今日8月31日は私の亡くなった父の誕生日。
とても愛すべき父親だったけど、私が中学生までは体罰が激しくて、心の中は憎しみと恐怖心で一杯だった。
自衛官だった父が当直で泊まりの時は本当にリラックスできたものだ。
体罰は子どもにとっては恐怖でしかなく、顔に黒いアザが残ることもあり、母親が、優しく、先生や友達には転んだって言いなさい。と言っていたなぁ。
本当に身のすくむ恐怖で声にならない声で嗚咽していると、『泣くな!」と怒鳴り、またバシッ!
もう父の顔が鬼にしか見えなかった。
私も我が強く、素直にごめんなさいと言えず、反抗的な態度だったからね。妹はすぐにごめんなさい!と言える素直な、と言うか要領の良い子だったから、体罰はほとんど受けてなかった。成績もオール5でよくできた子だった。
そんな父親も年と共に丸くなって
とても愛すべきお爺ちゃんになり、
父が80才の頃、私が、よく殴られたなぁ!って話したら、突然泣き出し「お前が可愛くて仕方なかった。何とかいい子にしたくて………ごめんな」
その瞬間、私の中の奥底に残っていた全ての憎しみと恐怖心は見事に蒸発して、父への愛おしい気持ちしか存在しなくなったのです。
二人で号泣して、赦し合いました。
あの時の一言で、私は救われた。
最高の父親でした。お父さん、ありがとう。