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食べ損なった老舗の味

12年ほど前だったろうか。ぼーずの職場が2分される事になった。通常の異動なら残った連中で当人を招待し、課で送別会を開くのだが、2つに分かれるとなると残る方だけで費用負担するのはたまらない。そこで親睦会費を使い切ってしまおうと言い出した奴がいた。親睦会費とは慶弔見舞金の為に毎月徴収していた金だ。

会規上は飲み会等の不足分もここから出して良かったのだが、ここ数年しまり屋の幹事が続いていた為、飲み会代金が不足するどころか必ず黒字で終わっていた。その余りは毎回プールされ、気が付くと溜まりに溜まった会費は一人あたり2万を超えていた。これを豪勢に使ってしまおうという事になったのだ。

使うことなら任さんかい(笑)。ぼーずは土曜日の昼に後輩を誘い銀座に向かった。一丁目のはずれにあるホテルの地下、有名な日本料理屋を目指した。予約客らしき着飾った人が3組ほど並んでいたが、手際よく室内に案内されていった。品書きをチラッと見ると税サービス料込みでコース1万8千円とあった。普段なら入ろうとも思わない額だ。

『すみません。コースで○日の夜、予約をお願いします。』受付の若い女性はにっこり笑ってこういった。『毎度ありがとうございます。コースは2万6千円からになっております。』・・・・へ?・・こ、この1万8千円ってのは?『申し訳ございません。それは昼のコースでございます。』われわれは塩をかけられたナメクジのごとく退散した。

結局送別会はそこからさして離れていないフレンチの有名店でやったのだが、『寿司清に4回行った方が良かった』・・・当時の寿司清は5千円で酒が飲めた。カレー味のオマールなんぞが出てきて、フランス人はホントにこんなもん食ってるのか?と思ったもんだ。

いまこの退散した和食店のグループが大騒ぎしている。正しく言えば過ちを犯したのはこの店の姉妹店だ。賞味期限の書き換え、素材の偽りとイカサマは盛り沢山。もっとも、不正は今の所姉妹店だけのようだ。あと数千円出してでもこの名店で一度食べておいた方が良かったかも?。答えは未だ出ていない。言えるのはいざという時のため、自分の舌はきっちりと鍛えておくほうが良さそうということだ。
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