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正月のメタボ飯

ここ10余年程、正月のお重は既製品と決めて来た。婆さんが何品も作るのは無理と思ったからだ。その昔、親父は7人兄妹だったので正月は東京の三男一家が来ないだけの6家族分を作っていたことがある。将に戦争状態で最後は徹夜で作っていた。それが元旦だけでほぼ無くなる(笑)。それもお重に何度も補充してのことだ。

見かねた、当時大学生だった僕が『ガキなんぞケンタのチキン食わせときゃいい』と言って大量のフライドチキンを用意するようになってからは少しはましになったようだ。だいたいガキはお節よりチキンを偏愛する(笑)。この修羅場を何十年も繰り返したんだから、婆さんも、もう楽をすればいいと考えた。

とは言え、既製品だけでは寂しいと最初の頃はいろいろ作っていた。そして婆さんが80を超えた辺りから動きが遅くなり、料理に時間がかかるようになり、お節を数品作るのが、少し前から僕の仕事になった。クワイ、蓮根、コンニャクの煮しめを中心にローストビーフやクワイチップのようなつまみを作っていた。

今年は難易度が上がった。妹が銀行系の仕事に変わり30日まで仕事。ワンコと婆さんの世話の間で小まめに作るのは無理だ。早々に『大掃除中止、お節は手抜き』宣言を出す。恒例の錦市場買い出しも諦め、野菜は西宮北口にあるかね松ガーデンズ支店へ。おっちゃん曰く『ものは錦の本店と一緒』





どちらもクワイなのだが、小粒な方が総重量では上回るのに価格はなんと1/10。大粒はしっかり芽を全部残し煮物にし、小粒は広島の友人が美味しいと言っていた素揚げにしてみた。



むかご飯にするつもりで買ったむかご(ヤマノイモの肉芽でツルに出来る)も油で煎り付け塩を振る。これは両方ともビールに良く合った。来年も息をしてたら作ろうと思う。



煮しめは大鍋で作った出汁に味醂と薄口醤油、塩で味を調えたもので素材を煮込む。筍、蓮根、慈姑と作るが計量スプーンなんぞ使わないので1品ずつ微妙に味が変わり、返って飽きのこない味になった(笑)。これを31日に作りまくると『冷めてからお重に詰めて』と言い残し、自分は除夜の鐘を撞くために京都へ向かう。



ローストビーフはステーキパンで表面を焼き固めてからアルミホイルに包むまでは去年と同じだが、今年はピザストーンの上で焼いてみた。じっくり火を通したためか驚く程肉汁が出なくて、いつものグレイビーソースが作れず。その代りと言ってはなんだが、薄切りにした肉片は素晴らしくジューシーだった。怪我の功名かな。
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