滋賀県・京都府とその周辺の山と滝Ⅱ

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2024.02.11 近江/繖山から箕作山@ヘロヘロ縦走(前編)

2024-02-11 20:15:25 | 滋賀湖東の山と滝(鈴鹿以外)

2024.02.11[能登川駅和田山佐生日吉城跡北向岩屋十一面観音雨宮龍神社地獄越〜繖山〜観音正寺〜清水山〜箕作山〜太郎坊山〜太郎坊宮

太郎坊宮前駅](距離17.28km 累積標高1051m)

 

繖山、安土山、箕作山&太郎坊山はそれぞれ登っているので、これを繋げようと出かける。予定コースは能登川駅→猪子山→地獄越→安土山→繖山→清水山→太郎坊山→箕作山→岩戸山→市辺駅。あまり予習はしていないので臨機応変に。

能登川駅で電車を降りて地図を見ると、近くに和田山という全くノーチェックの山がある。
この時点では今日の山行は余裕があると思っていたので、ちょっと寄り道してみようと思う。山頂から愛知川を見下ろせるかもしれない。
和田山は南北に2つの頂があり北山頂上には城跡がある小さな山で、期待した展望はなかった。
しかし登山道脇にはショウジョウバカマだと思われる葉がたくさんあるので春には楽しめそうな山だ。

戻って瓜生川沿いの登山口から猪子山方面へと登って行く。すぐにもいろいろな野鳥の囀りが近くで聞こえてくる。メジロなどの姿が見えるが動きが速く写真には収められず。
佐生日吉城跡を越え、徐々に高度を上げ猪子山公園方面から続いている車道に飛び出す。椿が美しく咲いている。
ここからは岩屋観音の長い階段の参道を登る。一気に登ろうとするが脚がダルい。ここに至るまでもちょっとペースが上がらないなあと思っていたところだ。
歩き始めは脚が動かず、きょうは調子悪いのではないかと思うことがよくある。きょうもそのパターンかと思っていたが、しばらく経ってもエンジンがかかる兆しなし。
どうも調子が悪そう。標高こそないがアップダウンの多いコースである。きょうはちょっと辛い歩きになるかも。

北向岩屋十一面観音は予習してこなかったので、せっかくの観音さんを拝まず通過してしまう。その先すぐが猪子山山頂。
ここから南へと向かう縦走路はほとんど展望が利かない。伊庭山を越え瓜生山までやってくると、ようやく展望所があり視界が開ける。展望所からは湖西〜湖北方面を望むことができる。
近江盆地に浮かぶ浮島のような奥島山や荒神山などの小山たち、その間に広がる西湖や伊庭内湖などの小さな湖、蛇行する愛知川や大同川などが箱庭のようだ。奥には琵琶湖と雪を被った比良と湖北の山々。雲多く霞もあるが見事な配置の美しい景色だ。

この先すぐには雨宮龍神社がある。鳥居を潜って石段を上がると小さな祠がある。かわいい獅子の彫刻が目を引く。正面の菊と鶏の彫刻も素晴らしい。

やはり足はダルいまま。この時点できょうは安土山に寄り道するのはやめておこうと決める。安土山への途中にある須田不動の滝(人工の行場の滝)にも久し振りにご挨拶しようと思っていたが、またの機会に。

縦走路の繖山への登りではバテ気味でヘロヘロになってきた。
しかしこの登りでは先ほどまでの縦走路とは違って展望もよく、青空も覗いてきたので辛さは多少紛らわすことができた。
ここからは琵琶湖側だけでなく東方面の眺望もよく、山頂は雲に隠れているものの鈴鹿の山々も望める。下界を走る車や電車もミニチュアサイズで面白い。ジオラマのようだ。

繖山からは観音正寺に寄るコースで下る。
観音正寺の参拝者はまばら。ここは正面から入るには拝観料が必要。本堂は1993年に焼失、2004年に新しく落慶されたそうだ。その横にある石仏群(?)は見応えがある。
繖山から下る谷沿いのルートはやや荒れている。夏はブッシュがうるさそう。

栢尾稲荷神社まで下り、竹林を抜けると一旦平地に出る。国道8号線沿いでコンビニもある。
新幹線を潜って貴船神社より新たな山塊への登りとなる。ヘロヘロなので超スローペースで休み休み。
北箕作山(清水山)からの眺望も素晴らしく、特に湖北方面を一望できる。霊仙山が美しく今日は霧氷が見事であろうことが容易に想像できる。
望遠で覗くと彦根城も見える。新幹線はホチキスの中を走っているよう(写真参照)に見える。

北箕作山からは急な下り。この標高差を再び登り返さなければいけないことを思うと気が滅入る。
その箕作山への登りは案の定辛いものとなった。予定では太郎坊山に寄ってから箕作山頂を踏んで小脇山、岩戸山から最後は船岡山経由で市辺駅をゴールとしていたが、ここもショートカットに変更。

箕作山頂に先に行く。ここからの眺望も素晴らしい。鈴鹿の山々も雲に隠れながらもおおよそは望める。午前中より山上の雲が切れてきて、御池岳や雨乞岳などもしっかりと見えるようになってきている。
南西に目をやると近江富士が可愛らしく山頂だけを覗かしている。北側はきょう歩いてきた山々が手にとるように確認できる。

続いて太郎坊山(赤神山)へ。太郎坊宮の真上の山で麓から見ると猛々しい山容が目を引く山だ。岩山なので遮るものがなく、麓の八日市の市街地や田園風景が先ほどの箕作山からの眺め以上にクリアで見飽きることがない。
さてなんだか今になって足が動くようになってきた感はあるが、参拝者が多い太郎坊宮を拝んで石段を下って下界へ戻る。そして美しい山容の太郎坊山を時々振り返りながら駅まで一直線に歩いてゴール。

天気予報は決してよくなく雨や雪の覚悟をしていたが、長時間に渡って青空も出て、予想以上の眺望を楽しむことができた。
でも鈴鹿の山々を見ていると、おそらく霧氷が美しかったであろうそちらの山にしておけばよかったかななんて思うのだった。 

JR能登川駅スタート

 

瓜生川沿いに歩いて和田山を目指します
川沿いにはアオサギ 

 

彩雲が出てますね 

 

左奥に和田山が見えてきました
どんな山なのでしょうか

 

和田山の登り口

 

和田山北山山頂
愛知川は望めませんでした

 

和田山の三角点
何等だ!? 

 

山名プレート

 

和田山には南山もあるとかで寄ってみました
この辺りが山頂だと思われますが山名を記すものは何もありませんでした

 

登山道脇にはショウジョウバカマ?がいっぱい

 

和田山中腹の六地蔵

 

和田山から下りて来ました
これから行く方面の山々
左が繖山

 

長勝禅寺参拝道口
これはなんでしょう?祭りごとを行ってる風でもなかったのですが 

 

佐生日吉城跡の石碑

 

佐生日吉城跡

 

これはなんでしょう?文字が刻まれていたような跡もありますが 

 

奥に繖山を見る

 

岩屋観音入口

 

長い階段で早くもヘロヘロ

 

岩屋観音からの景色

 

この裏側に北向観音があったのでしょうか
ノーチェックだったので通り過ぎてしまいました

 

岩屋観音からすぐにある猪子山

 

こういう道は疲れるんですよね

 

瓜生山の展望所からの眺め1
西湖と奥島山方面

 

瓜生山の展望所からの眺め2
大同川、伊庭内湖、琵琶湖が青くて美しい
対岸は今津

 

瓜生山の展望所からの眺め3
こちらはマキノの奥、三国山や赤坂山方面 

 

瓜生山の展望所からの眺め4
沖島と比良山が見えています

 

瓜生山の展望所からの眺め5
ワイドで

 

雨宮龍神社鳥居

 

石段を登ると

 

祠四隅の獅子がかわいい

 

正面には菊と鶏

 

繖山への登りから1
鈴鹿の山々

 

繖山への登りから2
雨宮龍神社のあるピークを振り返って

 

繖山への登りから3
中央の小山が最初に登った和田山

 

コウヤボウキ

 

繖山への登りから4
比良山釈迦岳をアップで 

 

繖山への登りから5
比良山蓬莱山をアップで

 

繖山への登りから6
比良山蛇谷ヶ峰をアップで

 

繖山への登りから7
手前から安土山、西湖、奥島山、奥は比良山南部

 

(続く)

 


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