Dress You Up

V-Stromで小さな冒険に出る!🏍=3=3=3
キャンプツーリングはいつも過積載、すれ違うライダーの視線が痛い>_<

【洒落怖より】鍾乳洞

2011-08-20 00:12:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた


871 : 1 : 2011/08/17(水) 19:27:48.46 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
おっさんの昔話で良ければ読んで行って下さい。

少し昔……と言っても15年以上前の話になる。

俺の地元には小さな鍾乳洞がある。
田んぼと山しかないド田舎だったので、町としても鍾乳洞を利用して観光ビジネスを興そうとしたらしいのだが、
町の資金繰りが悪化したとかで、開発半ばにして放置されてしまっていたのだ。
まぁ、それは仕方ない。大人の事情とかいろいろあったのだろう。
とまぁ、そんな感じで放置されてしまった鍾乳洞であったが、その鍾乳洞はちょっと普通ではなかった。
鍾乳洞らしい入り組んだ道も勿論あるのだが、それより特筆すべきなのは、入口から十メートルくらい進んだ先にある広い空間だった。
25m四方はあるかという空間に天井の丸穴から温かな日差しが降り注ぎ、
足元を流れる冷たい水はその光を反射して、まるでサファイアのように青くキラキラと輝いている。
奥に行けば水深も丁度1メートル位になっていたので、当時の俺達にとっては天然のプール兼秘密基地として利用させてもらっていたわけだ。

勿論、大人達からは鍾乳洞に入るなという事をきつく言い含められていたのだが、
まだ幼い俺達はなぜ大人が鍾乳洞で遊ぶなと言っているのかを十分に理解している奴なんて居なかった。
872 : 2 : 2011/08/17(水) 19:29:58.75 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
俺達は毎日飽きることもなく鍾乳洞で遊び、家からこっそりお菓子を持ちこんだりして
半ば自分達の部屋のように利用していた。

彼と出会ったのは、そんな夏の日。
丁度、村の一大イベントである夏祭りが開催された日の事だった。
その日ばかりは、俺達も鍾乳洞で遊ぶ様な事はなく、夏祭りの開催地となる神社で大人達が準備しているのを横目に境内を走り回っていた。
彼は夏祭りの準備をしていた大人達の誰かに付いて来ていたようで、手持ち無沙汰気味に木陰の下に座り込んでいた。
彼は俺達が遊んでいるのをしばらく眺めた後、俺が鬼ごっこの鬼になった時に「俺も混ぜてくれない?」と話しかけて来た。

「別に良いけど、お前誰だ?」

田舎ではなかなか見ない垢ぬけた雰囲気を持った少年に、俺は少しだけ尻ごみしてしまった。
俺のそんな様子を見て彼は笑いながら、「俺は○○。夏休みで暇だったから、おじいちゃんの家に遊びに来たんだ」簡単に自己紹介をしてくれた。
初めは余所者である少年に対して少しだけ警戒心を持っていた俺達であったが、少年の語る都会の話は面白く、
一緒に遊んでいるうちに俺達はすぐに打ち解けてしまった。
だから、まだしばらく村に滞在するという少年に対して「それじゃあ、今度俺達の秘密基地に案内してやるよ」と言ったのは決しておかしな事ではなかっただろう。

873 : 3 : 2011/08/17(水) 19:32:24.98 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
その日集まったのは同級生のA・B・C、そして俺と少年を含めた五人だった。
少年は俺達から鍾乳洞の話を聞くと、瞳を輝かせワクワクした様子で「早く行きたい!」と俺達の後に続いた。
狭い道を通り過ぎ、件の空間を見た少年は興奮した様子で声をあげた。

「うわー、すっげー!! ゲームみたいだ!!」

そんな風に歓声を上げた少年に対して俺達は少しだけ得意になった。
少年に奥に行けばプールみたいになっている事を伝えると、持ってきていた水着に着替えて青く光るプールに飛び込んで行った。
そこに俺達も混ざり、その時は学校のプールのように水を掛け合ったりしながら、時間を忘れてはしゃいだのだった。

しばらく皆で楽しく遊んだあと、小腹が空いてしまったので少年とCを残して家までおやつを取りに行く事となった。
一度家に戻り、全員が揃ったのはそれから20分程経った頃だったと思う。俺はお菓子と一緒にカルピスを水筒に詰めてA・Bと合流した。
そして、三人で一緒に件の鍾乳洞に戻ってみると、そこにいるはずのCと少年が消えてしまっていた。
初めはCと少年がふざけて隠れているものとばかり考えていた俺達は、岩の後ろや、奥に続く穴をのぞき込んだりもしたのだが二人の気配すら感じられない。
いよいよヤバいんじゃないかと俺達が焦りを覚え始めた頃に、先ほどまで俺達が泳いでいた湖面から細かい泡がブクブクと浮き上がってきていることに気付いた。
他の二人も俺の視線を追ってその泡に気付いたようで、無言でジッとその泡を見つめる。
皆無言のまましばらくその泡を見つめていると、徐々に泡は小さくなりやがて消えていった。


874 : 4 : 2011/08/17(水) 19:34:03.09 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
「(一体なんだったんだ?)」

他の二人とアイコンタクトを交わす。
と、先ほど泡が吹き出していた場所から、サッカーボールのような半円の物体が音もなく浮かんできた。
一瞬凍りついた俺達だったが、すぐにそれがサッカーボールなどではなく子どもの頭だと分った。
それも、見覚えのあるあの長髪は間違いなく都会から来たあの少年だ。

A「おい、○○君! 大丈夫か!?」
B「Cが居ないんだ! 何か知らないか?」
俺「取りあえずこっちに来いよ!」

そんな風に俺達はその少年らしきモノに向かって話しかけるが、水に浮かんだその頭はなかなか俺達の方を見ようとしない。
そこで業を煮やしたAが「おい、お前無視すんなよ!」と声をあげて、水面に浮かんだ頭に向かって小さな石を投げた。
「ちょっと待て!」「お前何してんだよ!!」石を投げる直前に、俺とBがAを諌めたが、Aを止める事は出来ず、石は真っ直ぐにソレに向かい小さな音を立てて水面に落ちた。
幸い、その石が彼の頭に当たる事はなかったのだが、かなり近くに落ちたせいで跳ねた水が掛かってしまった。

B「危ないだろ!」
俺「当たったらどうすんだよ!?」

俺達がAに詰め寄ると、Aは憮然とした様子で「だって……」とか呟いていた。
そんなAから目を離し、ふと水面の方を見やると、そこにあったはずの頭がいつの間にか消えている。

875 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/17(水) 19:35:43.52 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
「ちょっと……!」俺が叫び出そうとした瞬間、
奥に続く細い鍾乳洞の通路から「ガボ… ガボ……」と濡れた長靴を履いたまま歩くような音が洞窟の壁に反響しながら聞こえて来た。
それは小さな音だったので、言い合いをしているAとBはまだ気付いていない。
どういうわけか音の聞こえる奥の暗い穴から目が離せず、無意識にじりじりと後退する。
そこにきてようやくAとBも俺のただならぬ様子に気付いたようで、まるで抱き合うようにして音のする方へと顔を向けた。
奥に続く道からはなおも「ガボ… ガボ……」という不気味な音が定期的に続き、徐々に近づいてきているのか音も比例して大きくなってきた。
叫び声をあげて逃げ出したい気持ちも多分にあったが、なんとなく大きな音をあげるのはマズイような気がしてままならない。
そして気がつくと、俺達三人は水際に追い込まれてしまっていた。
「ガボ… ガボ……」という音はなおも近づいてくる。と、その時水にぬれた岩に足を取られてBが尻もちをついた。
それでハッと我に返った俺達は誰ともなしに「早く逃げろ!!」と叫び、不気味な音がする奥の穴とは反対の、出口に繋がる穴へと全力で駆けだした。
わき目もふらず無我夢中で走り、出口まであと少し。
そこで俺達は三度目の衝撃を受ける事となった。

「おおぉぉぉおおおおぉお!!」

地の底から響くような唸り声が出入り口付近から聞こえて来たのだ。

876 : 6 : 2011/08/17(水) 19:37:17.11 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
退路を断たれ奥に戻ろうにも、もうあんな不気味な場所に戻ろうとは思えなかった。
俺は足が竦み、腰も砕けて、力なくその場に座り込んでしまった。

「(もう駄目だ……!)」

本能的に恐怖から逃れようとしてか、俺はギュッと目を瞑った。
程なくして、頭を岩で殴られたような衝撃が走る。
目の奥で星が光り、「幽霊に殴られた!! ……幽霊って人を殴れるんだなぁ」と恐怖からおかしなことを考えていると、
何故か居なくなっていたはずのCの声が聞こえた。

C「おい! 大丈夫か!?」
俺AB「え?」

恐る恐る顔を上げると、心配そうな顔をしたCと鬼のような形相をしたB父とC父が仁王立ちしていた。
三人はポカンとしている俺達を放って、三人で話し始めた。

C父「こぉの、糞ガキ共が!! 此処にはあれ程近づくなと言っていただろうが!!!」
B父「C! ここで遊んでいたのはコイツらだけか!?」
C 「いや……まだ、都会から来た○○君が」
C父「あぁ?! ○○だと!? 何処の子だ!!」
C 「えっと、確か……○○さん家の孫だとか」

877 : 7 : 2011/08/17(水) 19:39:02.44 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
Cから話を聞いた父親たちは怪訝な表情を浮かべて顔を見合わせると、
「○○のじいさんは少し前に入院したはずだから、今は誰もあの家にいないはずなんだがなぁ」と呟いた。
絶句する俺達。じゃあ俺達が遊んでいたのは一体誰だったというのだろうか。

B父「取りあえず、俺達でちょっと様子見てきてやるから、お前達は家に帰って待ってろ」

そんな疑問に答えを出す間もなく、B父に促されるまま俺達は各々の自宅へと帰らされた。
自宅に戻ってからはなにをする気力もなく、クーラーのきいた御座敷でごろごろと横になっていた。
父が帰って来たのは日が沈んだ頃。血相を変えて部屋に飛び込んできた父親は俺を見つけるなり、「この、馬鹿野郎!!」と言って俺を殴り飛ばした。
普段は温厚な父に殴られたことに俺は驚き、痛みもどこかに吹き飛んでしまった。
茫然と父を見上げていると、父はため息をついて静かに語り出した。

「あそこはな、昔からあまり良くない場所だって言われていたんだよ。人が消えたとか、ケガをするって話が多くてな。
開発の話が来た時も村としては反対したんだ。でも、町は強引に開発をしようとした。それで着工されたわけだが、
案の定事故が多発して、開発も途中で放り投げてしまった。お前達と一緒に遊んでいた子がどういう子なのかは父さん達には分らないが、
もうあの鍾乳洞に行くのはやめておきなさい。これ以上父さん達を心配させないでくれ」

真剣な父親の様子に、俺はなんとなく申し訳ない気持ちになってしまい。
もう二度とあの鍾乳洞には近づかない事を約束した。それはA・B・Cも同様だったようで、あの出来事から俺達はあの鍾乳洞の話をする事は無くなった。

878 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/17(水) 19:40:51.04 ID:Y9ByGQbH0 [9回発言]
居なくなってしまった少年についても、やはり誰かがおじいさんの家で生活をしていた様子は無く、
俺達の集団心理に伴う幻覚だったのではないか、と言う事で決着がついた。

成人してからはもう時効だろうと思い、酒の入る席でそれとなく聞いてみたのだが、
天然の水牢として利用されていたとか、戦時中は防空壕だったとか、色々な逸話が残されているようだったが、
最早どれが正しくてどれが誤りなのかは分らなかった。
なんにしても、俺は二度とあの鍾乳洞に近づくつもりはない。あの「ガボ… ガボ……」という音を聞くのはごめんだし、
あの少年が今でも当時の姿のままで俺達を待っているような気がしてならないのだ。


お付き合い頂き、ありがとうございました。
以上で終わりです。

【洒落怖より】アヤコさん

2011-08-19 07:48:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

アヤコさん


768 : アヤコさん : 2011/08/16(火) 17:26:56.82 ID:mLLwCczF0 [7回発言]
廃校の話
肝試しで有名な廃校があったんだ。詳しい場所は言えないけど。
そこに入った人は、帰ってくると、指やら腕やらに切り傷を作って帰ってくる。
ひどい人は指を切り落として帰ってくることもあった。
そこは解体しようとしても大工が誤って指を落としたり、いろいろ不幸が起こって手をつけられなかった。
何回か解体しようとしているうちに、しわしわのおばさんがやって来て、
壊してはならん、壊してはならん、と呟くんだよ。
あまりにもしつこくて不気味で、追い返そうと関係者が話かけたんだ。
するとそのおばさんは、その学校の教員だったらしいんだ。
770 : アヤコさん : 2011/08/16(火) 17:36:02.16 ID:mLLwCczF0 [7回発言]
そのおばさんの話
その学校がまだやってたころ、凄く美人な子供がいたんだって。
頭もよくて美人で優しくて、凄く男に人気だったそうだ。
あや取りが大好きで、アヤコさんってあだ名で呼ばれてた
廃校になる原因は、アヤコさんが4年生になったころ。
ある女の子が、好きだった男の子をアヤコさんにとられたから、殺してやろうと思ったんだって。
アヤコさんは男の子から話かけられて忙しいから、授業中に手紙であや取り教えて?って人気のないところに誘って、あや取りの紐で首を絞めて殺しちゃったんだ。




771 : アヤコさん : 2011/08/16(火) 17:58:26.44 ID:VZUPSl4S0 [3回発言]
あんまりにも憎くて憎くて、絞めすぎて首がとれちゃったんだって
アヤコさんは本当にファンの人達が多かったから、学校は殺人犯を育てているだの批判を受けて、生徒が入らなくなってその学校は廃校になっちゃった。
教員だった頃のおばさんが、転職を余儀なくされて、名残惜しいから学校を一通り見納めてから帰ろうとしたんだ。
トイレまできてから、
あや取りしましょ、あや取りしましょってアヤコさんの声が聞こえてきたんだ。
ドアをあけると、首のないアヤコさんが立ってて、細いのに丈夫そうな紐を二本持ってて・・・
便器のなかに頭が落ちてて、あや取りに勝ったら、返してあげる、って虚ろな目でいうんだ。どっちがはやく技を完成させるかどうかだったかな?
紐を受け取って、勝負して、先生がなんとか買ったんだ。
するとアヤコさんが消えてるんだ。体も頭も紐も。
外に出ると、すっぱり切られたネズミとかゴキブリとか、生徒だった子の体の一部とか、いろいろ落ちてらしい。
それから肝試しにきた人達の間で、アヤコさんの呪いと呼ばれるようになった。
あや取りに負けたら体のどこかを、運が悪ければ首を切られる
あや取り自慢の人達が行ったっきり戻って来なかったとか、勝負を拒否すれば指を切られるだけですむとかいろんな噂が流れたんだと。
今ではアヤコさんの恨みが犠牲者たちの霊を集めてるから、解体しようとするとその人たちの呪いをうけるんだって。

たしかググっても出てこないはず

つまらなかったらごめん

【洒落怖より】被災地

2011-08-19 02:06:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

659 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 16:25:02.82 ID:9Xhbwv+f0 [1回発言]
おととい盆で家に帰ってきて早々、姉から聞かされた話




当方実家が岩手の内陸にあるのだが、姉の知り合いが数人で被災地である宮古市に華道を教えに行ったそうだ
心が荒んでいた被災者には大変喜ばれ、さぁ盛岡に帰ろうと車に乗り込んだときだった

突然、知らない人が「盛岡まで乗せてください!」と言いながら勝手に後部座席に乗りこんできたのだそうだ
当然びっくりして「なんだこの人!?」と思ったそうだが、まぁそこは被災地だし、帰宅難民かハイカーだろうと思い、
断ることもなくその人を車に乗せてやったそうだ

盛岡から宮古市までは国道を2時間半ぐらい走るのだが、その間にも、その人は後ろの人と普通に世間話をしていたという

長いドライブも終わり、車は盛岡市に入った
そういえば家を聞いていなかったなぁと思ったその人が「すみません、家がどこにあるのか教えてくれませんか?」と後ろを振り返ったら、


誰も乗ってなかった






宮古市でたまたま被災した人が盛岡にそうやって帰ってきたのだろうと姉は語る。盆だし
お盆中に被災地に行った人がここにいるか知らんが、そういう人がいたら無碍にせず乗せてやれよ


【洒落怖より】ドッペルゲンガー

2011-08-19 00:01:00 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた

ドッペルゲンガー

625 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:30:21.24 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
すみません、私の体験談を書き込みたいのですが、いいですか?
2ちゃんねるは初めてです。
文章自体はもう書いてあります。

627 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:34:57.94 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
わかりました。それでは書き込みます。

短い話で、特に面白くも怖くもないかもしれませんが、私が中学生の時に体験した事を話させてさい。


私はN県の出身で、私が住んでいる街には地元では比較的有名なカトリック系の女子大があります。
私の母はその大学の卒業生でもあり、その頃講師として働いていました。
当時中学生だった私も、放課後や休みの日は母に連れられてその大学に時々遊びに行っていました。
629 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:37:07.76 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
ある日、私はいつものように学生服を着たまま母と一緒にキャンパスへ遊びに行きました。
その日は授業がない日だったようで、一部の職員とシスターがいるだけで、学生は全く見かけませんでした。
キャンパスはそんなに広くないのですが、人も少なくとても静かだったのでまるでゴーストタウンのようでした。

母は会議があるとのことだったので、私をおいて会議室に向かいました。
中学生の私が制服でキャンパス内を歩いているとどうしても目立つので、一人の時は図書館で本を読んで過ごしていたのですが、
その日は学生さんたちがいないこともあって、大学を探検することにしました。

630 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:39:37.39 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
キャンパスの建物の中をあちこち回っているうちに、建物の外に出てしまいました。
この大学のメインとなる建物は、一階の壁面がガラス張りになっていて、鏡のように外の景色の広い範囲を映しています。
建物の外をぐるっと歩いてみようと思い、建物を右手側にし歩き始めました。

この時私はガラスに映る自分と景色を眺めながら歩いていたのですが、ふと私の後方を映しているガラスに注意を向けると、後ろの方に人がいるのが見えました。
その人は私と同じデザインの学生服を着ていたので、私は同じ中学校の生徒だと思い、後ろを振り向きました。
しかし、後ろには誰もいません。

631 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:42:30.73 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
おかしいな、見間違いかな、と思ってまたガラスを覗いてみました。
やっぱりいます。
「これは変だ!」そう思った瞬間、その人はこちらに向かって、物凄い勢いで走ってきました。

ぱっと後ろを振り向きましたが、やはり誰もいません。
ガラスに映っている中学生は、両手を大きく振る奇妙なフォームで走りながら、どんどん近づいてきています。
混乱してしましまった私は、その場から動けなくなっていました。

632 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:44:59.05 ID:GCRQn94v0 [10回発言]

どうしよう、どうしようと思っているうちに、ガラスに映る「その人」は、
ガラスに映っている私の目の前まで迫ってきてしまいました。
ぶつかる!そう思った私はガラスを見ながらどうにかして避けようとしたのですが、
あることに気づいて、恐怖で体が固まってしまいました。

633 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 11:47:16.03 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
ガラスの中で、こちらに向かって走ってきた「その人」は私でした。
顔も髪型も、体格も着ている制服も、全く同じ間違いなく私でした。
ただ唯一違うのは、その「私」の表情が、気味が悪いくら歪んだ笑顔だったという点でした。

ガラスに映っている、その「走ってきた私」は「立ち尽くしている私」の横を通り過ぎると、
その気味の悪い歪んだ笑顔のまま、ガラスに映る景色のなかを走り去って行きました。
本当に一瞬の出来事でした。


639 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 12:04:39.47 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
>>633 の続きです

怖くなった私は母たちのいる所へ戻り、自分の身に起きたことを全部話したのですが、全く信じてもらえませんでした。
その大学の他の職員やシスターにも話をしたのですが、相手にされませんでした。


あれからもう5年近く時間が経ちましたが、私に特に異常はありません。
ドッペルゲンガーを見たのかもしれませんが、今のところ大きな事故や病気もなく、健康にしています。
ただ、私のこの体験は見間違いや白昼夢ではなく、間違いなく現実のものでした。

あのガラスに映るもう一人の自分を見てから、世の中にはオカルト的なものもあるのだと考えるようになりました。


640 : 本当にあった怖い名無し : 2011/08/15(月) 12:06:58.58 ID:GCRQn94v0 [10回発言]
以上です。
書きこむのは初めてだったので、読みにくかったでしょうか。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。

やはり私が見たのはドッペルゲンガーなのでしょうか。

【洒落怖より】祠

2011-08-18 22:48:21 | 怖い話
2ちゃんの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 276」より怖い話を拾ってみた



550 : 祠1 : 2011/08/15(月) 00:02:56.28 ID:5GINjljK0 [11回発言]
怖い話初投稿でカキコ慣れてない&長くなってしまいましたが、
お付き合いしていただけたら嬉しいです。

ホラー好きの友人と3人で遊んでいるときに、心霊スポットに行こうという話になった。
ネットを使って調べていると、行けば絶対に幽霊が出ると噂のトンネルを見つけた。
中で複数人の叫び声のようなものを聞いたとか、
ボロボロの和服を着た男女複数が見えたとか、
体験した人の内容は様々だったけど、とにかく必ず何か起きているのは間違いないみたいだった。
場所と道を確認するためネットで地図を調べていたら、
トンネルとは別に気になるものを見つけたんだ。
そのままの地図ではなく、意味なく航空写真にしたりもしてたんだけど、
そのトンネルから少し離れたところに、小さな神社のような建物が写ってたのね。
それは木々に囲まれたところにポツンとあって、
地図にすると記号表記や名前は書かれてないけど、
写真の状態では確実にそこにあるのね。
近くに道は通ってるんだけど、そこまで繋がっている道は地図上にないし、写真でも確認できない。
もう少し山の上のほうにある神社は記載されてるし道も繋がってるんだけどね。
小さい建物のようだから、表記されないものなのかもしれないし、
実際にそういうものかもとも思ったんだけど、なぜか妙に気になった。
それで友人と話をして、そこにも行ってみようということになった。

552 : 祠2 : 2011/08/15(月) 00:04:35.34 ID:9282qRkz0 [1回発言]
夜になって友人Aの車でまずトンネルを目指した。
それなりに山の中にあったから、険しい道を予想していたんだけど、
車二台は十分すれ違えるくらいには広い道が続いていた。
登るにつれて人家はなくなっていったけど、道は細くなることもなく、順調に進んでいった。
しばらく走っていると、目的のトンネルの前に着いた。
写真で見たのと同じで、実際に見てもごく普通のトンネルで、
何て言ったらいいのか、古くて狭かったり小さかったりすることもなく、
現代っぽい普通くらいのサイズ?のトンネルだった。
車を降りて入り口の写真を撮り、中に入った。
そこそこ長いトンネルなんで、真ん中くらいまでしか入ってないけど、
中を撮影してるとき何回かシャッターが切れなかったことと、
少しだけ霊感のあるBが人の形っぽい何かを一瞬見たくらいで、
心霊写真も撮れず、たいした収穫もなく車に戻った。
出口付近まで車を走らせたところで突然ブレーキを踏んだので、
何だとAに聞いたら、和服を着ている男が数人立っていたと言った。
助手席に座っていた俺は見えなかったし、改めて見てみてもそんな男はいない。
車を降りて周囲を確認したり、写真を撮ったりしてみたけども、特別何も起こらなかった。


559 : 祠3 : 2011/08/15(月) 00:11:06.52 ID:5GINjljK0 [11回発言]
トンネルを抜けてからしばらくすると、上のほうにある神社へ繋がっている道についた。
目指す建物はその道を途中でそれて、地図上で道がないところを抜ければ行けそうだった。
神社へ繋がる道は狭くて車を駐車できそうな場所がなさそうだったので、
その道に入る前のところに車を停めた。
地図に載っている道からどの程度の距離にあるのかを事前に細かく確認し、
おおよその場所を記入しておいたものを持ち、
携帯のGPSを見ながら建物に向かっていきそうな道を探した。
歩いていると周辺にくらべて少しだけ視界が開けた場所を見つけた。
木の生え方が他の場所ほど密集しておらず、地面が平らか緩やかな傾斜になっていた。
そこを抜けていけば建物のほうへと向かえそうだったので、
改めて方角などを確認して、その場所へ足を運んだ。
建物があると思われるほうへ進んでいると、
途中からまた木が密集していて傾斜がきつくなり始めた。
傾斜の始まりと思われるところに沿って登りやすそうな場所を探してみると、
少しはマシな感じの獣道のようなところがあったので、そこから登っていった。
夜の山道で雰囲気はあるんだけど、霊っぽい現象にまったく出会えず、
野生の獣とかが飛び出してきたらそのほうが怖いなw
などと話しながらさらに山を登っていった。

560 : 祠4 : 2011/08/15(月) 00:12:17.69 ID:5GINjljK0 [11回発言]
そろそろかなと思いGPSで確認してみると、おおよそ場所はあっているようだった。
懐中電灯で照らして周辺を歩いて探してみたけど、建物らしきものは見つからない。
GPSや地図を見ながら何度も確認したけど、場所は間違ってなさそうだった。
まあ、正確な位置がわかるわけでもないから見落としとかあったかもしれないけど。
結構なところまで行かないと見つけられなそうだったため、
夜だと危ないという結論が出て、日が出てるときにもう一回探しに来てみようということになった。
それで帰ろうということになったんだけど、Aが何か声が聞こえたと言い出した。
俺もBも何も聞こえなかったんだけど、Aはまだ聞こえると言って、
誘われるようにどんどん獣道を登っていった。
俺とBは急いで追いかけたんだけど、Aはかなりの速度で登っていて、すぐに見失ってしまった。
そのまま続いている獣道を登って行ったんだけど、すぐに道のようなものはなくなっていた。
どうしようかと思っていると、Aの叫び声が聞こえた。
どこから聞こえてるのか分からずあたりを見回していると、
山の下、つまりついさっき登ってきたところから、血相を変えたAが現れた。
Aを見失ってから数秒しか立たず、道もすぐに行き止まりになっていた。
Aが途中で獣道から逸れて後ろに回ったのかもしれないが、何か変だった。
事情を聞こうかと思ったけど、Aはここはヤバい、とにかく離れたい
の一点張りでまったく話にならなかった。
仕方ないので戻ろうと、Bと獣道を戻ろうとしたんだけど、
Aがそっちは祠があるから嫌だと言って動かない。
Aを追って獣道を登って行ったときに、祠なんて見なかったから
そんなものなかった。何があった。と聞いたんだけど、
Aは無言で、とにかく祠は避けて戻りたいとだけ言った。
そうは言っても暗い中森を歩くわけにもいかないし、
安全に歩けそうなところは獣道しかなかったので、
Bと二人でなんとかAを説得し、獣道を降りて行った。
一応周りを警戒しながら建物があるか確認しながら降りたんだけど、
やっぱり、まったくそのようなものは見当たらなかった。

561 : 祠5 : 2011/08/15(月) 00:13:19.80 ID:5GINjljK0 [11回発言]
車に戻ると大急ぎでエンジンをかけて帰路に着いた。
トンネルを抜けるとき、複数の人間のうめき声が聞こえ、
バックミラーに人の顔が映ったのが見えたのだが、
顔色を真っ青にして無言で運転しているAを見たら話す気がなくなってしまった。
地元に着くいてAの様子が落ち着いてきたようだったので、
山で何があったのか聞いてみると、ポツリポツリと話始めた。

何かの声が聞こえたとき、なぜだか呼ばれているような気がして、
そう感じてすぐ、無意識に声に向かって走っていたらしい。
気づいたら、航空写真で見た小さな神社の前に立っていて、
そのすぐ近くに祠が建っていたそうだ。
木に隠れてしまっているだけかもしれないが、祠は航空写真にも写ってなかった。
声はまだ響いていて、よく聞くと赤ん坊の泣く声と、それに混じって女性の声が聞こえたらしい。
なんとなく祠に目を向けると、這い上がろうとしているように見える手が
地面から何本も伸びているのが見えたらしい。
祠の脇に足が見えたので、そっちに目を向けると、
そこには派手ながらもボロボロで汚れた着物を羽織った女性が立っていて、
かろうじて人の形をしている腐った赤ん坊をかかえていたらしい。
赤ん坊をかかえている手はガリガリの傷だらけで、
髪はボサボサ、顔もこけていて傷が多く、
目は虚ろながらもAのほうを見ているように感じたらしい。
頭の中で響いていた泣き声に混じった女性の声の一部がはっきりと聞こえてきて、
ウラム・ノロウ
といったことを繰り返し連呼していたらしい。
それで、ここにいたらヤバいという感情と、恐怖心から悲鳴を上げて走って逃げたそうだ。

562 : 祠6 : 2011/08/15(月) 00:14:02.70 ID:5GINjljK0 [11回発言]
それを聞いて興味が湧いた俺は、
Aを追ったときも、車に戻るときも建物がありそうな場所は見当たらなかったけど、
祠はいったいどこにあったのか聞いてみた。
するとAは、神社に行くときは無意識だったけど、ほぼ獣道に沿っていた気がする。
神社から逃げるときも無我夢中だったからはっきりとした記憶じゃないけど
ただひたすら獣道をまっすぐ登っていったはずだと応えた。
Bが自分も見てみたかったとつぶやいたら、
Aはあれはヤバ過ぎるから絶対に見ないほうがいい。と叫んだ。
Aの家に着いて車を降りたら、Aの車に無数の手跡がついていた。
みんな無言になって、その日はそのまま解散になった。

それからずっと祠のことが気になってたんだけど、
色々と忙しくて時間が取れなかった。
四日後に時間ができたので、前日にBとダメもとでAにも連絡を入れてみた。
Bはどうしても抜けられない予定があって、
Aは絶対にやめろ、取り返しがつかない、と最初は怒鳴られたが、
だんだん静かになって、自分は絶対に行かない。お前もやめておけ
とつぶやいた後、何かをボソっと言って電話は切れた。
補足しておくと、車の手跡は洗車したら簡単に落ちたそうだ。

563 : 祠7 : 2011/08/15(月) 00:15:02.97 ID:5GINjljK0 [11回発言]
翌日、どんなに言われてもどうしても気になったので
自分で車を出して一人で山に行くことにした。
暗いと危ないし道も分かりにくいので、日が出てる時間に。
念を入れてもう一度ネットで建物の場所を確認してみると、
周辺に結構な数の神社があることに気づいた。
前に行ったときと同じように、トンネルを抜けて車を停め、
山の上の神社へ続く道を歩いていった。
傾斜がゆるいところから獣道に入り、頻繁にGPSで場所を確認しながら祠を探した。
行ったりきたりしながら何度も場所を確認したんだけど、
やっぱり獣道の途中、といってもほぼ突き当たりに近いところなんだけど、
突き当たりより少し下ったところにあるみたいだった。
獣道から外れたところも探してみたんだけど見つからない。
あるはずの場所から外れたところも探してみたけど見つからない。
念のため獣道の突き当たりを突っ切って、山を登りながら探してみたけど
やっぱり建物らしいものは見つからない。
少し登ったら、山の上にある神社についてしまい、ここは確実に登りすぎ。
もう一度山を降りていって見つからなかったら諦めて帰ることにした。

564 : 祠8 : 2011/08/15(月) 00:15:54.04 ID:5GINjljK0 [11回発言]
神社側からくだり、獣道まで戻ってきたくらいで、俺の携帯が鳴った。
少し驚いたけど気分を落ち着かせて表示を見ると、Bからの電話だった。
話を聞いてさらに驚いた。Aが死んだという内容だった。
自宅のアパートの自室で倒れているAを同じアパートの住人が発見し
119番通報したのだが、すでに息がなかったらしい。
原因ははっきりとしてはいないが、状況から心臓発作だろうと言われている。
ただ、不思議な点がひとつあって、死ぬ直前に書いていたと思われる
A直筆の手紙のようなものが落ちていたらしい。
Bのところに警察が来たときに見せてもらったそうで、
確かに文字と言われるとそう見えなくもない特徴のある形が書連ねられていたみたいだが、
まったく読めなかったらしい。
唯一「怨」「呪イ」と書かれているように見えた部分があったそうだ。
とにかく警察の聴取もあるだろうし、さっさと下山することにした。
~~

565 : 祠9 : 2011/08/15(月) 00:16:24.22 ID:5GINjljK0 [11回発言]
Aの死と例の祠との関係が気になり、Bと一緒に山の上の神社へ向かった。
警察の聴取のときに俺も手紙を見たが、
「怨」「呪イ」と読めそうなところ以外は、全部何が書いてあるのかわからなかった。
祠のことについては、説明しても信用してもらえそもなかったので黙っておいた。
事務所らしいところから神主さんを呼んだ。
奥から返事が聞こえ、神主さんが姿を現し、何か御用ですかと言った。
Bが話があることを切り出したのとほぼ同時くらいに
神主さんの表情が厳しくなり、強い口調で中に入るよう促した。
居間に案内され、俺達が腰を降ろしたのを見て神主さんも腰を降ろして口を開いた。

神主「だいたいの予想はつきますが…、いったい何のお話でしょう?」
B「…実は、こちらの神社の近くにある祠についてお聞きしたいことがありまして…」
神主「やはりそうですか。それで…見てしまったのですね?」
俺「…はい」
B「私達の友人が、その祠を見て4日後亡くなりました」
神主「…」
神主「…わかりました」
神主「本来は無闇に話してはいけないことなのですが、
無関係ではないようですし…お応えできる範囲でお話しましょう」
B&俺「ありがとうございます」
俺「では直球に聞きますが、あの祠がある場所は何があったんですか?」

そう聞くと神主さんは少しずつ話始めた。

577 : 祠10 : 2011/08/15(月) 00:51:04.53 ID:5GINjljK0 [11回発言]
遅くなってすみません。続きです

獣道の途中の傾斜が他と違っている場所は集落の跡らしく、
祠が建っている場所は、外から土地を買い付けてやってきた地主の家があった場所だそうだ。
この地主の男がなぜ辺鄙な集落にやってきたのかはわからないらしいが、とにかく悪い男だった。
当時、その集落に入るための道は一本しか通ってなかったらしく、
男は自分がお金で雇った信頼の置ける人物を門番としてその入り口に配置。
集落の人間が外に出るのを防いでいたらしい。
それから、お金と権力を振りかざして、若い女性を囲ったり、厳しい強制労働をさせたりしていたらしい。
どういった形かはわからないが、外から人を招いて集落に住まわせることもしていたらしい。
ヤバいのが、その男が気に入らなかったり機嫌が悪かったりすると
相手を殺して、深く掘った穴に捨てていたそうだ。
二年近く経ったある日、外から招いた人物が先だって、
男の殺害計画が企てられ、実行された。
お金や権力があったところで、数に勝るものはなく、
今まで何に怯えていたのかわからないくらいあっさりと計画は成功した。
男に捕われていた人々を助けに館内を見回っていると、
男が現れて間もない頃に捕われた女性が、赤ん坊をかかえている状態で見つかった。
そこを目撃した集落の人は、赤ん坊の意味を理解し、
泣き喚いて暴れる女性を振り切って赤ん坊を取り上げ、
男が死体処理をしていた穴に生きたまま捨てた。
錯乱状態の女性に無理矢理言い聞かせ、強引に引っ張って館から離れた。
その夜、軟禁していたつもりの小屋から女性の姿が消えた。
館のほうへ行ったと考え向かってみると、
放心状態でフラフラと歩いている女性を発見。
声をかけても反応がなく、止めようと走り寄ったら、
女性は穴に落ちていったらしい。
それから四日後、集落は謎の大火災に見舞われ消滅した。


579 : 祠END : 2011/08/15(月) 00:59:35.54 ID:5GINjljK0 [11回発言]
その後、集落跡で大量の霊を見たり、その女性と思われる霊を見たりと
色々と問題が多かったらしい。
特に女性の霊を見たと言っていた人は必ず死んでしまったそうだ。
そのままではまずいと、穴の上に祠を、それを管理する神社を建てたのだが、
霊の力が強すぎたのか、それでも女性の霊を見る者が絶えず現れ、
そのたびに死んでいったらしい。その神社の神主も。
そこで、祠周辺を中心とし、集落を含めて全体を囲う形で神社を複数建て、
祠に辿り着けなくなるような封印を施したそうだ。
だから普通は絶対に祠に辿り着くことは有り得ないらしいのだが、
ごくごくまれに、どういう訳か祠に辿り着いてしまう人がいるということだった。

また補足ですが、トンネルの霊については、見張りがいない
集落から逃げられる道が出来たことにより、地主から逃げようとする霊や
火事から逃げようとする霊が現れている(霊道になってしまった)ということらしい。

俺「…見てしまった人は死ぬしかないんですか?」
神主「祠だけしか見てないのなら、助かることもあるみたいですが、
女性の霊を見てしまったらどうしようもないです。残念ですが…」

悲しそうな顔をして神主が俺を見た。
実はAが死んだ日、Bの連絡を受け獣道を帰るとき、俺も見てしまっていた。
祠と女性の霊を。
神主はきっとそれら全てをわかっていたのだろう。

以上です。付き合っていただいた方、ありがとうございました。