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交際費の崩壊

食い物ネタの多いぼーずだが、池波正太郎さんのようにどこそこの鰻を食べにわざわざ外出というよりは、近所で食べる方が性に合っている。問題はある程度の味を保っているかだろう。いくら近くてもまずかったり、サービスが悪かったりは勘弁だ。

困った事にご近所グルメ?は減少方向にある。焼肉屋2軒が廃業した。不況が関係している事は間違いない。そこで食事をしていると、以前は必ずと言っていいほど領収書を求める客がいた。見ると幼児連れであったり、イモジャージ姿だったりと、どう見ても社用とは思えない人達だった。

焼肉屋の一軒が廃業する前に感じたのは、明らかに味が落ちたことだ。凍ったままの肉が皿にのっている事もあった。客が減る。在庫を使い切れず、売り物の品質が落ちる。それを冷凍にし、さらに品質を落とすという負のサイクルに陥ってしまったのだろうか。

最近気になるのだが、近所の洋食屋も味が落ち出した。まずサラダのキャベツがしなび出し、飯はぱさぱさになった。米の質を落としたのは明らかだ。名物の特大チキンカツの大きさは変わらないのに、カリカリで皮なしヘルシー仕様になってしまった。本来ならぼーずは喜ぶべきだろうが、肉の量を減らし、叩いて延ばしたのがまる判りだった。皮が付いたままでは延ばせないので剥がしたのだと思う。ここも長くないだろうな。

画一化されたファミレス以下の味になってしまっては生き残りが難しい。ましてや価格は普通なので割高感が生じる。客がファミレスに流れても仕方がない。そう言えばここも家族で来て領収書を切らす人がよくいた。この層の余裕が無くなって来たのだろうか?

そもそも家族の食事代を交際費で落とすと言うのもしみったれた話ではあるが、いまの税法上じゃ仕方ないのかかもしれない。某スーパーを退社、独立した友人曰く『給与の総額は大して変わらないけど、可処分所得は倍になった感がある』 スーパーサミットの元社長で小説家の安土敏氏は交際費を法人円と呼んで、一般の金と区別していた。

法人円だと自腹は切れないしょうもないモノやコトに金を使うようになる。人間として卑しいとは思うのだが、自分だけ断るわけにもいかない。まぁ法人円、法人マルクもあったが、正直に言えば使わせてもらった方だろう。

もっとも、会社を経営する友人の一人は社員を食事に連れて行くときは絶対に領収書は貰わず自腹を切ると言っていた。経営者が社費と私用を混同して平気だと取られたくないからだと言う。この態度は立派だと思う。ゼミの教授より『只飯、只酒を当たり前に思うな』と戒められていた事をいつの間にか忘れていたようだ。
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