【2014年11月13日の記事に、日本発売当時の広告を追加しました】
イタリアの指揮者ヴィクトル・デ・サバタ(Victor de Sabata, 1892-1967)のブラームス交響曲第4番を何気なくウォークマンで聴きながら道路を歩いていたらあやうく車に轢かれそうになりました。
まず、このベルリン・フィル演奏のCDは今から75年前、1939年の録音だということですが、音質がいいのでビックリさせられました。擬似ステレオ+残響付加??
↑ 1939年6月リリース
↑ 『レコード音楽』 1940年7月号より。「世紀の大指揮者遂に登場!」
それと何より、ブラームスの4曲の交響曲たちの中でも間違いなく最も美しくて涙なしにはきけない箇所だって自分で勝手に思っている第2楽章の第41小節からのチェロの歌が、これ以上自分好みのテンポで、懐かしく、憧れをもって演奏されているのを聴いたことがなかったので不覚にもあっちの世界に連れて行かれそうになってしまった次第です。
普段はオェーって感じになる、あちこちに散りばめられた弦のポルタメントも好ましいものに思えてしまうから不思議。この録音、いったい何なんですかね?
このサバタという人はネットで調べてもあまり画像が出てこないけど、芥川也寸志著『音楽の現場』(音楽之友社1962年)になぜか連続写真がありました。
撮影日時・場所が不明ですが、表情めっちゃ豊かだし楽しそう。特に上から四段目の真ん中の顔が好きです。矢部太郎?