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日々の移ろい

帚木蓬生著 「花散る里の病棟」

九州のある街で 4代にわたって町医者を続ける 家族の歴史に伴い 戦前からの医療の歴史も綴られ 心打たれた一冊でした。

2代目は太平洋戦争の際 フィリピンマニラへ軍医として送られ

聞いてはいましたが それは過酷な戦場の描写でした。

また、中国からの引き揚げ者の中の女性は 引き揚げ船で日本に命からがら帰ってきても

お腹に孕んだ胎児を 九州大学やその近辺で処置する専門の施設もあったという場面では 医師も看護師もそして本人も

悔しさ辛さに 息詰まる場面でした。

帚木蓬生さんの作品は、「閉鎖病棟」を
長女が学生の頃 薦めてくれて
読み始め

今迄に「インターセックス」 「エンブリオ」「受命」と。



台風接近により 家の中で静かに本を読んでいた 一日でした。

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