これでアウトバーンを200kmで飛ばす気かと心配していたら、完成と同時に売り飛ばしていた。やるなぁ。こーゆー男が存在するこの地で、中古車は絶対に買わんぞと心に固く誓う。これら変態揃いは我社だけの話かと思っていたのだが、ある日家に帰ると人の気配がする。台所の包丁を取りに行くかと身構えながらバスルーム前を通ると、階下に住む大家が床にタイルを貼っていた。勝手に入ったらあかん(笑)。
『何してるねん?』 驚くぼーずを尻目に大家は『タイル屋のオヤジ、いくらせかしても修理に来てくれん』とぼやきながら作業を進めていた。出来栄えは見事でこれなら金払ってまで職人を呼ぶ必要がない。そういうと大家はニヤッと笑って帰っていった。そう、理由の一つには、ドイツは工賃が高い割には日程があやふや。簡単な照明の工事ですら工期は二転三転した。
何でもやると言うことは、相手が頼りにならないことの裏返しなのかも知れない。だったら自分でやるよと言う奴だ。とはいえ普通の教育・・・家庭科に関しては普通以下。中学から授業を受けた覚えがない。・・・しか受けなかったこの身に取って自分でやれと言われてもなぁ。(蛇足だが、教師がいなかった訳ではない。学校にはドイツ人のマイスター[親方職人]が二人もいた。)
困ったのは家具が注文生産であること。家具屋に置いてあるのは総て見本。頼むと2ヶ月かかると言われた。巨大なイケヤがいつもごった返している訳が判る。あそこの家具はばら売りだが、持ち帰りが出来るうえ組立に必要な最小限の工具はついている。ドイツに大塚家具があればきっと流行ったと思う。
家具を買うとき、言葉に自信がなかったので秘書のおねーちゃんに付いて来てもらった。一人でベッドに転がってみたが、もひとつ弾力性が判らんので一緒に横にならんかとか言っていると、売り子のねーちゃんから『大丈夫か、お前?』と真顔で心配された。今なら立派なセクハラかもしれない(当時はそーゆー言葉がなかった・・・言い訳)。
こいつが2ヶ月3週間経っても届く気配がなく、いつ届くかと問い合わせても『そのうち』(笑)。翌週にはかみさんが引っ越してくると言う日になり、例の秘書から『17時間もジェットに揺られてきたかみさんを日本人してと床に寝かすわけには行かない。(・・って畳はどーなんや)ベッドが納められない場合は貴社の費用でホテルを予約されたし』と言ってもらった。
ベッドは2日後に無事到着した。脅しが効いたな(笑)。人生気合だ・・・・アニマル浜口か、オレは。
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