リウマチと共に京花姐さんの歩く道

リウマチと共に長い道を歩いてきました。今まで歩いた道とこれからの歩く道を記していきます。
毎日の暮らしをおりまぜて。

ひねくれている私。

2013-06-01 09:54:49 | 私の想い


朝日がとても気持ちが良かった。
風も爽やかだ。

この写真は、彼女が好きだと言っていたので載せてみた。
まだ、PCを開けることもないし、ましてや、
ブログを見ることもないだろけど・・・・


私には、母がいない。
6年生の夏休みに亡くなった。

あれは、「8時だよ全員集合」を見ている時だった。
危篤の知らせが病院から入った。

タクシーで病院まで向かった。
病院に着いた時は、すでに息を引き取った後だった。

窒息死だった。
病院なのに・・・・
周りに人がいたのに・・・・

泣かなかった。
泣けなかった。

母は、35歳で命をとじた。
私という娘を残して。

母の宿命だと思う。
私の宿命だと思う。

母が、入院したのは、私が物心がついたころ。
たぶん、3才くらいだと思う。

祖母に手を引かれ、連絡船で海を渡り田舎へ移った。
連絡船は人であふれ、座席はなく階段に座って
ゆで卵を食べたのを憶えている。

人形を抱いて、田舎の駅に着いたのは夜だった。
満天の星空が、私を迎えてくれた。

真っ暗な田舎の夜空の、降ってくるような星たちは、
まるで、私を歓迎してくれているかのようだった。
星空を毎日、一人で見上げるようになった。

その日から、母が亡くなるまで、
私は母と暮らすことはなかった。

入院してからの母と会った回数は、
きっと、数えることができるくらいしかない。
母との思い出も数えるくらいしかない。

母が亡くなった夜から、夜の乗り物がキライになった。
暗い窓に映る背景が、淋しすぎるから。


あの日が、母の寿命が尽きる日だったんだ。
あの日が、私が母を喪う日だったんだ。


「お母さんが空から見ているわよ」
「お母さんは、あなたの胸の中で生きているわよ」
どれだけ言われただろうか。。。。

どんな慰めを言われても、ありきたりの言葉を言われたら、
私の心には響かない。
それは今でも同じ。

私は、生命の生まれ変わりを信じている。
縁のある人は、また縁を持って生まれ変わって、
側にいると思っている。
だから、亡くなった母もきっと私の側にいるはず。



分かり切ったことを言われると、私の心は醒めてしまう。
これは、私がひねくれているから・・・・

私のひねくれ根性は、この幼少期の体験から作られたと推測される。
ある日、私と話をしていた先輩が言った。

「あなたのそのひがみ根性を治さないと、リウマチは治らないわよ!」

その言葉は、私の胸に突き刺さった。
ありきたりでない言葉には、心を惹きつけられる私だから。

目から鱗。
意地を張って生きてきた自分の力が、抜けた瞬間だった。

涙が流れた。
誰にも言われたことのない言葉に・・・
図星の言葉に感動した。嬉しかった。

     (占いに凝る人って、人からズバッと言われたいんだろうかと、今ふと思った。
       占い師なら、はっきりと言い切ってくれるから。私は占いはしないんだけど)



生い立ちは、人格形成に影響されるので、この年になっても
悲しいかな、まだヒガミ根性は完全に払拭されていない。


『ヒガミ根性を治さないとリウマチは治らない!』
その言葉を、自分に時々投げかけている。

あなたとは違うのよ・・・
私の何がわかるの・・・・
そういう心は、いつの間にかなくなった。

自分の運命を恨むのではなく、同じように悲しみ苦しむ人のそばで
一緒に悲しんで、苦しむ・・・・・・同苦する。

苦しんでいる人と同じ気持ちになってしまう。
それがいいことだとは思ってはいない。
そこから抜け出すための言葉も必要だから。

ただ、それには時期がある。
その人にとって、最適な頃合いがある。

言葉にしないほうがいいとこもある。
それほど、言葉とは難しいものだから・・・・

励ましにならない言葉はいらない。
押しつけは、心ををずたずたに傷つけることもある。
自分勝手な想いは、自己満足に過ぎない。



昨夜、古いブロ友さんからメールをいただいた。
私の記事を読んで、心配してくださってのこと。

私の気持ちに、そっと寄り添ってくださるそんな行為が、
とても嬉しくて涙が流れた。
励まし方が、とても上手な人だと思う。

励ましの言葉には、今はキツイな~とか
今はいらないなぁ~って、思うこともあるはず。

絶妙のタイミングで、何気ない温かな言葉をかける。
心に響くような、活きた言葉をかける。

そんな人になりたいなぁ~。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あるく)
2013-06-02 08:57:02
あまりに深い言葉ばかりで・・・

何もコメント浮かびませんが

しっかり 読ませていただきました。

私も そんな人になりたいです・・・
まだまだ無理ですが。
返信する
あるくさんへ (リウマチおばさん)
2013-06-02 13:41:25
あるくさん、こんにちは!
いつもコメントありがとうございます。
今日は、お仕事はお休みでしょうか?

痛みはいかがですか?
お天気がスッキリしないので、体もスッキリしないのではないでしょうか?

年を重ねてもなお、努力を続けないと自己完成はむずかしいですよね。
日々努力ですね。(とっても難しいです。。。。私)

あるくさんは、お優しくて人の気持ちを察することがお上手な人ではないでしょうか。
思いやりのいっぱいある方だと・・・・お見受けしていますが。。。。

50過ぎても、私たち、まだまだひよっこなのかもしれませんね~(笑)
そう、50代って、まだ若いんですよ~^0^
返信する
Unknown (あるく)
2013-06-02 14:46:51
日ごとに自称リウマチおばさんが
元気がなくなってるようで・・・
勝手に心配してしまいます。。。
ほんわかしたブログ 大好きです!
私は医療事務の仕事してるんで
今日はお休みですよ。
明日からはレセプト(請求事務)があるので
またまた忙しくなりますが(泣)
ちなみに1959年生まれです・・・
わたしの方が年上でしょうか・・・
今日は なんだか二つもカミングアウトしちゃいました。
返信する
あるくさんへ (リウマチおばさん)
2013-06-02 20:52:35
あるくさん、こんばんは^^
2回もコメントありがとうございます^^

2つもカミングアウト。。。。しっかりうけとめました~(笑)
私の年齢は不詳ということで~(笑)

ご心配くださってありがとうございます。
恐縮です。

大丈夫ですよ~
これから、ほんわかブログを書きますね~
でも、たまにはナーバスもありますけど・・・(笑)

これからもよろしくお願いします^^
返信する
はじめまして。 (なおねこ)
2013-06-03 09:59:19
はじめまして。
私は2年間前に膝の炎症があって、整形外科を3回転院した末にリウマチといわれ、滑膜切除を行い、とりあえず、現在は薬の服用はなし、という状態です。

そんな、<軽度>といわれる状態ではありますが、
突然歩けなくなる恐怖、というか、
症状が悪化していても、周りは、ホントには分かってくれない、という悲しさが
時々、自分を襲ってきます。

滑膜増殖は再発するみたいで、
それまで、走ったり、体を動かすことが好きだった仕事も止めたりして・・・

そんな自分でもできる仕事をと思って
医療事務の資格を取って、とりあえず仕事には就けましたが・・・

本来の自分のしたいことじゃない、
膝さえ悪くなかったら、
事務仕事なんてしてなかったのに・・・
なんて。

発症後の自分を受け入れ切れてないデス。
でも、病院で、
(自分がしんどくても)笑顔を向けてくれる患者さんに
とても励まされています。

どんなに、病が自分に苦痛を与えても
他人に優しくできる
そんな強い心を持てたら・・・

その先のことは、おいといて。

初投稿でいろいろかかせていただいて、ありがとうございました。また、寄らせてくださいね。
返信する
なおねこさんへ (リウマチおばさん)
2013-06-03 12:27:40
なおねこさん、はじめまして^^
ようこそ、ここに来てくださいました。
コメントありがとうございます^^

今は、お薬を飲んでいらっしゃらないんですね。
なおねこさんのお年がわかりませんが、リウマチと言われるまでの不安と、診断されてからの不安は私にもわかります。
軽度といっても、リウマチという病名は重くのしかかってきますものね。

こんな私でも、今も不安だらけですよ~。
老後のことを考えると、夜も寝られなくて精神的にヤバイ時なんかしょっちゅうですわ~(笑)

あなたは、とても賢明に仕事を選択されて、ご自分の道を歩いていらっしゃる。
私も、リウマチでもできる仕事を、出産するまで続けました。

悪い方に悪い方に、考えるのをストップさせましょうか~ぁ^^
もし、悪くなったらその時はその時。
必要となった時に、治療を開始すればいいんじゃないでしょうか^^
今は、治療法もいっぱい選択できるから、ご自分にあった治療を始めたらいいかも。

それまで、リウマチのことも忘れて楽しみましょう~。
私も、アホほど楽しみましたよ~
いい思い出です!
それが、私の歩いてきた道なんです。(笑)

・無理をしない。
・疲れすぎないようにコントロールする。
・疲れたらすぐに休養をして身体を休める。
・ストレスをためない。

仕事をする上で、気を付けて欲しいことです。
今日はここまで~。(笑)
また、いらしてくださいね~
返信する
ありがとうございます。 (なおねこ)
2013-06-04 00:47:43
レス、ありがとうございます。
 
私は現在40代後半です。

昨年、医療事務の資格取得をし、

奇跡的に再就職できました。

なんと、リウマチ科併設の病院です。

おかげで、
最新のリウマチ治療情報に接する機会に恵まれています。
反面、
まだまだリウマチに対する誤解はあちこちに・・・
少しでも啓発できるといいなぁと思ってます。
 
後、仕事をしていく上でのアドバイス、ありがとうございました。
ぼちぼち主義でがんばります
返信する
なおねこさんへ (リウマチおばさん)
2013-06-04 05:17:08
なおねこさん、40代後半で資格を取得してお仕事をされるなんて、スゴイ!の一言です^^
頭が下がります。

私も、まだまだがんばろうかなぁ~なんて、思えてきちゃいました~(笑)←私は、もうそんなに若くはないけど・・・
あなたのその行動力は、素晴らしいです。

リウマチ科のある病院なんて、最高ですね~
大船に乗った気持ちで、お仕事ができますね。
なにか、目標を持って仕事ができることも
病気を封じ込めるにはいいことでしょうね。

お体に気をつけながらがんばってください
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