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ジャルソバ奇譚

知人でうどんはアンカ・・ウドンに限るという奴がいた 持って廻った書き方をしたが「あんかけウドン」ではない・・・なんと「アンカレッジうどん」 (笑)。大昔、ヨーロッパに飛行機で行くには給油の為、アンカレッジ経由が一般的であった。(アメリカ便もこっち経由があったように思う)他にモスクワ便というものもあったが、空港のサービスの悪さが評判?で多くの人はアンカレッジ経由を選んだ。

給油のためとはいえ1時間チョイは自由時間があり、希望者は機外に出て、空港内をうろつくことが出来た。座席に縛り付けられた身にとって、機内は退屈そのもの、真っ先に出ていた口である。困ったのはスリッパでくつろいでいるから、気圧なのか血流なのかは判らないが、足がむくんで靴がはけなくなるのだ。いつもやや大きめの靴を選ぶのが常であった。

空港に出るのは主に免税店で買い物をする為であった。国産愛好者は別にして、煙草・酒等はこちらの方が種類が豊富だった。アラスカクラブ(カニやおまへんで)というサービスのメンバーになると10%のポイント戻しがあったりして、結構買い物を楽しんだ覚えがある。売り子はみんな、訛りのある日本語をしゃべるおばちゃん達だったが、どっから通っていたのだろう?日本人じゃなかったような気がするのだ。イヌイット?それもなぁ・・違うな。

その空港になんと立ち食いウドンがあった。讃岐の民でもなければ、日本から出てすぐにうどんが食いたくなるわけは無い。食いたくなるとすれば帰りの便だ。もっともぼーずは、あと数時間我慢をすれば日本につくんだからと自分に言い聞かせ、これを食したことは一度も無い。(えっへん・・威張るほどじゃないか)

というのもウドンくらいなら自分で作れるし、材料もそれほど苦労せず入手できるフランクフルトにその頃は住んでいたからだ。これがイタリーの田舎やはなはだしきはアフリカあたりからの帰国者だと待てないのは判らんでもない。昔デュッセルドルフの有名店きかくで寿司を食って、いきなり泣き出した日本人がいたという。店員が訳を聞くとサハラ砂漠でなにかの工事を長年担当して帰国の途中だったとか。有楽町の名店、次郎でも泣いた奴はいないだろうから、こーゆーのは寿司屋冥利に尽きるのかもしれない。

いろいろ偉そうに書いたが、機内でソバがあると聞くと、ついぼーずも頼んでしまう。友人にも、ざるそばならぬJAL蕎麦(ジャルソバ)があるから日本の航空会社にするという奴がいた。話は違うが、半可通の友人T沢が機内で蕎麦湯をしつこく頼み、スチュワーデスから総スカンを食ったというホラを社内で吹きまくった所、大半が信じ込んだのには驚いた。麺には怪しげな魅力があるみたいだ。
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