
皆さんは「サンダーバード」知っていますね。あの操り人形劇です。
この映画もまさにそれです。あの「サンダーバード」をもっと精巧にしたやつと思ってください。コンピューターグラフィックは一切なしです。

世界の警察を辞任するアメリカがテロを叩き潰すストーリーです。
でも、「サンダーバード」をイメージして家族で見てはだめです。
途中でテレビを消すことになります。この映画はR-18指定です。
お子ちゃまは見れません。エログロ下品下ネタのオンパレードです。
そこに登場する巨悪はなんと、金正日です。北朝鮮のです。
すべて実名で出ます。

ストーリーは簡単です。典型的なアメリカンヒーロー物です。ランボーとサンダーバードを足して2で割ったようなものだと思ってください。
ヒーローの挫折あり、恋あり、復活ありのお約束映画ですね。
しか~し、この映画はあの悪名高い(評判高い?)アニメ「サウスパーク」を作ったトレイ・パーカーとマット・ストーンの作品です。ただではすみません。
詳しい内容はネタばれになるので言いません。
どうしてこの映画が訴訟されないのか?不思議です。
この映画がつくられたのは9・11直後、アメリカにはテロを許すな、アメリカの正義の鉄槌をテロリストに落とせ、愛国主義が紅蓮の炎となって合衆国を焼き尽くしているときです。
その中で、アメリカの正義を愛国心をそしてアメリカ人そのものをおちょくるのがこの映画です。映画の中では進歩的反戦ハリウッド映画俳優達もカマ野郎とおちょくられています。すべて実名で出ていて、そっくりの人形が出てきます。
どうして訴えないの?それが映画人としてのルールなのかな。
僕がいつもアメリカに感じている嫌な部分をすべておちょくり回していて、最高に笑えます。
でも、その当時にこの映画を作った、また許したアメリカもすごいと思います。
巨額の制作費を、膨大な時間を、最高の才能を、よくぞこのアホアホ映画につぎ込んだものです。アホも極めれば最高になるという見本ですね。
音楽も馬鹿馬鹿しくて最高です。アメリカって嫌な部分も沢山あるけど、こんな映画を見せられるとアメリカが好きになってしまうよ。
お勧めです。「アメ~リカ~♪ファッキュ~♪」
でも、あくまでも18禁ですよ。お気をつけてね。