ミュンヘン国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門で日本人として初の1位に輝いた25歳の久保田巧さんです。
↑ すばらしい笑顔ですなー。自分もバッハ無伴奏パルティータ等のCDでお世話になっています。
ミュンヘン・コンクールのヴァイオリン部門ではずっと「1位なし」だったところ、1966年のコンスタンティ・アンジェイ・クルカ(Konstanty Andrzej Kulka, 1947年生まれ)以来、1位獲得は18年ぶりの快挙!
久保田さんはミュンヘン・コンクール以外にもたくさん国際コンクールを受けています。毎日コンクールも3度。その理由を彼女は「それは賞をとれなくても一生懸命勉強しますから、いい練習になるんです。他に余り人前で弾く機会がありませんし、うまくいけば賞金も少しもらえますから。それと自分で練習していると、どうしても好きな曲だけになりがちですが、コンクールだとどんな曲でも弾かなくてはいけないから、幅が広がるんです」。。なるほど。
ちなみにうしろのポスターはデザイナーであるお父さんと美大に通う妹さんが作ったものだということです。あったかい家族ですね。
(フォーカス誌1984年12月28日号より)