樹の時間

樹木のように ゆっくりと しっかりと 日々を過ごしていきたい

大晦日

2006年12月31日 | 日々
今年もあと数時間。街も新しい年に向けた風景になっている。新しい年に向けてせわしく動く、師走の雰囲気が好き。昔ほど新年を迎えるというこということに特別な重みを感じなくなってしまった気がするけれど。子供のころは、年末もお正月も、すごく特別だった。世の中がそうなったのか、それとも私が変わってしまったのかな。とはいえ、やはり他の月の月末なんかと雰囲気は違う。1年の締めくくり、自分の中での区切りをつけないと。

この一年このブログにいらしてくださった方々、どうもありがとうございました。
来年ものんびりと続けていきたいと思います。

新しい年が皆様にとって素晴らしいとしになりますように。

年末の一日

2006年12月30日 | 日々
一年が過ぎるのは本当に早いな。
この冬は、なかなか雪が降らなかった。でも、やっと寒気が入ってきて昨日の朝、雪が積もっていた。やっと冬らしい空気になった。

家中の窓を開けて掃除をした。きれいに晴れていたけれど、空気はとても冷たかった。でも、ちゃっちゃとやらなきゃいけないときは、冷たい風に吹かれていたほうが気持ちがいい。オケに入ってからオケで演奏する曲を中心に聴いていたので、今日は持っているもの端からかけていた。久しぶりに聴く音楽。CDを買った当時のことがよみがえる。何があったかとかそういうことではなくて、嬉しかったとか、ちょっと切ないとか、その時の気持ちが懐かしく思い出された。音楽とか香りは不思議だ。

映画

2006年12月26日 | 日々
先週の深夜のこと。誰かがつけたままにしていたテレビで、いつのまにか映画が始まっていた。集中していなかったので最初は外国の映画をやっているな程度の意識だった。でも、どの辺からだろう。いつの間にかその映画に見入っていた。

ちょっと怖そうな男と2人の少年が共に旅をしていた。最初を見ていなかっただけにシチュエーションもわからなかったけれど、目の前に展開されるストーリーに引き込まれた。そのうち少年たちは兄弟、そして男は父親だとわかった。決して派手ではない、静かに語るような映画だ。うまく言葉にできないけれど、すごく心にずしんとくる映画だった。美しい映像も印象的だった。何の前触れもなく、先入観も何もないまま観たから余計に印象に残ったのかもしれない。

映画が終わってタイトルが表示され、やっと題名がわかった。「父、帰る」という映画だった。後で検索をしてみると、それはロシアの映画で、3年前のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した作品だった。そしてストーリーを読んで初めて全体がつかめた。

最初から見なかったというばかりでなく、なぞのまま終わった部分も多い映画だったようだ。でも、この映画に関しては私はぜんぜん気にならなかった。語られることのなかった言葉、真意がわからないまま遠くへ行ってしまった人。現実の世界にもあるけれど、そういった言葉や人の心に思いを馳せる切なさのようなものを感じたからだろう。

最近映画を観ていないな。
ちょっと映画を観てみたいという気分になった。
映画館へも行きたいし、テレビも最近めっきり見なくなったけれど、たまには番組をチェックしてみよう。

イブ

2006年12月24日 | 日々
さっきお隣の子どもさんが窓を開けて大きな声で叫んでいた。
「サンタさ~ん!道に迷わないで来てね~!ぼくね~、おもちゃがほしいんだよ~!」
まだ少したどたどしい言葉。
他にも何か一生懸命サンタさんに叫んでいた。
かわいい。
お隣さんとは同じ年に引っ越してきて、その時はまだお母さんに抱っこされていたのに、いつの間にか歩くようになって、もう話もできる。
月日の流れをこんなところで感じるなんて。
サンタさん、来るといいね。

レッスン~リー8番

2006年12月23日 | チェロ
久々のリー。
3月の演奏会の曲を見てもらおうかとも思ったけれど、基礎力をつけたいと思って演奏会の楽譜は持っていかなかった。

7番に「3/3~」という書き込みがあった。
まだ終わりの日付が入っていない。
でも先生は「やった気がしますよ。8番にしましょう。」と、8番へ。
家へ帰って確認すると、確かに8番に入っていた。。。
記憶がない。

先生は「8番はポジションチェンジの練習になる。ここには指が書いてあるけれど、書いてなくてもこのとおりに動くようになるとオケの曲も楽になりますよ。」と言っていた。
確かに、まだ効率的な指使いとかまだ自分では考えられないし、頭に入っていないのだから自然に動くはずもない。
こつこつ基礎練習をしよう。

レッスンの最後に「時間があったら9番も練習しておいてください。」と、9番のお手本を弾いてくれた。
8番の記憶もなかったのに、もう9番ですか。
9番は、スラーのひと弓の中に同じ音が続く箇所がある。
最初の音と次の音の指が違う。
ありそうで今までなかったこの動き。
「弓を反せば別ですが、スラーの場合同じ音が続くと同じ指では音が切れないので、防ぐために指を変えています。」と、先生。
なるほど。
でも、すばやくポジションチェンジしないと開放弦の音が出てしまうのかな。

トリオ

2006年12月22日 | 客席から
先生が出演される演奏会があった。
今回はピアノ三重奏のみ。
3人とも出身地が同じで、現在アメリカの大学で勉強中のピアノ奏者が一時帰国していて、アンサンブルの経験を積みたいとの希望があったことから今日の演奏会が開催されたようだ。

プログラム
ベートーヴェン:ピアノ三重奏 第5番ニ長調「幽霊」
はじひろし:ピアノ三重奏(新作初演)
ブラームス:ピアノ三重奏 第1番ロ長調

2曲目のはじひろしさんの曲は、今日が初演。
だいぶ近くなってから仕上がったようで、ヴァイオリン奏者が楽譜を手にしたのは本番の3日前だったそうだ。
でもみごとに合わせてしまうのだからさすがだ。
第1楽章は私にはちょっと難解だったけれど、2楽章がとても美しかった。
ヨーロッパの街角で語り合う2人のような雰囲気。

オケに慣れると、指揮もなくて突然同時に始まる音が新鮮に感じる。
3人の呼吸が大切なんだろうな。
オケもソロもいいけれど、2,3人で合わせる曲を弾いてみたくなった。

観る

2006年12月20日 | 日々
来年のサイトウキネンのチケット販売日が5月19日に決まった。
公演の内容もだいたい決まってきたようで、来年はオペラも上演されるようだ。
どんな舞台になるのだろう。
オペラはサイトウキネンで初めて見た。
有名なものも、音楽は聴いたことがあって、おおざっぱな筋は知っていても詳しい内容は知らなかったりする。
今までサイトウキネンに観に行ったものは、それこそ初めて存在を知るようなオペラで、慌てて事前にストーリーをチェックしたものだった。
初めて見たのは、ベルリオーズのファウストの劫罰。
ものすごく凝ったステージセットだった。
逆に翌年のオペラは、ものすごくシンプルなセットだったけれど、照明で効果を出していた。
そして、どんなセットであろうと、目の前で繰り広げられる迫力がまたいい。
歌の内容を同時に電光掲示板で表示してくれるから、細かいところもよくわかって嬉しい。
あの会場は一番後ろの席でも十分に素晴らしい音で聴こえるのでオーケストラの場合は席にはこだわらないけれど、オペラだとちょっとがんばっていい席をとりたいと思ったりする。

来年、行かれたらいいな。

2006年12月18日 | 日々
朝、雪が降っていた。
このシーズン初めての雪らしい雪。
細かくふわふわとしたスローモーションのような降り方に見入ってしまった。
でも私の住む付近では積もるにはいたらなかった。

オケの練習から帰り、空を見上げると、星がきれいに輝いていた。
明日の朝は、とても冷え込むようだ。
いよいよ冬らしくなってきた。
今年はどんな冬景色が楽しめるのだろう。


師走

2006年12月17日 | 日々

最近、更新がまばらになってきてしまった。
年末はやはり何かとあわただしくなる。
でも、やっぱり時間の使い方だろうな。
最近少し余裕がなくなってきているかもしれない。
気分転換もしながら、ぼちぼちやっていきたい。
あ、でも、もともとがぼちぼち過ぎるから、今くらいでちょうどいいのかな。


気忙しい日々の中、可愛いクリスマスカードをいただきました。

チェロ弾きサンタ。

楽しい気分でこの季節を乗り切れそう。
三日月さん、ありがとう。


特別演奏会

2006年12月16日 | 客席から
軽井沢の大賀ホールへ演奏会を聴きに行った。

今日の演奏は
 「大賀典雄氏 名誉町民授与記念特別演奏会」
指揮:大賀典雄氏
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
プログラム
  ビゼー:カルメン第一組曲
  ベートーヴェン:交響曲第7番

私は企業のことをよく知らないので、もともと企業家であるソニーの名誉会長の大賀氏が音楽を愛したことから軽井沢にホールを寄贈したと思っていた。でも経歴をみて、大賀氏が音楽大学を卒業し音楽の道を歩んでいたことを知り驚いた。大学在学中に、ソニーの前身である会社にテープの質の向上か何かについて提案書を送ったのがきっかけで同社とかかわりがあったようだ。


カルメンは当日までどちらを演奏するか知らなかったのだけれど、演奏されたのは幸運にも第一組曲。3月の演奏会に向けて勉強しなさいといわんばかりのタイミングだ。今日のがん見対象は、私の席からちょうど全身が見えたチェロのトップサイドさん。ああ、あの場所は弓をたっぷり使うんだ。ここは弓元か。と、弓を中心に見せていただきました。

そして、今年2回目の交響曲7番。4月に聴いた7番とはまた違っていたように思う。やはり指揮者が変わると変わるものなのかと実感。同じ奏者、同じ曲で指揮者だけ違う演奏を聴くのは初めて。貴重な経験かもしれない。

そしてそして。アンコールが始まって驚いた。曲は軽騎兵。大賀氏がご幼少のころ、クラシックに目覚めた思い出の曲らしい。実は、この曲も3月の演奏会に予定されている。プロの美しい演奏を聴けるのはもちろん、自分が弾く曲を生で聴けるのはやっぱり嬉しい。