数年前の夏だった。行きつけの鰻屋に行こうとして定休日と営業時間を確認するため、ネットで検索をかけた。調べたいことはすぐに出て来たが、その下に『客に嘘をつく最低の店』なる口コミがあったので、気になり開いてみたら言いがかり同然の罵詈雑言が並んでいた。
確かにここの親父は客に媚びることなくはっきりとものを言う人で、何を隠そう僕の友人Kも遣り込められた事がトラウマになり誘っても絶対に来ない（笑）。別に大したことを言われた訳じゃないんだけどな。『鰻が焼き上がるまでに少々お時間かかりますが、何か作りましょうか』と言われ「じゃぁ、う巻きでも」と言ってしまったのだ。
友人は焼いてある鰻を卵で巻くと思っていたのだが、ここのう巻は違う。大きなサイズの鰻を焼き上げてから卵で巻く（従って時価）のだ。『お客さん、う巻ってのは鰻を卵で巻くんですよ』と言われたのが『オメーう巻を知らねぇのか』と言われたに等しく、自称グルメの名に懸けて許せなかったようだ（爆）。
漫画“美味しんぼ”の海原雄山は傲慢な物言いで料理を酷評するが、あくまでも料理に対してである。エセ雄山のひどい所はクレームを付けるだけでは物足りないのか、あるいはグルメ振りたいのか説明も無しに『不味い』『～の方がまし』を連発する。上記のエセ雄山は『こんな不味い鰻初めて食った』挙句の果てにそこの管理人から注意を受け、書き直しをさせられためそこから自分のブログに誘導するようにしている。暇人が怒ると大変だな（笑）
そもそも不味い蒲焼ってあるのかなぁ？ウチの会社なんぞ社食の鰻丼ですら二人前食う奴いるぞ（笑）当たり外れが無いから資源が減るほど食ってるんじゃないか？かく言う私も某老舗で天然鰻を頼んだ時、えらくダイエットに励んだ意志の強いウナギさんだなぁ、全然脂が無いと思ったことはあったが、不味いとは言ってない。
気晴らしにあること無い事をネットに上げられるんだから食べ物屋は大変だ。先日、近所のハンバーガー屋に噛みついた奴がケッサク。『この店は「お水頼んでいいですか？」と聞いてハイと言われたのに持ってこない』･･･店は頼んでいいですよと言っただけだろ(爆)。素直に『お冷下さい』と言えんのか（笑）。挙句の果てに『マックの方が美味い』･･･ハイ。百円マック12個食っておけ、バカ！ 只の水も頼めよ。･･･あ、ここは笑顔も只だし･･･笑うでショ。
↓ 写真は行き付けの店で鰻を活かせておく桶。上から井戸水が注がれている。こんな気遣いの店が不味い訳がない。
