入線してきます。






10分足らずの一連の作業は、沿線でも比較的じっくりラッピング電車が眺められる場面でもあるので、
当日開催中の競技かるた高校選手権の参加者・観客の皆さんはもちろん、一般の方がカメラやケータイを手に撮影する光景が、
よく目立ちました。むしろいわゆる「撮り鉄」の方を一日通して3~4人しかお見かけしませんでした。













たまたま京津線の800型が点検で錦織車庫に入っていたのも一緒に狙って撮ってみました。

トークショーも高校選手権の決勝トーナメントに地元代表が勝ち上がったのを確認し、
今度は南滋賀駅まで移動し、アニメ13話の綿谷新が立ってる踏切のシーンを押さえに行きました。



このとき時刻は17時ちょっと前ほど、本当なら近江神宮前5号踏切だけじゃなく4号踏切の写真も押さえるのが筋でしょうか、
雲行きが怪しくなってきましたので、車を預けてある浜大津駅まで戻ります。







こちらでも物々しい大筒を構えた「撮り鉄」さんはお一人しかお見かけせず、
どちらかというと無縁そうな、カップル(熟年・リア充w共々)や母子連れの皆さんが目立ちました。
正直今までのラッピングトレインのときとは様相が違うという気がするのですが、いかがでしょうか?

無事実現にこぎつけていただいたから申し上げますが、当初某地方議員さんがリークというよりもミスリード気味に、
その時点では「もしもできたらいいな、程度の願望」止まりの未定な話を事実のようにおっしゃられ、
正直困惑された方もいらっしゃったとのことでした。
ですけど「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会のトップが、京阪電鉄の役員さんだそうで
http://www.biwako-visitors.jp/oshirase/detail4919.html
http://www.ullet.com/%E4%BA%AC%E9%98%AA%E9%9B%BB%E6%B0%97%E9%89%84%E9%81%93/%E5%BD%B9%E5%93%A1
会社として独自に走らせてくれるであろうという期待も、頭の片隅から離れませんでしたので、
今日お披露目されたすばらしい出来の編成を拝見できて、感動もひとしおです。
ですが、やっぱり高校選手権にぎりぎり間に合わせたが故の、苦渋の判断なのか、
「けいおん!!」ラッピング電車とかと異なり、実は連結されてる車両の妻面のみ、
ラッピングが施されてないことがよく分かります。

いずれにせよ、来年8月末までの1年間、無事故で大津市民と観光客そしてちはやふるファンを乗せて
走りきってほしいと願っています。
ほかのファンの皆さんにも、大津に立ち寄られた際にはぜひその目でご覧になってほしいと思います。


・・・とはいえ遠方でなかなかご覧になられない方に、敦賀の人さん作成の動画をご紹介したいと思います。
「ちはやふる」ラッピングトレイン(京阪大津線)

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3 コメント

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ありがとうございます (YOH)
2012-08-01 00:13:31
末次由紀先生のツイートから飛んできました。
見てみたいと思っていた、ちはやふるラッピング電車、こんなに凝った仕上がりになっていたとは。

丁寧に紹介していただいてありがとうございました。
返信する
Unknown (ko-ya)
2012-09-14 11:33:07
9/16にちはやふるのイベントと合わせて観に行こうと思ってました。
丁寧な紹介に感謝ですww
返信する
遅くなりましたが、皆さんからの大きな反響、ありがとうございます。 (ひろいな)
2012-09-15 15:16:07
ここのところ毎日、舞台検証の各記事よりも、こちらの記事のアクセス数が
ダントツで高く、実は未だ取材不足や反省が多々あることが帰宅してすぐ分かり、
この内容で、お役に立てるのか実はまだ恥ずかしい限りなのです。
とにかく改めて、皆様ありがとうございます。

>YOHさん
末次先生から半ば公式のご紹介してもらったことが、この反響のきっかけでした。
とこそれそれから実際に、ご乗車していただけましたでしょうか?

>ko-yaさん
先日から近江神宮と時雨殿での、ちはやふる展とそのスタンプラリーに行かれるのでしょうか?
特に嵐山の方では過去最大規模の展示と、関西では初お披露目の
公式グッズの数々が販売用に並びますので、
ゲリラ雷雨に気をつけられつつ、秋の連休を楽しんでいただきたいと思います。

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