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人生の資産管理②

2017-12-18 08:44:33 | お話
🌸人生の資産管理🌸②


値段をつけにくく、売買することのが難しいからといって、

無形の資産に価値がないわけではない。

有形の資産との比較で無形の資産にどれくらいの価値があるのかというのは、文学や宗教で繰り返し扱われてきたテーマだ。

心理学の分野では、生き甲斐のある幸福の人生を送るための条件について研究がなされてきた。

とくに興味深いのは、ハーバード大学の「グラント研究」だ。

1938〜40年にハーバード大学の学部生だった268人の男性を75年間追跡調査した研究である。

この研究によれば、有形の資産が重要なことは間違いない。

金銭的資産が乏しかったり、ほかの人より少なかったりすれば、不満が生まれる。

しかし、人生に満足している人に共通する際立った要素の1つは、

生涯を通じて深くて強力な人間関係を築いていることだ。

この研究を初期に主導した研究者のジョージ・ヴァイラントによれば、

幸福を支える柱は2つある。

1つは愛、

もう1つは、

愛をないがしろにせずに済む生き方だ。

稼ぐ金が増えれば、幸福の度合いは高まるかもしれない。

しかし、幸福かそうでないかをわけるのは、あくまでも愛なのだ。


経済学の分野で注目されている考え方に、「イースタリンのパラドックス」がある。

これは、豊かな人ほど幸福な傾向はあるものの、

国の平均所得と、国民の平均的な幸福度の間に、直接の関係は見られない、という現象のことだ。

国が経済的に豊かになっても、それに比例して幸福度が高まるわけではないのだ。

ということは、所得以外の要因が人々の幸福を幸福感を左右していることになる。

お金が重要でないわけではない。

無形の資産をお金で直接買うことはできないにしても、

無形の資産に投資するためには、お金があり、経済的安定を実感している必要がある。


健康維持のためにスポーツジムに入会したり、

家庭で休息を楽しんだり、

愛する人たちと余暇を過ごすゆとりを感じたりするには、

お金をもっているほうがいい。

また、お金が無形の資産を支えるだけでなく、

無形の資産が金銭的資産づくりを支える面もある。

この相互関係は、非常に重要だ。

100年ライフに備えるためには、

2種類の資産のバランスを取ることが欠かせない。


(「LIFE SHIFT(ライフ シフト)
100年時代の人生戦略」リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、池村千秋訳より)

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