癒(IYASHI)

徒然なるままに令和時代のニュースなどの種を拾い癒し求めて綴ります      

◆想い出完売・追加・・・・神戸の駅弁「ひっぱりだこ飯」のフタだけ販売 5千個完売・・・お見事・・・・

2021年02月22日 19時53分42秒 | 癒    し

「ひっぱりだこ飯」の陶器は食後に持ち帰って再利用するファンが多く、これまでも「つぼに合う蓋」が待望されていた。満を持しての蓋の登場による相乗効果で、他の商品の売り上げも伸びているといい、コロナ禍の苦境を乗り越えるユニークな打開策となった。

 同社によると、ひっぱりだこ飯は平成10年、明石海峡大橋の開通を記念して発売された。明石伝統のタコ漁で使われるタコつぼを弁当容器として再現し、これまでに約1300万個を売り上げてきた淡路屋のベストセラーだ。

 同社によると、当初からその見た目が注目され、持ち帰った観光客らは漬物入れにしたり、水槽の中に沈めて魚の隠れ家にしたりと、各家庭で楽しんで再利用してくれているという。

 ただ、弁当包装用の紙蓋以外は付いておらず、全国から電話や手紙で「蓋があれば完璧なのに」「蓋がないと入れた食品が乾燥する」と販売を望む声がたびたび寄せられてきた。

 同社は31年1月に1度、「蓋つきひっぱりだこ飯」を数量限定で販売したことがあるが、すでにつぼを持っている人からは「蓋だけ」の要望が相次いだ。そこで蓋の取っ手部分のタコをより精巧にするなど工夫を加え、海外での量産化にこぎ着けた。

 駅弁をめぐっては、コロナ禍で移動が自粛され、駅利用の減少に伴い業界全体が苦境に立たされている。同社でも緊急事態宣言が発令された昨年4月以降、売り上げが前年と比べ10億円以上落ち込んだ。当初、蓋の販売は今年4月からの予定だったが、「このままでは駅弁が忘れ去られてしまう」との危機感から、1月の前倒し販売を決めた。

 すると、予約を開始してからわずか4日で3500個、追加した1500個も数日で完売する驚きの人気となり、ネット上でも「つぼにぴったり」と喜びの声があふれた。蓋の好調に引っ張られ、“本体”であるひっぱりだこ飯や他の弁当の売り上げも増加、ネット注文は以前の8倍にもなったという。

 蓋のデザインを手掛けた同社役員の柳本雄基(ゆうき)さん(39)は「思わぬ商品が苦境を救ってくれた」と話す。

 3月下旬にも追加5千個の蓋の再販を予定。


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