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羅漢の恩返し(その1)

恩師の具合が悪かったことを師のHPで知った。まったく・・不肖の弟子とはぼーずの為にある言葉だ。恩師といっても学校の先生ではない。文章の書き方を教えてくれた師である。

2006年初め。ここのアーカイブスを見て頂けば分かるが、ブログのUP数は月にせいぜい3~4回程度だった。妹尾師匠のスケジュール告知サイトとして開設したのはいいが、スケジュールだけでは余りに殺風景と駄文を載せ出して2年が経っていた。週一のアップでは少な過ぎないか、書いている本人は楽しいのだが、読まれる方はどーだ?もうちょっと筆力を上げないといかん・・とちょっと悩んでいた頃でもあった。

そんな時、朝日新聞のカルチャーセンターで週刊朝日元編集長の穴吹さんがライター塾を開いていることが判った。氏は漫画家のはしもといわおさんや、西原理恵子さんの作品中に実名で登場し、朝日の記者の中では一風変わった有名人であったが、ぼーずが惹かれたのはAICという朝日のサイトに毎週書かれていたエッセイだった。

豊富な知識に裏付けられた軽妙洒脱な文章はユーモアにとみ、月曜日のUPが楽しみであった。あの人が教えてくれる・・・何を迷うことがあると連休明けに即、入塾の手続きをとった。そして塾の進め方だが、テーマに沿ったものを8百字程度にまとめ前もって提出、当日それを添削しながらの講義であった。人の文章に対する批評も大いに参考になる。ぼーず以外はマスコミ・ライター志望の人ばかりでみな上手だ。

『君の文章はマクラがあって、本文、そして必ずオチがあるけど、マクラが長すぎるなー』と師に喝破された。そーか、ぼーずの文章は落語だったんだと深く納得した次第だ。少しは直そうとしたのだが『長いまくらも個性やなぁ。これは直らんやろ』と言われたのをいいことにますます長文化(笑)する。

2期目か3期目だった。師の体に異変が起こった。数年前に完治したはずの癌が再発し、そのため講座はその年で終了になった。幸い手術は大成功、後処理に若干時間はかかり再入院騒ぎがあったものの翌年の春無事退院され弟子達でお祝いの宴を開いた。これで一段落した。そうみんなが考えていた。

講座が終了してから、特に気に入っていた師の学生時代をつづる新聞少年Aというエッセイ集をブックマークしては読み返していた。その中で記者になった穴吹さんが多忙で時間が取れないときに友人が代行でとてつもない羅漢を彫った話少年Sはとても興味深く、いつかは見に行きたいと思っていた。

連休でたまには他のでも(師は趣味毎にサイトを分けている)と、サイトマップを見て驚いた。新しい闘病日記がアップされており、師がまた入院しておられたのだ。しかも今回はかなりシビアな状況であった。

※実際は4月27日です。ここに続く。
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