慶州旅行

2011-10-16 14:24:11 | 日記
15日から1泊2日で慶州に行ってきました。
観光公社の無料シャトルバスが朝8時に光化門を出発、慶州の普門湖観光団地に1時半に到着しました。
薄手のウインドパーカーを羽織るとうっすらと汗ばむほどの、晴れた日でした。

慶州は紀元前1世紀から10世紀まで続いた新羅王国の都であり、遺跡が点在する「屋根のない博物館」と言われています。MBCで放映していた「善徳女王」の舞台でもあります。

初日は仏国寺と石窟庵(ともに1995年世界遺産登録)の2か所が目的なので、市内バスで早速仏国寺に移動しました。仏国寺は広く、時間がかかるので、寺からバスで15分の石窟庵を先に見て、ゆっくり仏国寺を見ることにしました。
石窟庵の如来坐像は周囲がガラスでおおわれ、意外と小さいのでがっかりする人も多いそうです。
温和なお顔に惹かれます。

仏国寺までくだり坂を1時間かけてゆっくり下りて行きます。途中でリスに何匹も会いました。



この日はチムチルバンに泊まりました。希望した韓屋のゲストハウスは3週間ほど前に電話したところ、満室でした。残念ながら仏国寺や慶州駅周辺にはチムチルバンがなく、駅から10分ほど歩いてタクシーに乗りました。朝起きて入浴、そこに泊まっていた女の子たちがロッカーに預けていたいた学校の制服を着ています。きょうは日曜日なのに、なぜ制服?と不思議でした。

慶州駅まで出て、向かい側にある在来市場に向かいました。前日の夕ごはんを市場の食堂で食べたのですが、スンデの量とおいしさに下の娘が感激しました。ソウルでは最近トッポギやスンデなどの粉食(プンシク)もチェーン店が増え、こじゃれた感じのお店が目につきます。
この市場ではキムパプのエリア、スンデのエリア、食堂のエリア、と棲み分けができています。
スンデをどのおばさんのお店で買おうか迷ってしまいます。どれもほかほかの湯気をたてて誘惑します。
わたしは肝、娘は肺の部分が好きで、おばさんに多く入れてとリクエストします。
手渡されたときにずしりと重さを感じました。これで4000ウォンです。
これがきょうのふたりの夕食です。(冷めてもおいしかったです)


市場を歩いていたらカウンターの上に家庭でよく出る玉子焼き、キムチ、ナムルなどのおかずを並べている簡易食堂が何軒か続いています。聞くと、客が食べたいだけ取って食べるビュッフェ食堂です。席に着くと、アジュマがごはんと汁を出してくれます。どれもこれもわたしの口に合います。ひとり5000ウォンなり。
食事中に素朴な感じのハルモ二が来て、食堂のアジュマに自分の家で作った唐辛子の粉を買わないかと言うのです。アジュマは高すぎる、韓国産なのか中国産なのか区別がつかない(韓国産のほうが品質がいいといわれています)など言って、買いませんでした。ハルモ二はぶつぶつ言いながら、出した袋をまたかばんに入れ、去っていきます。このふたりの慶尚道方言のやりとりを聞きながら朝ごはんを楽しみました。


10月8日から13日まで大陵園の近くで「餅と酒祭り」が開かれるということで、行ってみました。
餅の試食、販売、体験学習などのほか、新羅の歴史を紹介しただまし絵、天然染色した服や陶磁器の販売など、企画が目白押しでした。


1000ウォン払うともらえる陶磁器のさかずきで、自分の飲みたい焼酎、ワイン、マッコリなどが飲み放題です。娘は未成年ですが、さかずきがかわいくて、記念にひとつ買いました。
駅前からバスに乗って、きのう降りた普門湖観光団地に早めに到着、湖をぼんやりながめながら4時の観光公社のバス搭乗を待ちました。

約30年前の初めての訪問から何度か来ている慶州ですが、今回心残りなことがいくつかあり、年内に再び訪れるつもりです。そのときはスケッチもしようと思います。