12月演奏予定
10日(土) 鎌倉有風亭 ~平家琵琶と茶席体験~
会場:北鎌倉 長寿寺
主催:鎌倉有風亭
予約:有風亭 ℡0467-24-3739
曲句:巻十二 六大被斬
12月演奏予定
10日(土) 鎌倉有風亭 ~平家琵琶と茶席体験~
会場:北鎌倉 長寿寺
主催:鎌倉有風亭
予約:有風亭 ℡0467-24-3739
曲句:巻十二 六大被斬
演奏後記 NHK文化センター 光が丘教室 平成28年11月26日(土)
~平家琵琶が語る愛憎劇~平家物語・小督
演奏の前に解説:平家物語誕生と平家琵琶語りとの関連。又、年代を追って平家琵琶の変遷・現状
を説明し、琵琶演奏に移った。
「小督」 此の曲句演奏のたびに釈然としない。高倉帝の中宮徳子が夫の葵前との恋の悲しみを慰めるため
に、女房小督を参らせたというのである。徳子は寛大であったのか、それとも長年自分に子供ができないこと
を既に諦めていたのか。
そこに、清盛が介在して怒りをぶちまける。帝と娘徳子との間に子供ができない。もし、小督とのあいだに男子
ができたら、いてもたってもいられないので小督を出家させていまう。
曲句の中ほどでの、明月の夜の小督の隠れ家嵯峨探索行は、徳子の行為の不思議さを払拭するほどの琵琶語
りの美しさと私は思っている。
本日は、ビルのなかの教室での演奏ではあったが、此の曲句は、明月の夜に静かに語りたい曲句である。
演奏後:熱心な質問に時がすぎるのを忘れるほどの至福の時であった。
演奏後記 獨協大学生涯学習 平家物語講座内平家琵琶演奏
講師:鈴木治子
曲句:巻六 祇園女御
大学生涯学習講座内での平家物語読解・通読、今回は清盛の出生説話である。
白河院から賜った女御は既に、院の子を宿していたが、納得のうえ忠盛は大切に育てた。
物語は「都遷」など大きなことができるのは、華族の家柄であると説いているが、
私が語るのは歴史の事実や出生の究明とはべつに此の句段の意図とは何かを
考えた。清盛が大事件「都遷」や国家権力を手中に収めることができた根本の
因、実は王胤であったと説いている部分である。
人の死後 さまざまな話題が持ち出されるのは世の常である。時代が経ても変わ
らない。私は現実の時間はどのようにしてもどうにもならなく、時間はどんどん
進んでいるという現状観を含みながら此の曲句を語った。
事実、その当時、清盛死後すでに、平家の凋落は始まっていた。
歌のやりとり、贈歌あり、哀愁たっぷりな折声・中音が折り込まれて静かないい曲
句を語った。
終了後:夕暮れ時 至福の時間でした。という御言葉を頂いた。演奏家冥利につきる。