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平家琵琶定期演奏会(9月5日)第23回演奏後記 秋山良造

2010-09-06 09:39:36 | 平家琵琶

平家物語探訪 平家琵琶定期演奏会(9月5日)第23回演奏後記 秋山良造

曲句:巻九 生好:宇治川                  於:東京四谷 石響サロン101

此の2句を諸本によっては、宇治川の一章段に 纏められていて話の内容は繋がっている。前半は頼朝が所有する名馬二頭 生好を佐々木四郎、摺墨を梶原景季が拝領して京へ向かう途次のこと。後半は頼朝軍と義仲軍の争いとなる宇治川の場面。搦手の義経軍に加わった両名が宇治川渡河の争いを行い佐々木が先陣を果たし、両軍入り乱れての戦いである。

平曲は二句と分けている。語り口調の世界が全く違うのである。生好の句は戦地へ赴く人々がまだまだ遠方で物見遊山の気分で人馬の動きが語られる。宇治川の句は合戦今まさに行われんとして、火ぶたを切った気持ちの高揚の場である。当然、語る当事者としては琵琶の手にも力が入って心持も違ってくる。

平曲二句を語り分けたのも頷ける。

本日素読を行ってくださった山本陽一様、二句の状況世界を深く読み込んで語り分けて下さりありがとうございました。

今夏の猛暑で演奏三日前から熱中症でダウン。当日意を決し演奏を行った。何事もなく終わったが、気持ちの緩みがあったことを反省しております。

Img020_2           当日の資料


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