チムチルバン

2012-07-20 04:46:30 | 日記
先週の金曜日(7月13日)金浦空港付近のチムチルバンに行って来ました。
低温サウナやハンジュンマクを備えた施設のチムチルバンは24時間営業のところが多く、宿泊も可能です。
韓国の人は銭湯の感覚で利用します。 

それほど暑い夜ではなかったのですが、夫が「チムチルバンへ行くか」と言うので、わたしと下の娘と3人で行くことになりました。
家の近くにチムチルバンがないし、わたしは運転免許がないので、チムチルバンにはあまり行きません。

この日行ったのはゴルフ練習場のうしろにあるもので、外からはちょっとわかりにくいです。
夫はゴルフの練習を終えてときどき利用するそうですが、わたしと娘は初めてです。

フロントで料金を払い、服とタオル2枚をもらい、着替えてからロビーに出ます。
大学を除いて学校はまだ夏休みではありませんが、翌日は土曜日で職場や学校は休みなのに、がらーんとしています。



着いたのが11時を過ぎていたので、茶色いマットで寝ようと思ったらうしろでカップラーメンを食べる音、いすをひきずる音、話し声がしばらく続きました。
見たら小学校5、6年生くらいの男の子と両親でしょうか。大人たちはそれでも声を落として話していますが、男の子はおかまいなしですし、大人たちもとがめません。

韓国は宵っ張りの人が多いようで、夜10時を過ぎてもレストランや大型マートで小さい子ども連れの人たちを多く見ます。
全州でのお気に入りの韓屋の宿養士斎でもとなりの部屋から夜遅くまで話し声や笑い声が聞こえてくることがあります。
迷惑の概念が日本と違うので、お互いにあまり気にしないようです。
子どもに甘い風土もあります。

翌朝施設を見て回ります。
ロビーと同じ2階にはジム、男女別の睡眠室、スポーツマッサージ室、食堂、サウナなどがあります。



夫おすすめのシッケです。
韓国の甘酒とよく紹介されますが、冷やして飲むさっぱり味の飲み物です。2500ウォンです。



ロビーのスナックではこのような飲み物、菓子、カップラーメン、ゆで卵などを扱っています。
アジュマは24時間勤務のようで、朝6時ころカウンター内側の床に寝ていました。奥に部屋があるようですが、面倒だったのでしょうか。

シッケを飲んで1階にあるハンジュンマクへ移動。
ハンジュンマクは石と粘土を積み上げて作ったドーム型の韓国のサウナで、松の木をくべて温めます。
ハンジュンマク入口の右に松ノ木を切ったものが置いてありますね。
左に縁台のようなものが置いてあります。
奥では赤ちゃんに小さい男の子、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんが座って家族だんらんの光景です。



最後にお風呂に入ります。
サウナふたつ、イベント湯(ジャグジー)、温湯、熱湯、サウナを出て入る水風呂およびシャワーのシンプルなつくりです。
脱衣所でぼーとしていると「ドライヤー、ドライヤー」と言う声が聞こえます。
ドライヤーは韓国語で드라이기ドライ機と言うので、おかしいなーと思っていたら女の人がコイン式のドライヤーにコインを入れながら売店の人に確認しています。
声をかけたら日本から観光に来て、金浦発の飛行機に乗るのに時間があるので、ここに来たとのことです。
2回目だそうですが、金浦空港で教えてくれたチムチルバンだそうです。ひとりでバスに乗って来たそうです。
お宅が上の娘がいるところで、娘の住んでいる町を言ったら、実家があると言われました。
すごい偶然にびっくりしました。

フロントのソファに座って夫に脱衣所で会った人の話をしていると、フロントの職員が何か言っています。
男の客が女湯の方に入ろうとしていたので、男湯は奥だと教えたそうです。外国人のようで、ハングルの表示がわからなかったのでしょう。
ちらっと見ましたが、日本人のようでした。
明洞や江南の有名なチムチルバンならともかく、こんなソウルのはずれにも外国人旅行者が来るんだなーと不思議でした。
施設を売り物にしてるわけでもない地味なチムチルバンです。

フロントのソファとその上に掲げてある料金表です。
子ども4000ウォン、大人6000ウォンです。
夜8時から朝5時までの入場は夜間料金としてそれぞれ1000ウォン増しです。



遅めの朝食はかなり無理をして海鮮鍋です。
夫もわたしも下の娘もみんな魚好きなのですが、最近高くてあまり食べられません。
2-3人用の中サイズですが、3人できれいにいただきました。


初伏の日

2012-07-19 15:37:12 | 日記
きのう(7月18日)書類を出しに学校に行って来ました。
学校近くの駅と学校間を走る学校のシャトルバスの時間をホームページで確認し、電車の切符を予約しました。
学期中は頻繁に運行していますが、休みの間は本数が少ないので大変です。

家から近い(家から地下鉄を利用して40分ほど)永登浦駅へ向かいます。
地下鉄1号線とコレイルの永登浦駅舎にロッテデパートが入っていますが、まだ開いていません。(10時半開店です)
でも、コレイルの待合室近くのロッテリア、クリスピー・クリーム・ドーナッツ(24時間営業)、ロッテ系のエンジェル・イン・アスコーヒーは開いています。

学校の授業を朝9時から入れてもらっているので、6時50分発の電車に乗ります。
その時間には開いているお店はほとんどなく、ホームレスの人たちが寝ていたり、酒盛りをしていたり、けんかをしていたりという光景を見るので、明るい雰囲気にうれしくなります。

エンジェル・イン・アスコーヒーの前を通ると、オープンから10時まではアメリカンが2000ウォン、というポスターが目に入りました。半額です。
濃い目が好きなわたしですが、2000という数字にふらふらとお店に吸い込まれました。

このカフェのイメージキャラクター、キムスヒョン君の写真入りです。
MBCの時代劇「해를 품은 달太陽を抱いた月」で大ブレークした彼ですが、わたしはその前のSBSの「ジャイアンツ」で主人公の子役で見ました。
韓国人の名前がなかなか覚えられないわたしですが、彼の名前はすぐ覚えました。
韓国の大物ドラマ脚本家と同じ名前だからです。(その人は女性です)以前教えていた学生も同じ名前で、すぐ覚えました。



普通4号車はお菓子や飲み物、ゲーム機、ミニカラオケなどが置いてあるカフェ車両ですが、今年に入って社内販売が復活した便があります。
朝の電車には女性がカートを押していましたが、対応がていねいで、見ていて気分がいいです。
この写真ではよく見えませんが、うしろから見ると韓国人の好きなバナナ牛乳(正確に言うとバナナ香り牛乳ですが)がたくさんありました。



また、駅名を告げる案内放送が変わっていました。
以前は韓国の伝統音楽の大音量が始まりを知らせていましたが、軽快な音楽になり、アナウンスも女性が韓国語で、続いて男性が英語でソフトに言っています。

学校の職員食堂で昼食を取ります。
実は7月18日は초복初伏です。初伏から중복 中伏(7月28日)をはさみ말복末伏(8月7日)までが一年でもっとも暑いとされ、暑気払いに参鶏湯などを食べます。
夜のニュースを見たら、景福宮近くの参鶏湯の店「土俗村」には折からの雨の中、30分、1時間傘をさして客が待ったそうです。

それで、食堂にも参鶏湯でなくとも半鶏湯(参鶏湯の鶏の半分を入れて煮込んだもの)が出ないかなーと期待したのですが、プルコギでした。
すいかも出ました。これで4500ウォンです。セルフサービスで、おかわりもできます。



さて、おなかが満たされ、書類もなんとか提出し、かっこうの鳴くキャンパスをあとに余裕をもってシャトルバスで駅に向かおうと思っていたのに、研究室を出る時間が遅くなり、緩やかな坂道をぜーぜーいいながら何とかバスに間に合いました。
5分早く出ていたらキャンパスの緑を思い切り楽しめるのに、いつもこの始末です。

조차원鳥到院駅のエスカレーターをあがりきったところに案内板が。
「대한민국의 중심 세종특별지치시 大韓民国の中心 世宗特別自治市」、左下には「세종특별지치시 世宗特別自治市」と書いてあります。



政府の庁舎などが移転するに伴い、この一帯が세종世宗市になります。詳しいことはわかりませんが、地元には発展の契機になるのでしょうね。韓国でもっとも偉大な王といわれる世宗大王の名をとりました。
駅前広場を出て左にある郵便局も世宗郵便局と名称を変えるという横断幕が出ていました。

町は変わっても、空を流れる雲は変わらないのでしょうね。



IT強国の韓国、コーレイルの予約もスマホでできます。
コンピューターでの予約は出発の30分前までですが、スマホでは5分前までなら大丈夫です。
機械音痴のわたしは敬遠していたのですが、若い同僚たちに教えてもらい、なんとかできるようになりました。
タッチすれば乗車券照会が出るので、座席や時間が確認できます。

 

通路側より窓側が落ち着くので、予約をするときに窓側を指定します。
朝乗った電車と同じムグンファ号ですが、朝は窓の下に紙のコーヒーカップを置くとはみだしていましたが、帰りの電車は1.5倍ほど広いようです。ひじをつくのに、やはり広いほうが楽です。
車窓の外はこのようなのどかな風景が続き、1時間20分ほどで永登浦駅に着きます。

天気予報でたくさんの雨が降ると言っていたので、覚悟していたのですが、降ったのは少しで、それも建物の中にいたので、傘もさす必要がありませんでした。
森林浴をしているようなすがすがしい気分でせみやかっこうの鳴き声に耳を傾ける1日でした。


全州壁画マウルサンソンマウル番外編

2012-07-14 22:46:09 | 日記
サンソンマウルで見た壁画ではないいくつかのものをご紹介します。

チグデ(交番)付近の理髪店です。
料金表が貼ってありますが、最初の어르신とあるのはお年寄りの尊称です。
不思議なのはゼロみっつの前の数字がありません。
ほかのふたつは明らかに値上げしているのに、数字を書き忘れたのでしょうか。
あるいはお年寄りからはお金を取らないという意味なのでしょうか。



サンソンマウル⑤の地図でわたしが勝手にわけた②区域の入口にある商店です。
左は餅などをつくパンアッカン、右は米屋です。
看板の左にはその店が扱う商品の絵がかいてあります。


韓屋マウル周辺でもこのような字体の看板を見かけます。
以前のそれぞれ自己主張していたものに比べて、すっきりとして見やすいです。



別の米屋です。



あるお店の前に置かれたあじさいが鮮やかだったので、シャッターを押しました。
お店のアジュマはまわりの人たちに「うちのあじさいを撮る人がいる」と自慢します。



③区域の入口に近い「忠景祠충경사」の案内板です。
文禄・慶長の役の際に功をたてた李ジョンランを祭った祠だと書いてあります。
韓国を旅行するとあちこちに文禄・慶長の役に関連するものが残っています。



マウルの道に置かれたコンテナです。
「ムーミン」に出てくる「にょろにょろ」のようです。



③区域の終点近くになると木が多くなり、かっこうの鳴き声が聞こえます。
壁画が続く側の反対側の風景です。



③区域にある雑貨屋さんです。
「幸運商会」と書いてあります。



参考までに、壁画マウルおよび周辺には食堂、カフェがないようです。
そのためトイレの使用も難しいです。
ナムチョン橋を渡り、全州教育大学周辺にカフェや食堂が何軒かあります。

サンソンマウルはお年寄りが多く住む地域です。
のんびり絵の鑑賞、撮影ができます。
ただ、思ったより車の行き来があるので、注意してください。
マウルの先の方にはお寺もあり、タクシーも通ります。

全州壁画マウルサンソンマウル⑨

2012-07-14 20:51:12 | 日記
わっかの中に馬一頭、それを囲むように鳥(異様に大きいです)、木、家、雲など、牧歌的な印象です。



隣の教会の外壁です。



サンソンマウル終点の家です。
マウルを構成する家々が肩を並べて仲よく暮らす光景を描いたものでしょうか。
多くの家がひしめきあっている絵です。





終点の多くの家の絵の家から、来た道を撮りました。



ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。
とりとめのない報告で、わかりにくいですね。
でも、もしサンソンマウルに少しでも関心をお持ちでしたら、1度足を運んでみてください。
韓屋マウルの銀杏路の南のナムチョン橋を渡り、ゆっくり歩いて15分ほどでこのマウルの入口チグデ(交番)に出ます。

また、全州市ではこのマウルのほかにも環境美化の一環として、このような壁画マウル造成を試みているようです。
それについてはまた機会がありましたらご報告します。

次はサンソンマウル番外編として、壁画以外のサンソンマウルの姿をご紹介します。

全州壁画マウルサンソンマウル⑧

2012-07-14 20:01:46 | 日記
この絵もいいですねー。
雑多なおもしろさがあります。
左手の赤いポットが好きです。歯が若干噛み合っていない、困った表情です。



建物全体の写真です。
右はナムゴサンソン1キルをはさんだ向かい側から撮りました。
手前の草が茂っているところの下をサンソン川が流れています。右のコンクリートの道の先に家があります。
畑があったり、人が住んでいる気配を感じない家など、壁画が並ぶ側とは趣きが違います。



クリームイエローに青い木の絵の建物から赤いポットの絵の建物までの風景です。
赤いポットの絵のたてものの手前は雑貨屋です。こういう店の前にはこんなからし色のシートを敷いた縁台のようなものがよく置かれています。



道を渡って、いよいよ終点に近くなりました。
わたしが勝手に「さかさまのけしの花の家」と呼んでいる建物です。
まん中にナムゴサンソンの由来を刻んだ石碑があります。







2回目も3回目も前に車が止まっていました。



前のパステルトーンの絵の右隣のシャッターです。



次回はサンソンマウル最終回です。