鐘路の靴磨き屋さん

2011-09-25 11:50:49 | 日記

朝夕めっきり寒くなったソウルですが、日中は半そでで過ごしたくなるような強い日ざしがさしています。
日中の気温差が激しいため、軽くはおれるカーディガンやコートが必要です。
金曜日、抜けるような秋空に誘われるまま인사동 (仁寺洞)に出かけました。

うちから仁寺洞、安国洞、北村、三清洞に行くときは地下鉄5号線の「종로3가 (鐘路3街)」駅を利用しま
す。4番出口を出ると、近くにタプコル公園、鐘路、楽園楽器商店街、仁寺洞、初の韓国の公立小学校、日
本文化院などがあります。この周辺は他のエリアに比べ、年齢層がぐんと高くなります。おじいさんたち(
おばあさんの姿はあまり見かけません)のたまり場タプコル公園があり、将棋クラブや昔からある食堂など
、若者の集まるところとは赴きが違います。また、近くの住民たちもお年寄りが多いです。

さて、4番出口を出てすぐのところに靴磨きのおじいさんがいます。通るたびにいつもお客さんがいて、プ
ラスティックのいすに座って靴が磨かれるのを待っています。スーツを着た会社員、作業ジャンパーをはおっ
た人、ベレー帽をかぶった芸術家風の人、靴磨きのおじいさんの手際を立って見ている人、さまざまです。

物価高の昨今、料金1000ウォンと、良心的です。

冬に見たときは右手にもうひとり靴磨きのおじいさんがいて、みごとに棲み分けをしていましたが、金曜日に
はもうひとりはいませんでした。冬に顔をおおうほど大きなマスクをしていたので、マスクのおじいさんがど
ちらかわかりませんが、駅名の書かれている柱に立てかけている板の字体が似ているので、絵の中のふたりは
同一人物かと思われます。板の下に漢字で「對人春風千客万来( 대인충풍 천객만래 )」と書かれています。

本来漢字語も表記はハングルという若い人たちにはこんなコピーも意味がわからないでしょう。(多分)
でも、お年寄りたちは漢字が身についているので、スラスラと書けるのでしょうね。それに韓国では漢字を書
くのは学がある、みたいな考えもありますから、ちょっと自慢もあるでしょうね。

そういえば以前、向かい側に有名な産婦人科がありましたが、その看板が漢字で「韓国男(한국남 )」でした。
作家がペンネームを使うように別名だったのか、あるいは本名だったのか定かではありませんが、いずれにして
もインパクトが強かったです。

1000ウォンバーガー

2011-09-11 10:41:27 | 日記



うわさの1000ウォンバーガーを食べにホンイク大学(略してホンデ)に行きました。
秋夕連休の土曜日の夕方、ホンデは若い人であふれかえっています。もともとソウルがふるさとという人もいるし、大学生など若い人は名節にあまり関係ないだろうし...

ブログを見ても1000ウォンバーガーの住所がわからず、少々不安でしたが、写真を見る限り大通りではないような気がして、雑貨屋や服屋、食べ物屋が軒を連ねる通りに検討をつけて歩いていくと、長蛇の列を作っている店があります。看板を見ると「チェンジャンボゴ」、この店です。「サンサンマダン」の近くです。

店の右はトッポギの店、左は焼き鳥、ケバブの店が続き、ケバブ店の店先ではアラブ系のアジョシがパフォ-マンスを交えながらドンドルマを売っています。

絵をご紹介するため、バーガーを買う長蛇の列は消えてもらいましたが、わたしと下の娘は買うのに30分待つほどのたくさんの人が並んでいました。以前はいくらおいしい店でも韓国人は行列を作らなかったのに、最近あちこちで見かけるようになりました。

まん中の人が鉄板でトッカルビの味がするパテを焼きながらホットドッグ用のパンを温めます。次にパンにパテをはさみます。そのあとに右側の人が刻んだキャベツをはさみ、ソース、ケチャップを塗ります。そして、左側の人がバーガーをアルミホイルに包み、お客さんに渡します。
お客さんが多くないときはひとりで全部こなすこともあるようです。

さて、お味のほうは結構いけます。トマトやレタスなどがないのは寂しいですが、値段を考えると当然かもしれません。物価の上昇もあるのに、「よくぞ1000ウォン!」とうなってしまいます。パテは厚く切ってあるし、パンを温めるなどの演出も心憎いです。

バーガーに満足し、ホンイク大学のほうにふらふら歩いていくと、またも人だかりが。
毎週土曜日にアクセサリーや工芸品などを売るフリーマーケットが開かれる公園わきです。アジョシが焼いて、アジュマが中身をつめるワッフル屋さんです。5色のアイスが入ったワッフルが1000ウォンです。

キルコリウムシク(道で売っているおやつや簡単な食べ物)を楽しんだ一日でした。

気になる建物

2011-09-08 15:27:54 | 日記
週に3日ソウルの永登浦駅で電車に乗り、鳥致院駅で降りてからシャトルバスで5分ほどで職場に着きます。シャトルバスの窓からいつも気になっていた建物がありました。
いかにも古い木造で、1階部分はスーパーです。(韓国ではちいさい食料品店もスーパーといいます)
看板の上の木の板はずれていたり、朽ちているものもあります。つたがおおっている建物の窓は洋式です。
木々も幹につたがからまり、建物の古さを際立たせています。

初めて見たとき、韓国に残っている日本の植民地時代(韓国では「日帝時代 イルチェシデ」と言います)のものかな、と思いました。
日本でも地方に行くと見られるようなたたずまいだと感じました。

スケッチを終え、お菓子と缶コーヒーを買い、店のご主人に聞いてみました。そうすると、やはり日本植民地時代に建てられたもので、うしろにあるコンクリートの古い建物が工場(現在はテコンドー道場になっています)で、この店がその事務所あるいは倉庫として使われていたそうだ、とのことです。
店の前に道路を造る際、店の前の部分がひっかかってしまうので、前の部分を壊して道路ができたとも話してくれました。

スケッチの途中、にわか雨が降り、少しにじんでしまいました。

韓国は12日が秋夕です。きょう、あしたから13日まで秋夕の連休、という人が多く、ことしも「民族大移動」が繰り広げられます。

ソウルからはじめまして。

2011-09-02 12:50:47 | 日記

はじめまして。
韓国のソウルに住んで早20年以上になりました。
あわただしく過ごす日々の中、なにげなく見過ごしてきたソウルの姿が気になり始めたきょうこの頃です。
自己流ですが、わたしなりに感じたソウルをスケッチしてみました。
長く韓国に住んでいてもまだ行っていないところがたくさんあります。
また、趣味の旅行で訪れた国々で描いたスケッチなどを折にふれご紹介したいと思います。
これからどうぞよろしく!