日比谷同友会 園芸友の会

日比谷同友会 サークル活動

第165回例会報告

2017年11月30日 | 例会報告

園芸友の会 第165回例会報告

神代植物公園を訪ねて

 

 11月17日(金)の10時半、武蔵野の面影を色濃く残す神代植物公園は、幹事連の切実な祈りに応えて、この上ない素晴らしい秋晴れで、我々を迎えてくれた。

 2名の貴重な女性会員を加えて総勢10名の、ほぼフルメンバーでの例会である。

 

菊花展~バラ園~温室

・恒例の菊花展はやや盛りを過ぎていたが、様々の色と形でおのおの妍を競い、国花としての誇りを華々しく誇示していた。懸崖作りの菊は、上から下まで、一斉に開花しているのも見事であった。

盆栽仕立てはいかにも古木の趣きを呈し、いつもながら、これは多年生?との疑問を抱かせる。プロが居られたら質問したかったが無人のため、帰宅後、NETで調べたところ、 幹の太りやすい種を選んで、一年で育て上げるのが一般のようである。ただ、上手に管理して翌年新芽を吹かせ、数年維持する方法もあるようだ。  

・バラ園は秋咲きがまだ盛りで、色とりどりのバラが華やかな雰囲気を漂わせている。

 秋バラは日差しが弱い分、色彩が濃いとのことで、園の中でも一際人々が群がっていた。

       

                                         バラ園前で                               鮮やかな色

・巨大な温室では、天井まで届く「旅人の木」が一際異彩を放っていたが、中でも目を惹いたのが、アフリカの砂漠に生える「奇想天外」で、一目では「君子蘭」のように長い 葉を持ち目立たないが、説明によると、葉が一対2枚出ると一生そのままで終わるとの事。但し、寿命は数千年にも及ぶという。何か可哀そうな気のする種であった。

                    名前からして奇想天外!

  私達のサークル指導者工藤先生は、現職の頃、当園温室でベゴニアを盛大に手がけられたという。今も華麗なベゴニアが沢山育てられているのは、工藤先生の遺産であろう。

 

雑木林~かえで園~つばき・さざんか園

・まだ葉が青々とした雑木林の下を通ると、爽やかな香気を放っている。一番期待したかえで園の紅葉は、残念ながらまだ殆どその気も無く、葉を透過する明るい陽光が眩しい。

 ・つばき・さざんか園に至り、日陰になっている通り道では、濃い緑色ばかりで花の気配さえ無い。幹事としては、「これは困った」との思いが強く、気は焦ったが、日当たりの道に出てやっと、満開のさざんかが出現して、ほっとした思いであった。 メンバーの間で、ひとしきりさざんかとつばきの違いについて論議が飛び交った。学術的区別はともかく、花びらが纏まってドサッと落ちるのがツバキ、一枚ずつ散るのがサザンカ、という珍説もあったーー。 

 

深大寺~昼食会場

・深大寺は堂宇も仏像も由緒あるものばかりで、見ごたえが有りそうだったが、混雑と疲れとで次の機会とし、前回以来、皆の関心を呼んでいた「なんじゃもんじゃ」の木の観察に移った。名の由来が、人々が「何の木じゃ?」と言ったからというように、取り立てて特徴の無い木だが、初夏に沢山の白い花をつけ、1センチほどの実をつける、モクセイ科のヒトツバタゴといい、トネリコに似ている。木曽川流域、対馬あたりに自生するどちらかと言えば珍種に属する。

 この木の近くに、以下の句碑が2基建っているが、椎名さんが解説してくれた。

    萬緑の中や吾子の歯生え初むる  中村草田男

    遠山に日の当りたる枯野かな     高浜虚子 

                        

                            深大寺前で                             「なんじゃもんじゃ」の木と句碑 

・丁度、昼食時間となったので、名物「深大寺そば」の昼食を楽しんだ。暑からず寒からずの極めて快適な陽気の中で、大いに歓談が続き、次回予定の来年2月16日(金)を確認し、3時、現地解散となった。

 参加者・阿部正之、内海秀明、小峯茂樹、椎名迪子、中島汎仁、長山東、林憲男、本多孝之、松本哲男、若本美代子

                                                                                                            (小峯茂樹 記)

 

 

 

  

 


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