「不公平よ」
「自分達の60代、70代の頃は、既に親も夫も亡くなり、
それ旅行だ、カルチャーセンターだ と、楽しんでいたのに、 そんな事すっかり忘れて 私の時間を奪う」
「悪いなって、思わないのかしら?」
せめて、「迷惑かけるから、自分から施設に入るわ」
と、どうして言わないのか?
それどころか、
施設は嫌!
と、突っぱねる。
認知症なら、仕方がない。
そんな思考や判断を、期待出来ない。
しかし、100歳近くになり、
それでも疾患を抱えていない 頭が冴えている超高齢なら、
自分の60代と比較して、
心苦しく感じないは何故?
感じているでしょう。
でもどうしようもないんだよ。
何しろ死ねないんだから。
と、夫は、言う。
友の姑さんの 長年担当している主治医は、
どこも悪くない姑さんを診ながら、
「嫁さんの方が 先にまいるぞ」
と、姑さんの前で話すが、
姑さんの耳は、聞こえていない。
神の思し召し と分かっていても
人間が出来ていない私には
どうしても 不公平感は、拭えない。
施設入所に、資金面で叶わぬ場合もある。
時分の若かりし頃、散財をし尽くし?子供に、頼らざる場合も多いでしょう。
不公平 と言えども、
時代が、違う。
戦争からの復興に体を粉にして働いた世代だ!
子供や、次の世代に 世話になるのは当たり前?
等と思われていては
たまりません!
なんと言っても
私達は次の世代に 介護を委ねられない と、
介護を長年経験しているからこそ、
自覚しているのですから。