闘病記(脳梗塞・脳動脈瘤)

今から11年前の31歳の時に、脳梗塞を発病し、それ以後、3回の脳梗塞と脳動脈瘤を併発。それでも1日も諦めなかった。

2回目の脳梗塞 (昨日のつづき・・・ )

2007-05-09 21:56:15 | Weblog
「人の一生は、重い荷を背負って、遠き道を行くが如し」
徳川家康の残したこの言葉を、私の師匠に聞かされた時に、一つの励ましの言葉となりました。
(あぁ俺は一人ではないんだ・・・。)少し勇気が湧いてきました。と同時に
「やってられねえよ」と言う投げやりな気持ちで半々でした。
落ち込む所まで落ち込んで、泣いて泣いて泣き続けても、なーんも解決しないと
解って、やっと納得しました。
要するに、このような病に掛かってしまったら、何時何処で、気持ちを切り替えるしか無いんだ。と思いました。
(でも、失った物の大きさは、大きすぎる。中でも二度と会話が元に戻らない事は悲しすぎる・・・。商売はお客様との会話が基本。
それが完璧でないと、難しい。僕の気持ちの中で、もう商売は無理かな?
と思っていた。 それから一番大きかったのは、妻の存在です。
 妻は、何の文句も言わず毎日、私のリハビリを、じっと見ていてくれました。
そして、ある日、病院の屋上で、「宏ちゃん。綺麗だね。私は絶対に逃げないからね。絶対に諦めないで二人でこの病気治そうね。頑張ろうね。」
この言葉を聞いた私は、高層ビルの夜景が、涙で見えなくなるほど、泣いて泣いて泣いて。こんなに今まで、泣いた事ない。というほど泣きました。
そして、それからは妻の為に、頑張りました。そして・・・退院。
(もう二度とあんな悔しい辛い思いはしたくはない。)
この時、初めて思いました。