7月19日に逝去された原田芳雄さん主演の
「大鹿村騒動記」。
この映画は、芳雄さんの発案により
大鹿村の村歌舞伎を題材にして制作されたそうです。
その原型ともなったのが、芳雄さんが主演された
NHKドラマ「おシャシャのシャン」(2007年1月10日放映)。
このドラマ出演の折、芳雄さんは、
この村歌舞伎のなかにこそ、
舞台の原点、役者の原点がある
と深く感じられたそうです。
そして、原田芳雄主演+阪本監督という企画のとき
芳雄さんが監督と脚本家の荒井さんに示された題材が…、
この村歌舞伎を映画にできないかと…。
そして
制作されたの映画が「大鹿村騒動記」だったそうです。
で、最近このNHKドラマが
東映ビデオよりDVDとして発売されたのを知り、
早速観てみました。
日本放送作家協会主催
第31回 創作テレビドラマ大賞 最優秀作
「おシャシャのシャン」
作:坂口理子 演出:松浦善之助 音楽:池 頼広
出演:田畑智子、尾上松也
八名信夫、伊佐山ひろ子、不破万作、村松利史
麻ミチ、尾上徳松、笠松判助、小浜正寛
藤村俊二、原田芳雄

ストーリー
黒崎朋代(田畑智子)は伊野谷村の観光課職員。
東京で夢破れ1年前にコキュに帰ってきたばかり。
人口300人程の小さな山村は、230年間、
戦争の時も絶やさず続けてきた村歌舞伎を唯一の
誇りとしており、今秋も恒例の公演が近づき盛り
上がっていた。
ところが、朋代の父親であり、主役の「弁天小僧
菊之助」を演じる重雄(原田芳雄)が稽古で
ギックリ腰になり倒れてしまう。
後継者が居ないということもあり、村歌舞伎は
存続の危機に立たされる。ピンチを救うべく、
朋代は東京で勤めていた頃のツテを頼り、代役
として大歌舞伎の若手スター・坂本鮫志郎を招く
ことに成功。
だが、朋代の手違いから、本番前日に村を訪れた
のは、鮫志郎の弟で出来の悪い亀志郎(尾上松也)
であった。
「弁天小僧」を演じたこともない亀志郎は代役を拒否。
再び村歌舞伎は最大の窮地を迎えることに!
果たして、伝統の「伊野谷歌舞伎」は守られるのか!?
(DVDのパッケージより)
負け組感の中から脱し得ない
朋代(田畑)と亀志郎(松也)の関係を軸に、
朋代の父・重雄(原田)と亀志郎の付き人・じい(藤村)を
絶妙に絡めながら、歌舞伎への村人の思い と
朋代・亀志郎がそれそれ脱皮し踏み出す姿を、
実に巧く描いていると思いました。
(泣きます!)
45分枠ながら秀逸なドラマです。
タイトルの「おシャシャのシャン!」は、
このドラマのモデルとなっている
長野県大鹿村の村歌舞伎のカーテンコールの際
出演者・観客一同で打つ伝統の手拍子のこと。
このドラマでは、ギックリ腰のため
この村歌舞伎の舞台にはついに立てなかった原田芳雄さん。
遺作となった映画「大鹿村騒動記」で
念願の村歌舞伎の檜舞台に立ち、
そして、映画公開を待つかのように
逝っしまわれました。
人生の檜舞台で、最期に、大勢の人たちと共に
打つ手拍子が響いてきます。
おシャシャのシャン! (合掌)
【関連記事】
・「大鹿村騒動記」~味わいのある人間喜劇[2011-07-17]
「大鹿村騒動記」。
この映画は、芳雄さんの発案により
大鹿村の村歌舞伎を題材にして制作されたそうです。
その原型ともなったのが、芳雄さんが主演された
NHKドラマ「おシャシャのシャン」(2007年1月10日放映)。
このドラマ出演の折、芳雄さんは、
この村歌舞伎のなかにこそ、
舞台の原点、役者の原点がある
と深く感じられたそうです。
そして、原田芳雄主演+阪本監督という企画のとき
芳雄さんが監督と脚本家の荒井さんに示された題材が…、
この村歌舞伎を映画にできないかと…。
そして
制作されたの映画が「大鹿村騒動記」だったそうです。
で、最近このNHKドラマが
東映ビデオよりDVDとして発売されたのを知り、
早速観てみました。
日本放送作家協会主催
第31回 創作テレビドラマ大賞 最優秀作
「おシャシャのシャン」
作:坂口理子 演出:松浦善之助 音楽:池 頼広
出演:田畑智子、尾上松也
八名信夫、伊佐山ひろ子、不破万作、村松利史
麻ミチ、尾上徳松、笠松判助、小浜正寛
藤村俊二、原田芳雄

ストーリー
黒崎朋代(田畑智子)は伊野谷村の観光課職員。
東京で夢破れ1年前にコキュに帰ってきたばかり。
人口300人程の小さな山村は、230年間、
戦争の時も絶やさず続けてきた村歌舞伎を唯一の
誇りとしており、今秋も恒例の公演が近づき盛り
上がっていた。
ところが、朋代の父親であり、主役の「弁天小僧
菊之助」を演じる重雄(原田芳雄)が稽古で
ギックリ腰になり倒れてしまう。
後継者が居ないということもあり、村歌舞伎は
存続の危機に立たされる。ピンチを救うべく、
朋代は東京で勤めていた頃のツテを頼り、代役
として大歌舞伎の若手スター・坂本鮫志郎を招く
ことに成功。
だが、朋代の手違いから、本番前日に村を訪れた
のは、鮫志郎の弟で出来の悪い亀志郎(尾上松也)
であった。
「弁天小僧」を演じたこともない亀志郎は代役を拒否。
再び村歌舞伎は最大の窮地を迎えることに!
果たして、伝統の「伊野谷歌舞伎」は守られるのか!?
(DVDのパッケージより)
負け組感の中から脱し得ない
朋代(田畑)と亀志郎(松也)の関係を軸に、
朋代の父・重雄(原田)と亀志郎の付き人・じい(藤村)を
絶妙に絡めながら、歌舞伎への村人の思い と
朋代・亀志郎がそれそれ脱皮し踏み出す姿を、
実に巧く描いていると思いました。
(泣きます!)
45分枠ながら秀逸なドラマです。
タイトルの「おシャシャのシャン!」は、
このドラマのモデルとなっている
長野県大鹿村の村歌舞伎のカーテンコールの際
出演者・観客一同で打つ伝統の手拍子のこと。
このドラマでは、ギックリ腰のため
この村歌舞伎の舞台にはついに立てなかった原田芳雄さん。
遺作となった映画「大鹿村騒動記」で
念願の村歌舞伎の檜舞台に立ち、
そして、映画公開を待つかのように
逝っしまわれました。
人生の檜舞台で、最期に、大勢の人たちと共に
打つ手拍子が響いてきます。
おシャシャのシャン! (合掌)
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