himetaku成長期

ビジネス書の書評更新中。

貴重な時間とお金を"投資"する書籍を選ぶ参考にして頂ければ、幸いです。

柳井正の希望を持とう 著者・:柳井 正

2011-07-07 21:58:25 | 日記
題名:柳井正の希望を持とう
著者:柳井 正

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

<希望>
人生は希望を持たなければ生きていけない。
希望とは、言葉を換えれば、理想や人のため社会のためという崇高な思いだ。

<生きることは>
近頃は「頑張らない生き方」をすすめる本が巷にあふれている。
だが、頑張らない人生には価値がない。

私は「生きる」ことは、すなわち「頑張る」ことだと信じている。

そうでなければならないとも思っている。
希望を持つには、人生は自分が主役だという信念、自分に「期待」するという姿勢が不可欠だ。
「俺はつまらない人間だから」ではなく、「自分はこんなことができるのではないか」と自分自身に期待することだ。
人より少しでも得意な部分を必死で探し、一生懸命に磨いていく。
そうすれば、必ず活路は開ける。
若いうちは、他人は誰一人として、あなたに期待していないかもしれない。
だからこそ、最後の自分の見方は自分でなければいけない。
希望を持とう。
希望を持って生きていこう。

<成長>
確かに日常の仕事をしながら自分を変えていくことは簡単ではないでしょう。
普通の人間は日常生活に入ればそのなかに埋没してしまい、日々を送ることで精一杯になってしまう。
単調そのものの日々を送るなかで、劇的に変わることは簡単ではない。
しかし、そうであっても、自分自身を変えていき、どうやって成長していくかを真剣に考える。
ほんとうに成長を考えて、準備をしている人間にしか未来はやってこない。

自分で取りに行くしか成功の果実は手に入らないのです。

<他人より早く>
どんな仕事でも、その道で一人前になるには一生懸命やっても最低10年はかかる。
待っていても、自分のために国や世間が何かしてくれるということはない。

だから、他人よりも少しでも早くその道に飛び込んで、努力した者が勝つ。

<経営者>
ビジネスは人と人が作り出すものだから、人の気持ちがわからない人間に経営はできない。
経営者や現場のリーダーには、このことだけは覚えておいてもらいたい。

<上司の責任>
私は日頃から、ユニクロの店長、管理職には「君たちには責任がふたつある」と言っている。

ひとつは、会社を儲けさせること、つまり収益を上げる責任だ。
もうひとつは、部下を教育し、育成する責任である。

上司の責任は、突き詰めれば、このふたつに集約されるといっていい。
だが、特に後者を意識していない上司がいかに多いことか。
仕事をする上で大事なのは、今の自分の地位よりも高いポジションから、仕事を俯瞰して観察することだ。
そうして、俯瞰して考えて、自分の代わりになる人を育成するのが上司たるものの責任だろう。
ところが実際には、自分の代わりになる人材を、わざと作らないようにしている上司がいる。
そういった実力のない人ほど、上司になると肩書きにしがみつき、肩書きにものを言わせて仕事をしようとする。
部下が命令通りに仕事をして当然だと思い、言いなりになる部下だけを重用する。
そういった上司は部下の思いや考え方を想像することができない。
部下という存在をただ自分自身の仕事の「手段」としか、みることができない。
でもほんとうは、部下の成長も、大事な仕事の目的なのだ。

仕事をしていく上で、自分も主役だが、部下も主役である。

部下の長所を生かして、チームで力を発揮していくことが求められる。
だからこそ、常に部下が主役になれる環境を作ってあげなければいけない。

今日よりもよい明日をつくろうとチーム全員で考えられるようにするのが、「上司力」なのだ。

<店長十戒>
1.店長はお客様の満足実現のために的確な商品と隙のない売り場づくりに命を懸けろ
2.店長はサービス精神を発揮し、目の前のお客様のために全力を尽くせ
3.店長は誰よりも高い基準と高い目標を持ち、正しい方向で質の高い仕事をしろ。
4.店長は鬼となり、仏となり、部下のせ 成長と将来に責任を持て。
5.店長は自分の仕事に、誰にも負けない自信と異常なまでの熱意を持て。
6.店長は社員の模範となり、部下と本部に対してリーダーシップを取れ。
7.店長は販売計画を考え抜き、差別化と付加価値を売り場で生み出せ。
8.店長は経営理念とFR WAY(ファーストリテイリングの経営理念)に賛同し、全員経営を実践しろ。
9.店長はほんとうに良い服を良い店で販売し、高い収益をあげ社会に貢献しろ。
10.店長は謙虚な心で、自分に期待し、どこでも通用する世界の第一人者になれ。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

<編集後記>

まだまだ雨が多いですね…

この雨が上がれば、ついに夏本番ですね。

今年は「節電の夏」

例年と違って、電気を使わない暑さ対策が求められています。

こういう時だからこそ、今までの常識を覆す全く新しいモノが生まれるかも知れませんね。