himetaku成長期

ビジネス書の書評更新中。

貴重な時間とお金を"投資"する書籍を選ぶ参考にして頂ければ、幸いです。

考える野球 著者:野村 克也(2)

2011-06-28 21:42:49 | 日記
題名:考える野球
著者:野村 克也

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<育てる三段階>
人を育てるには、段階というのを踏む必要がある。
育てるというのは、イコール自信を育てるということ。どうすれば自信をつけることができるか。それがテーマとなる。

私がよく言うのは「無視、賞賛、非難」という三段階を踏むこと。

最初からいろいろと口を出さない。だから最初は「無視」。
少し成長してきたら「褒めて」育てる。
さらに飛躍をさせるには「叱って」育てる。
そうやって教え込んで、自信をつけさせていく。叱るような段階まで来たらしめたものだ。

<ピッチャーとキャッチャー>
ピッチャーというのは「おれが、おれが」でいうもの。
その気持ちになれば強い。
逆にキャッチャーは「おかげ、おかげ」でバランスをとる。

<「感」>
感じる力の「感」は、基本的に「感謝」の「感」だ。

チームに対する感謝の気持ちがある人は、裏方さんや、控え選手たちの気持ちも理解できる。
優勝するために、みんな歯を食い縛ってやっている。
感性があれば、みんなが望んでいる勝利を逃すような自分勝手な行動などできないはずだ。

<フォア・サ・チーム>
ピッチャーにしても、野手にしても、フォア・ザ・チームの気持ちを持っている選手が多くいるところは強い。
全力疾走しているチームを見ると、怖さを感じる。
一時期の巨人があれだけ4番バッターを揃えながら強さを感じなかったのは、全力疾走がないことも理由だった。
ああいうチームは本当の意味で怖くない。

<個の力>
チームというのは、個の集合である。

一人ひとりが考えなければ一流のチームにはなれない。

現場の選手だけでなく、上から下まで、チームすべての者が一体となっているところが、やはりもっとも強いチームとなるのだろう。

<ふたつの現実>
人間にはどうにもできない現実がふたつある。

ひとつは、1人では生きていけないということ。
もうひとつはが人生というのはほとんど自分の思い通りにはならないことだ。


これは組織にも当てはまるだろう。
それが世の中の常である以上、野球界も共存共栄を認識するべきである。

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<編集後記>

どうも、himetakuです。

いよいよ中小企業診断士の1次試験が近づいて来ました。

今年で3度目の受験です。

『3度目の正直』で何とか突破したいです。

『2度あることは3度ある』にならないように…

考える野球 著者:野村 克也

2011-06-23 06:29:56 | 日記
題名:考える野球
著者:野村 克也

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<成功要因>
新人選手が成功できるか否かは、技術的な素質よりも別の素質によるところが大きい。
その素質というのが、感じる力、考える力があるかないかなのである。

<指導者の仕事>
「人間の最大の悪はなにであるか?それは鈍感である」と言った人がいる。
実際のところ、考え方ひとつで一流になれる。
しかし、多くの選手は感じていないし、考えていないで終わってしまっている。
指導者の手腕が必要とされるのは、こういうことがあるからだ。

いかに気づかせるか、いかに考えさせるか。

そこが指導者としての仕事になる。


<徹底すること>
プロの世界で成功して稼いでいくためには、徹底するしかない。
これが基本的な考え方。
では何に徹底するか。
それを考える力があるかどうかが、プロとして通用し、一流になれるかどうかを決めることになる。
これは「思考」と「行動」は常に連携しているということでもある。

<考れば成長がある>
作戦の敢行は状況と根拠が前提となる。
そして当然、選手や相手の能力、性格、心理などが裏付けされている必要がある。
選手も、そしてチームも、考えるようになれば道が開ける。

生き残る方法、勝つ方法をひたすら考えれば、そこには必ず成長がある。

それを怠れば失敗するだけだ。

<変わること>
考えることができる選手とできない選手がいて、だからこそ助言を与えるような者の存在が重要になってくるのだ。
大切なのは、勇気をもって"変わる"ことである。

<力を抜くのは難しい>
プロに入ってからのピッチャーの努力目標は、スピードよりもコントロールをよくすることである。
そのために、まず力を抜くことから指導していく。
力のある速い球を投げたい欲があるから、ついつい力みが出る。
力を入れることは簡単だが、抜くことのほうが難しい。
勇気を出して力を抜けるか。コントロールをよくする鍵は、そこにかかっている。

<自己満足しない>
一流選手に共通する点として、自己満足しないというのがある。
「妥協」「限定」「満足」という言葉は禁句。
「俺はこれくらいやればいい」と思ったら、それで終わる。
思った時から下降線をたどっていく。

<努力も才能>
プロに入る時は無名でも、努力によって一流になれる。
一流というのは、こういう努力できる才能からも到達できるという好例だろう。
「努力する」というのも才能のひとつであると私は考えている。  ← himeaku一押し

<手付かずのもの>
世の中には、どう考えても取り入れた方がいいのに手付かずになっているというものがよくある。
そうしたものに、いかに気づき、いち早く取り入れるか。
そうしたところで勝負の大勢は決まってくるのではないか。

<弱者の戦法>
弱者が勝者になろうと思ったら、強者と同じことをやっていては絶対に勝てない。
人のやっていないことをどんどん取り入れて行くしかない。
面倒くさがったり、恐れていては、道が開けなかったと思う。

<やり繰り>
指導官というのは、目標を達成するために「やり繰り」を求められる。
あれも欲しい、これも欲しいで、すべて希望が叶うなら、誰がやっても優勝するのは難しくないだろう。
限られた戦力でどのようにやり繰りをするか、そこに指導官の個性が求められているはずだ。

<リーダーの力量>
「組織はリーダーの力量以上に伸びない」と言うが、指揮官が常に考え、新たな道を探していかないと、チームが成長することはない。
考えない指揮官の下には、考えない集団が残るだけだ。

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<編集後記>

おはようございます、himetakuでございます。

今回は、私の大好きな野村克也さんの作品を取り上げました。

「努力できる事も才能のうちのひとつ」

高校時代の部活で、自分より卓球の才能がある人が羨まくて、自分の才能の無さに悩んでいた時、

この言葉に出逢い、救われました。

「確かに、自分には卓球を器用にする才能はない。でも、努力する才能はある(はずだ)。」と開き直って、

チームの誰よりも努力をしました。

今思えば、懐かしい青春の1ページです。

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる 著者:千田琢哉

2011-06-19 21:03:39 | 日記
題名:20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる
著者:千田 琢哉

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<大人の勉強とは>
学生時代の勉強は、人に使われるための勉強だった。
難関資格を取得したら、自分ではその専門知識を活かして自由な人生を歩めると思うかもしれない。
表面上は「先生」と呼ばれることもあるが、それは小学生の「あだ名」のようなものだ。

大人の勉強は、自分が自分の人生を歩むためのものだ。

誰からも束縛されずに、やりたい自分がやりたい時間にやりたいことができる。

大人の勉強は、自由になるための勉強だ。
自由になるための勉強は、大好きなことを極める勉強だ。


<人生の無駄遣い>
悲壮感を漂わせながら勉強してる人は、偽物の勉強のしかたである。
我慢した瞬間に、もはやそれは勉強ではない。
もう寝る時間なのに、勉強し始めた途端、目がカーッと冴えきって困るのが大人の勉強である。
フラフラになって我慢に我慢を重ねて徹夜するのではなく、興奮のあまりついつい夜明けになってしまうのが大人の勉強である。

難しいことを勉強する必要はない。
難しいことを勉強してはいけない。
面白いこと、好きなことだけを周囲が呆れるほど勉強すればいい。

嫌いなことを嫌々勉強するのは、人生の無駄遣いである。

<好きな事とは>
世間体のいいことと好きなことを混同してはいけない。
学校の先生や親に褒められることが、自分の好きなことだと勘違いしている。

好きなことというのは、たとえば明日テストがあって自分は準備不足なのに、ついついやってしまったことである。

<人間研究>
ポジションや収入を決定するのはその人の人間研究度合いに比例する。
「どのようにしたら人は喜ぶのか」を知り尽くしている人が最後に勝つ。
人間研究は怠ってきた人はポジションも年収も低いが、熱心に勉強してきた人はいずれも高い、ただそれだけのことだ。

<第一印象は>
人間の本質は、第一印象と逆である。
人は緊張した状態になると、本来の自分とは逆を演じる傾向にある。
正確に言うと、自分の欠点を長所に見せたがる。
就職面接の「私は協調性があります」「私はリーダーシップがあります」「私は変わり者です」という人の本音はこうである。
「私は(協調性に自信がないので)協調性があるように見られたいです」
「私は(リーダーシップなんて持ち合わせていないので)リーダーシップがある人に憧れます」
「私は(いたって普通の人間なので)変わり者と思われていたいです」

初対面の第一印象は、相手が最も苦手な部分を最も厚化粧してあると考えて、ほぼ間違いない。

<熱意とは>
熱意とは、圧倒的なスピードのこと。

<勤勉家にも>
会社というのは仮に無能でも筋金入りの勤勉家でありさえすれば、重役のポストは必ずひとつは空けてくれているということだ。
社長というのは有能でキレ者ばかりが揃っていては都合が悪い。
必ず騙したり騙されたりの駆け引きが蔓延し、血も涙もない冷淡な組織になってしまうからだ。
何よりもトップである社長は孤独だ。
そんな孤独な社長が側近にいて欲しい人物とは、裏切らない人間なのだ。
裏切らない人間には、無能だが勤勉家が多い。
裏切ったら即干されることを承知しており、分をわきまえている、
社長にとっては、有能な人材などお金さえ出せばいくらでも代替可能である。
ただし、裏切らない人材の替えは、まずいない。

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<編集後記>

どうも。himetakuです。

以前、このブログで書きましたが、卓球チームを作って活動をしています。

昨年の8月に高校時代の卓球部の同級生が集まって、お酒を飲んでいる席で、

「せっかくみんなで集まれるなら、卓球の試合に出たいな~」という話になり、

高校時代に主将をしていた私が、音頭を取って、9月から活動を始めました。

最初の4ヶ月は10年間のブランクを取り戻す為に、月1度の合同練習会を行いました。

合同練習会と言っても、高校の部活動のような厳しさは全くなく、和気藹々と卓球を楽しんでいました。

しかし、練習会を重ねる内に自分達の実力を試してみたくなり、地元の試合に参加するようになりました。

現在は、月に1度のペースで試合に参加しており、主に神戸市リーグに向けて活動をしています。

神戸市卓球リーグ(男子)は、1部~7部まであり参加チームは120チームを超えています。

我々のチームは、最初5部リーグからスタートしましたが、4月の大会で5部リーグ優勝により4部に昇格して、

昨日の大会で4部リーグで優勝を収め、次回大会から3部リーグに昇格します。



まだ1年弱しか活動しておりませんが、仲間と語り合った夢や目標が1つずつ叶っていく体験をしています。

思えば2008年に資格試験の勉強を始めた頃は、自分だけの夢や目標の事しか考えてなかったと思います。

それが2009年に始めた中小企業診断士試験の専門学校で、人生の素晴らしい先輩方と出逢う事が出来ました。

生意気だった私の話を真剣に聞いて頂き、様々な方から沢山のアドバイスを頂きました。

感謝しても、感謝しても感謝しきれません。

そして現在、自分自身の夢や目標よりも、仲間と一緒に描いた夢や目標をみんなで叶えていく事に喜びを感じています。


久々にブログでアツく語ってしまいました…

今日は、このあたりで失礼します。

伸び続ける会社の「ノリ」の法則 著者:遠藤 功 (3)

2011-06-18 06:00:02 | 日記
題名:伸び続ける会社の「ノリ」の法則
著者:遠藤 功
出版:日本経済新聞社

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<流れをつくる人>
組織のノリという大きなうねりは自然に生まれるものではない。
誰かが新たな挑戦を仕掛け、苦労の果てにやがて「流れ」ができる。
新たな「流れ」ができれば、その流れに乗ろうとする人間も表れてくる。

今の閉塞状態を打ち破るためには、新たな「流れをつくる」人材こそが企業の宝だ。

「言い出しっぺ」とは、「流れをつくる」ことができる人のことである。
最初に何かを思い付き、それを口にし、自らそれを始めようとする人間こそが、組織のノリを生み出すのだ。
「流れをつくる」ことと「流れに乗る」ことは、全くの別物である。
企業における創造や変革において、「0から1」と「1から100」はまったく異なるチャレンジである。
もちろん「1から100」を育てられる人材は必要であるが、今日本企業に求められているのは、「0」から「1」を生もうとする人材である。
なぜなら、「0から1」は最も大きな抵抗や反対にあうことが必至だからである。
そうした「言い出しっぺ」が正当で、高い評価を受ける企業でなければ、ノリを生み出すことはできない。

<ノリを生み出す7つの原則>
1.創造の法則
ノリは意識的に生み出さなければならない。
ノリとはみんなで意識し、創り出していくものだということを認識することがノリを生み出す第一歩である。

ノリが引き出される因子は、「快」である。

人間は「快」と感じる刺激に出会えば、必ずノリがよくなる。
「心地良い」「楽しい」「面白い」「嬉しい」「気分がいい」などといった「快」に結びつく言動をみんなで実践することによって、ノリは生み出されていく。
ノリをよくするとは、意識的に「快」を増やし、意識的に「不快」を減らすことである。
「快」が最大化され、「不快」が最小化されれば、個人も組織も必ずノリはよくなる。

2.日常性の原則
社員総出で運動会やスポーツイベントを行う、社員旅行に出かけるなどのイベントの効果は否定できない。
お互いを知り、一体感を高める上での大きなきっかけとなりうるのは事実である。
しかし、そうしたイベントは所詮特別な「祭り」である。
非日常的な「祭り」は、それ自体が「快」であり、ノリはよくなって当たり前である。

大切なのは、毎日の仕事の遂行という慣性とストレスが充満する日常性の中で、「快」を生み出すことである。

3.身体性の原則
ノリとは「心」と「身体」が一体となって生まれる正のエネルギーである。
前向き、挑戦的、神話的などといった健全な「心」の状態が、軽快、機敏、ダイナミックな「動き」となって表出した状態がノリである。
萎縮や不安が蔓延する今の日本においては、「身体」すなわち「動く」ことを加速させることが先決である。
萎縮し、縮こまり、「動き」が鈍いままでは、ノリをよくすることはできない。

まず「動く」。
動きをよくすることが、「心のノリ」に波及し、やがて「心」と「身体」が一体となったノリへと進化していく。
止まってしまうこと、動かないこと、前に出ようとしないことは「悪」であり、そこからは何も生まれない。
とにかく、動くこと。たとえ「1センチ」であっても前に進むこと。動こうともがくことだけが、未来を切り拓いていく。


4.ストレッチの法則
最善の努力をすれば達成できると感じられる、適度なストレスを伴った仕事に出会ったとき、「よし、やってみよう!」とノリは高まるのである。
管理職層は部下ひとり一人に適度なストレスを伴った仕事を与える責任がある。
日常業務においても、新たなことにチャレンジさせたり、責任と権限を付与するなどの工夫が必要である。

人間には無限の可能性がある。
それが仕事を通じて達成出来ることによって、ノリは高まる。


ストレッチとは「新たな自分の発見」である。
「自分はこんなことができるんだ」「自分はこういうことが好きなんだ」という発見につながる場の創造が不可欠である。

5.認知の原則
やりがいのある「仕事」は、それ自体がノリを生み出す要素であるが、その仕事を達成したときに周囲から認められれば、ノリはさらに高まる。
ノリの良い会社は、どこも「褒め上手」である。

いい仕事をすれば、お互いに褒め合い、認め合う。
そうした行動習慣をひとり一人が身につけることによって、組織のノリは高まっていく。
日常業務においてこまめに褒めたり、たとえ小さなことでもその努力を褒めることである。
自分がやっていることに関心を持ってもらえる、気付いてもらえることは、誰にとっても喜びであり、「快」である。
ノリはお互いに関心を持ち合う「相互関心」から生まれる。


逆に、他人に興味を示さない「相互無関心」はノリを著しく劣化させる。

6.相互作用の原則
ノリはよくも悪くも伝染する。
ノリの良い人がいれば、その影響を受けて、他の人のノリもよくなっていく。
個から個へ、お互いに影響を及ぼし合いながら、ノリがうねりのように高まることもあるし、ノリが一気に冷めてしまうこともある。

7.共感の原則
会社でビジョンを共有し、一丸となって取り組んでいる会社は、間違いなくノリがいい。
会社のビジョンと毎日の自分の仕事の「つながり」が見えている。
だから、手抜きがない。
共感から生まれてくるエネルギーが、企業の競争力となっている。

経営者の「ホラ」に共感し、その実現に向けて自発的な努力を惜しまない。
そうした状況をつくり出すのが、経営者の最大の仕事である。


中堅・中小企業では、比較的社員数も少ないので、経営者と社員が密度の高いコミュニケーションをとり、共感を生み出すことは比較的容易である。
「ホラ」をぶち上げるだけでなく、どれだけしつこく、愚直に伝えることができるか。
大企業においてノリを生み出すためのカギはそこにある。

<感情の劣化>
人間は感情の動物である。
喜怒哀楽を持つことが人間本来の姿であり、そうした感情を上手にマネジメントすることが、ノリのよい組織てとつながっていく。
「ノリ」とは感情によってもたらされる、人間が本能的に持っている特性である。
楽しかったり、嬉しければノリはよくなり、怒ったり、悲しければノリは悪くなる。

精神科医である和田秀樹氏は、その著書の中で「感情は老化する」と指摘している。
人は誰でも加齢と共に、意欲や好奇心が衰え、「感情の老化」が始まる。
和田氏は「筋肉も刺激を与えなければ衰えるように、感情もまた、刺激のない生活の中でしだいに老いていく」と説明する。

ノリのマネジメントとは、個人や組織の「感情の老化」を防ぎ、喜怒哀楽が生み出す正のエネルギーを最大化し、負のエネルギーを最小化することである。
楽しい、嬉しい、面白いなどの正のエネルギーをもたらす感情を、閉じ込めるのではなく、思い切り表現し、解放させることによって、ノリは生み出されていく。
大切なのは、感情を老化させず、正のエネルギーを常に充満される努力を続けることである。

ノリとは「感情の老化」との戦いでもある。

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<編集後記>

おはようございます、himetakuです。

復帰1冊目は「ノリ」をテーマにしたマネジメントの本を選択しました。

私が趣味でやっている卓球は、試合において「ノリ」や「流れ」が大きく影響する事もあり、チームに「ノリ」を生み出す方法を学ぼうと思って、本書を読みました。

すぐにでも実践したい内容も沢山あり、収穫の多い1冊でした。

組織の「ノリ」の重要性を認識されている方に、オススメです。

伸び続ける会社の「ノリ」の法則 著者:遠藤 功 (2)

2011-06-17 21:11:29 | 日記
題名:伸び続ける会社の「ノリ」の法則
著者:遠藤 功
出版:日本経済新聞社

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<気が向くこと>
ノリが悪いとは、「気が向かない」状況のことである。
そして、ノリをよくするとは、「やる気」の方向に「気が向く」状況を作り出すということなのだ。

<「仕事」と「労働」>
多くの日本企業が今抱える閉塞感は、社員一人ひとりが「仕事をしていない」ことが大きな要因である。
「仕事をしていない」という表現は誤解を生むかもしれないが、本当の意味での「仕事」をしていない人が実に多いのである。
もちろん、与えられた仕事はこなしている。
言われたことはきちんとやっている。
しかし、それは単なる「労働」にすぎない。

本来の仕事とは、企業が成功するために、そして自分自身が成長するために、自分の能力を最大限に発揮し、時には自分の背丈を超えるようなチャレンジングなタスクに挑戦することである。

日本企業の競争力の劣化している最大の理由は明白である。
みんなが「労働」に埋没し、本来やるべき「仕事」をしていないからである。

<「神輿」>
日本人という国民は、目の前に神輿があれば担ごうとする気質を持っている。
神輿はひとりでは担げない。みんなで役割分担し、ひとつになりながらノリを生み出し、神輿を社まで運んで行く。
このノリのよい国民性を活かさない手はない。

「神輿」を用意するのは、経営者の最大の仕事である。

みんなで担ごうとする神輿を掲げ、社員たちを煽る。
神輿に鎮座するだけでなく、時には神輿から降り、担ぎ手と同じ目線で一緒に担ぎ、大団扇で煽り、一緒に汗をかく。
今の日本企業に欠けているのは、この経営と現場が一体となったこの躍動感だ。

もう一度躍動感を取り戻す為には、「ホラ」というワクワクするようなご神体をいただく「神輿」が必要不可欠なのである。

ホラをぶち上げて、一時的に盛り上げ、ノリを生み出すことはそれほど難しいことではない。
しかし、「ホラ」の難易度が高ければ高いほど、必ず大きな壁や障害にぶち当たる。
そして、そのときこそノリが消滅する危機でもある。
それを乗り越える為には、「ホラ」だけでは不十分である。

経営トップやリーダーは「必ず突破できる」という「希望」を合理的な根拠を示し、その希望の火を灯しながら、具体的なアクションに落とし込み、社員やメンバーたちにタスクを与え続けなくてはならない。

どんな状況に陥っても、けっして「動く」ことを止めてはならない。

心の中の「希望」と「動く」という実践こそが、組織のノリを持続させるのである。

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<編集後記>

どうも、himetakuです。

3ヶ月も休んでいたのに、早速のコメントありがとうございます。

ほんとに嬉しいです。

いよいよ中小企業診断士試験の1次試験が1ヶ月半後に迫ってきました。

そろそろ、真剣に勉強を始めないと追いつかなくなるような気がして来ました…

残している科目が暗記科目ばかりなので、非常に辛いですが合格できるように必死に勉強します!!