Blog ©ヒナ ─半径5メートルの毎日から見渡す世界

ラテンアメリカでの日々(1999〜)、さいたま市(2014〜北浦和:2021〜緑区)での日記を書いています。

『暗闇仕留人』

2021年09月09日 | 日本で暮らすなかでの日記

 朝歯を磨きながらリビングに行くとTVが付けっぱなしに。

 7時56分とかで、天気予報。なんか暑くなるとのこと。

 「(例の)あの蜘蛛はどうなるんだろう」「季節感狂ったんちゃうやろか」などと思っていると、

 8時になって、われらのローカルTV「テレビ埼玉(テレ玉)」が、地方局の底力「時間帯をまったく無視した再放送」をやりはじめた。

 タイトルコールがこれ。

 『暗闇仕留人

 『必殺仕事人』はもちろん知っているが、「朝の8時から時代劇をブッ込む根性に1コ更に乗っけてのパロディか?」と思いながら観ていると、

 どうやら藤田まことが在宅ワークではなくちゃんと八丁堀に出勤してる。

 時代設定はペリーの黒船がきた後らしい。

 ならば江戸時代も終わりにつれ、激動の近代資本主義への転換期だというのに、

 描かれる日常は、まったく意に介せずしたお膳を囲んでの食事シーン。

 

 「非常事態宣言」が延長されたとのこと。

 しばらくはこの外出自粛状況は続くだろうというなか、なかなか筋違いのシーンである。

 「そんな現状ではないんよ」と画面に文句のひとつでも言おうと思っていたら、

 なんとその家族食事での会話がこれまたもの凄く。

 

 なんだか、「黒船が伝染病をまき散らして帰ったかもしれず、江戸の街は大変」という。

 その名も「コロリ菌」。

 「これはいいのか?」

 

 『必殺仕事人』をこの令和版にモディファイして新しく撮り直したのかと疑う。

 それにしては、画面比を4:3にしたり、画像のマスターはどう見てもデジタルではない。

 ここまで周到にあの昭和の時代劇をリメイクしてたら、ネットニュースの一つや二つにでもなってただろう。

 ならばあの高度経済成長期のど真ん中でこれを撮ってたことになる。

 だとしても、いまこれを流すからには、コンプライアンス厳しい昨今。

 テレ玉のディレクターだってチェックは絶対してるはずだ。

 例えば、感染者への差別的発言となるようなシーンはあってはならんはずだ。

 

 これまたナカタの悪いクセであれやこれやと考えはじめ、「これはマズい」と思い立ち早々に退散したのだが、

 気になってWIKIってみたら、なかなかにニッチなシリーズであることが判明。

 だって今日だって、登場していたいわゆる本家の京本政樹的ポジション、「これひょっとして石坂浩二か?」「それにしては若すぎる」と思ったのものの、ビンゴ。

 主題歌の「旅愁」とかいう唄は、本家のシリーズ含めて初のミリオンセラーにもなったとのこと。しかも放送回によっては黒船は来ていないことになっていたりもするらしい。

 

 この辺のなりふり構わない、とにかく何でもブッ込んでみる的ノリ、高度成長期の時代がモロに反映されてるなと。

 

 なかなか秀逸な番組です。

 もちろん録画設定しました。

 

 😀

*見出し写真はAMAZON PRIMEでのABCオンデマンドから。今朝は第6回「狙われて候」だったらしい。

 

 



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