芳野星司 はじめはgoo!

童謡・唱歌や文学・歴史等の知られざる物語や逸話を写真付でエッセイ風に表現。

格安、激安にはわけがある

2016年01月20日 | ミニコラム

 激安、爆安にはわけがある。CoCo壱番屋の廃棄処分のカツ等がスーパーに出回り、大騒ぎになっている。やっばりなと思う。無論悪いのは儲かれば良いという廃棄処分業者や、間に入った何社かの業者である。まるで中国のようで、彼らを嗤うことはできない。
 毎年、リンゴやサクランボや、柿や梨や苺などが、摘果直前に、夜の内にごっそりとトラック数台分が盗難に合うというニュースを見ている。それらの報道によれば、もぎ跡は素人とは思われず玄人らしい。犯人はほとんど捕まっていない。トラックで運び去る量は、個人やその知人友人に配るにしても大過ぎる。しかし海外に輸出されたような様子もない。おそらく、それらの盗難リンゴやサクランボなどの行く先は、ジャムやジュース等の工場や、激安、爆安を売りにする店(スーパー、ディスカウントストア)だろう。
 工場にしろ店にしろ、仕入れ担当者は盗難品と知って買っているに違いない。儲かればよいのだ。…激安、爆安の店の品は、こうした盗難品か、廃棄処分の横流し品と疑うがいい。
 格安航空も、ほとんど整備などしていないに違いない。空港に着き、搭乗者を降ろし、燃料補給と簡単な機内掃除のために駐機場に移動し、すぐ次の客を乗せて飛ぶ。コストがかかることはやらないのだ。そのうち大事故につながるだろう。もしかすると機長や副機長は本当に機長としての資格を持っているのか疑わしいほどの安さではないか。
 格安のスキーバス事故でわかったことは、大型車の運転は苦手な運転手だったこと、その他決められた台帳の備えもせず、運転手の健康チェックも点呼すら割愛している。ろくに整備もしていないだろう。コストがかかることはやらないのだ。
 規制緩和をすれば競争によって価格がやすくなり、経済が活性化につながるとしたものの、実のところろくなものでなく、トラックやバスの長距離ドライバーは過重労働を強いられ、タクシードライバーも賃金が下降し、かつその生活も疲弊した。
今回の廃棄処分食品の不正転売事件騒動も、あの杭打ち不正データ事件騒動同様に、これから全国で次々と暴かれるに違いない。
 格安、激安、爆安にはわけがある。疑うがいい。

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